コンコンコン。
誰かがたろちゃんのおうちのドアを叩きました。
やって来たのは、大きなおばけでした。
大きなおばけは、それから後も順々にやって来ました。
たろちゃんのお祝いにと、それぞれがケーキやデザートを携えながら。
たろちゃんのお祝いと聞けば、真っ先に思いつくのは誕生日です。
でも、たろちゃんの誕生日は、今日ではありません。
では、お祝いとは……。
そう考えながら読み進めて、お祝いの意味が分かった時、ゾッとします。
それだけにその後のお母さんの対応が素晴らしくて、母とはこうあるべきだと感心しました。
暑い暑い夏の世にこの絵本を読んだら、少し涼しくなるかもしれません。