いろいろに読み取れる物語だと思います。
大都会で、つばさをいためて地に落ちたハトに気づくことのない群衆。
孤独感というよりも、存在そのものを認知されない存在という都会の怖さが伝わってきました。
そのハトに気づいた少年がいました。
連れて帰って家族で治療をしました。
回復までの長い時間をともにしました。
ハトは運がよかったのです。
私は少年時代に傷ついたハトを拾って家に持ち帰ったことがあります。
同じように世話をしたけれど、回復するまでにはとても長い日にちがかかるのです。
私の場合、良くなったと思ったハトを話したら、しばらく飛んで落下。
むごいことに、落下したところに猫がいて…。
私は良いことをしたのか、かえって残酷なことをしたのか、いまだにその時の衝撃を抱えたままです。
ハトの運命は、人が左右していました。