祈ると、亡くなった人が生き返ることが出来る「帰命寺」様。
その「帰命様」に運命的に巻き込まれ、関わっていく少年カズを軸に、生きるという事とか、この世に「いる」というへの問いかけが綴られていきます。
「北の小京都」と呼ばれる、海が遠くない町。
小学校5年生の夏休み。
生き返ってくる人。
読み始めてすぐに、カズの暮らす世界がクッキリと立ちあがり、謎解きのような話の筋にグイグイ引き込まれます。物語の中で語られる、もう一つの物語も読み応えがあります。
一息に読み「面白かったぁ…」とつぶやいてしまいました。
複雑な構造でありながら、サラリと一気に読み通させる力のある、そしてとても爽やかな…静かにパワフルで奥深い一冊でした。