この絵本の素晴らしさは0歳だった息子に教えてもらいました。私が「もこ」と言葉を発するたびに、ぴくっと反応。家事をしながらふと見ると、一人で集中しながらページをめくる姿に驚いたこともありました。そして「もこもこ」「にょきにょき」に呼応するように「びりびり」とページを破いた時は、まるでその世界に入り込んでいるように見えました。「この子は心と体全部でこの絵本を楽しんでいるんだ」と感じました。
8歳になった今は、私の読みに合わせて歌うようにことばを重ねながら、両手を大きく広げたりジャンプしたり、やっぱり全身で楽しんでいます。
この絵本は0歳だった息子にことばのエネルギーや絵本の楽しさを、私には0歳ながら絵本を精一杯楽しむ息子の感性の素晴らしさを教えてくれた大切な本です。