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ペツェッティーノ」 みんなの声

ペツェッティーノ 作:レオ・レオニ
訳:谷川 俊太郎
出版社:好学社 好学社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1978年06月
ISBN:9784769020073
評価スコア 4.53
評価ランキング 7,038
みんなの声 総数 35
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  • こなごなじまから帰って

    • らずもねさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子2歳、男の子0歳

    小さくてなんのとりえもないペッテェッティーノは
    だれかのぶぶんひんなんだと思いこみ
    周りのいろんなことができるものたちに
    君たちのぶぶんひんでないかと聞いて回ります

    なによりもジーンときたのは
    こなごなじまでこなごなになってしまったのに
    「やっぱり自分は粉々になってしまうほど役に立たないんだ」と
    ネガティブにとらえずに
    自ら自分自身を拾い集め立ち上がるようすに胸が熱くなってしまいました
    自分探しにきたたくさんのものが
    粉々のまま立ち上がらぬままこなごなじまに埋もれているかもしれません。でも自分もぶぶんひんでできていると「じぶんはじぶん」と
    気づき力強く帰っていく様子に私まで元気をもらいました

    投稿日:2011/12/03

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  • 以前中学校で朝の読み聞かせをしていた時に、必ず一回は読みたいと思ってリストに加える作品でした。
    短い話のなかで、だれもがばくぜんと感じたことがある不安をするどく描いて、みごとに解消しているストーリーとコラージュをつかった他にない絵は、思春期の中学生にもつよく印象に残るようです。
    読み継がれた絵本で紹介をしながら、たぶんのびやかで、美しいであろう原画をみせてあげたいといつも思ってしまいます。

    投稿日:2011/11/28

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  • 自分探しの哲学

    「じぶんを みつけた ぶぶんひんの はなし」という副題に惹かれました。
    『Pezzettino』が原題。
    オレンジ色の四角がペツェッティーノ 。
    自分を、誰かの部分品に過ぎない、と認識していたので、
    その誰かを探しに行くのですね。
    そして出会ったのが、不思議な生き物たち。
    おそらく、動物や鳥や魚でしょうが、それらが、モザイク状の造形で登場します。
    あたかも、部分品の集まりのような姿で。
    もちろん、どの生き物たちも、自分ではない、とあしらいます。
    思い余って訪ねた相手から、「こなごな島」へ行く事を勧めてもらい、
    行った先での出来事が、なかなか衝撃的です。
    自分探しの哲学、でしょうか。
    さらには、ラストの光景が、何とも温かいです。
    やはり後半の展開が滋味深いです。
    やや抽象的で難しいですが、小学生くらいから大人まで、体感できると思います。

    投稿日:2018/06/13

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  • 部分品が大海原に出て行くページの大海原の模様、

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子2歳、男の子0歳

    よく見る模様なんですけど素晴らしい模様です。大海原に出て行く様子が物凄く伝わってきます。レオレオニさんの絵本は、全てのページの絵が額に入れて飾っておきたいくらい美しい。自分探しとか言ってる大人の方に是非読んで欲しい本です。

    投稿日:2014/10/17

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  • ペツェッティーノって何者

    表紙を見て最初に思ったことは、ペツェッティーノっていったい何者なんだろうということでした。表紙を見ただけでは、内容が全く想像できませんでした。レオ・レオニさんの絵本を読んだのは初めてでしたが、不思議な世界観にすっかり魅了されました。こども向けのような、大人向けのような、どっちとも言えない不思議な世界観です。内容も、実はとっても深いお話しだと思います。3歳の息子に読みましたが、どこまで内容を理解したかは分かりませんが、それはそれでいいのかなと感じました。読む人によって、いろいろな感じ方があるように、小さなこどもでも何かを感じとってくれたのかなと思います。一度読んで終わりではなく、今後成長とともに何回も読みたいなと思う絵本でした。読む人によって違うと思いますが、最後まで読んでみて、なんとなくペツェッティーノの正体は何か、私なりに想像できました。

    投稿日:2013/07/10

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  • 彼の名前はペツェッティーノ。ほかのみんなは大きくて、思い切ったことも素晴らしいこともできた。彼は小さくてきっと誰かの取るに足りない部分品なんだと思って、確かめてみたが…
    話の展開がなかなか面白い。本当は、誰かの部分品だろうと思わせる表現だが、実のところはどうなのでしょうか。それぞれがいろいろな色の四角からできているという発想がなかなか素晴らしい。ありそうでなさそうな、ないだろうけどありそうな、はっきり言って、なんのことかよくわからなくなってしまった。それが、このお話の面白いところだと思う。

    投稿日:2013/07/10

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  • 芸術的で、深い、「絵」本!

    • ピクルスさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子5歳、男の子1歳

    小さくて四角い、かわいいペツェッティーノの、自分探しのお話です。
    あんまり小さくて、自分自身を誰かの部分品としか思えなかったペツェッティーノ。
    でも、こなごなじまで、自分がばらばらになったことで気づいたのです。
    「じぶんも みんなとおなじように ぶぶんひんがあつまって できている」と。
    自分が、誰かの部品ではなく、かけがえのない「ひとり」なんだということ。

    5歳の娘には、そのお話の深さは伝わったのかわかりません。
    最初に「ぶぶんひん」の意味だけは説明して読んであげたのですが、
    ペツェッティーノが粉々になったのに喜んでいるのも「???」な顔でした。
    このストーリーが心に響くようになるのは、思春期・青春時代真っただ中の中学生や高校生くらいなのかもしれません。
    でも、きっと中高生はなかなかこの絵本に出会えないだろうな…と、もったいないような気持ちになりました。

    それでも、小さな子どもでも、絵を純粋に楽しめるほど、
    この絵本の「絵」は魅力的です。
    マーブリングで波や岩を表現した部分は
    「これってほんとに石がごろごろしてるみたい」と感心し、
    四角いブロックのような「ぶぶんひん」でできている、
    「はしるやつ」「つよいやつ」「およぐやつ」「かしこいやつ」・・・
    抽象的なんだけれどそれらしい形や色で、
    登場するたびにおもしろがっていました。

    私自身も、お話を頭に入れてから
    じっくりとページをめくり絵を眺めるのが楽しかったです。
    どうやったらこんなふうに、描けるんだろう・・・と興味津々です。
    レオ・レオニ展に行ってみたくなりました。

    親子それぞれに楽しめる絵本だと思います。
    「ほんもの」の芸術作品を、お子さんに見せてあげたい方に
    レオ・レオニさんの絵本はおすすめです。

    投稿日:2013/07/01

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  • 自分を好きになること

    色の鮮やかさに惹かれて開きましたが、シンプルな表紙からは想像もつかないほど深い内容の絵本でした。

    その中に含まれているメッセージは一見大人向けに感じますが、
    小さな子は純粋に色彩で、少し成長した子はペツェッティーノの冒険物語として、一生楽しむことができると思います。


    ペツェッティーノには、手も足も、表情もありません。
    だからこそ、きっと子供たちは彼の気持ちを想像します。大人ならば自分に重ね合わせるかもしれません。

    ペツェッティーノの心の中は、見る人によって大きく変わるかと思いますが、
    私には、“自分は何者だろう”と考え行動する彼の姿は、悲観的なものには見えませんでした。
    彼は好奇心旺盛で行動力があるし、結果を恐れずに船に乗る姿はとても勇敢でした。

    けれども、こなごなになった後の一文で、あっと思いました。
    “「ぼくは ぼくなんだ!」かれは おおよろこびで さけんだ。”

    ペツェッティーノはずっと、世界でたった一人しかいない自分を、好きになりたかったんだと思います。
    小さくて何の特技もない自分でも、誰かの一部でなく世界でたった一人しかいない“ペツェッティーノ”だと分かった時、初めて自分の事が好きになれたんじゃないかなと。

    はしるやつ、つよいやつ、およぐやつ。
    彼らも、一見似ているようで、全く違う色で出来ています。
    みんながみんな、世界でたった一人の、大切な存在です。

    自分を好きになり、他人を認め合う事が出来れば、世の中はもっと素敵になるだろうなと思いました。
    だからこそ、“ペツェッティーノが うれしそうだったから みんなも うれしかったのさ”というおしまいには、とても優しい気持ちになりました。

    投稿日:2013/06/30

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  • 思春期に自信を持つためにも・・

    • きゃべつさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子11歳、男の子9歳

    自分に自信のないペツェッティーノが、自分は部分品だと思い相手探しの旅に出かけます。
    しかし、自分も部分品の集まりである一人の自分だと気づきます。

    このペツェッティーノの旅は、思春期の子供の自分探しや、
    特技がなくて自信の持てない大人の人の悩みにも思えます。
    本当の自分なんてものはなく、今あるその姿が自分そのものなのだという強いメッセージに、とても共感しました。
    どんな姿でも、その姿を受け入れてくれる友達に囲まれていれば幸せなのです。

    これから難しい時期を迎える息子たちのために(長男はその時期に入っていますが)本棚にそっと置いておこうかなーと思いました。
    小さいときに読んでもピンとこなかったかもしれないけれど
    今読むと、彼にも感じるものがあるような気がします。
    親からは直接言えないメッセージが詰まっている一冊でした。

    投稿日:2013/06/29

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  • 将来、うちの娘たちにも

    自分は「何かの一部」ではなく、
    「自分は自分なんだ」ということを教えてくれるお話です。

    こなごなじまに行ったペツェッティーノは、
    自分自身も、いろんな部分が集まってできていることに気付きます。
    全部併せて自分、ということですよね。
    とても抽象的ですが、とても深いお話で
    読めば読むほど、昔の自分を思い出しました。

    「自分って何なのか?」
    自信がなくて、悩みに悩んだ10代・20代の頃の自分を見ているようでした。

    何かの一部でありたい気持ちと、自分は自分でしかない気持ち。
    前向きに受け止められるようになった時、人は一歩前に進むことができるような気がします。

    もし私が10代の頃にこの本と出合っていたらハッとしたのではないか?と思います。
    もちろん、悩みに悩んだことも含めて今の自分があるので
    悩むことは大事なことだと思っています。
    でも、悩みを軽くしてくれるものの存在は貴重です。

    将来、うちの娘たちも自分について悩むようになったとき、
    そっとこの本を添えてあげられたらいいなと思います。

    投稿日:2013/06/29

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