鉄道好きな息子のために、単純に「電車に関係しそうな絵本だから」と思って、借りてみました。
マルチプルタイタンパー!?
今までは鉄道の工事に関係しそうな車両のことは全て「工事車両」と言いくるめていたので、
こんな口が回らないような名前の車両があるなんて、とびっくりしました。
いちいち「マルチプルタイタンパーは!!!!」と力強く本を読んであげたのを覚えています。
この本のいいところは、
本来、とびらのページに書かれることの多い本のタイトルが、2ページ目、3ページ目にかかってあるところ。
とびらのページには、電車の運行が終わり、賑やかだった駅が静まり返り、街が眠りにつく頃、マルチプルタイタンパーが目を覚ますまでの物語の始まりが上手に構成されています。
ここの部分を静かに読み始めるのがとても好きです。
ガガガガガッ!と豪快に作業を続けるマルチプルタイタンパー。
それと対比するような静かな深夜の街。
このギャップを感じさせられる青いページも好きです。
私たちが寝ている時でも、お仕事をしている人や電車がいるんだね、と子供達にお話ししました。
詳しい図解も出てきますが、これは一つの物語。
とてもよくできた本です。