20年程前に購入し、ずっと手元に置いておいた本です。
息子が5歳のころ、保育園で読んでもらっておもしろかったと言うので、
久しぶりに出してみました。
息子に読むと、やはり「おもしろい」と言います。
そして、自分でも何度か繰り返し読んでいました。
何がおもしろいのか、気になるところですが、
たぶん、答えられないと思ったので、聞きませんでした。
難しい内容です。
まだ理解はできていないと思います。
中学生くらいのとき、読ませてみたいと思います。
無償の愛を与え続ける木のラストは悲しすぎるし、
たくさん与えられて育った少年も幸福には見えない。
何が幸せなのか、考えさせられます。
賛否別れるのは納得です。
私自身は、賛でもあるし、否でもある。
無償の愛はなんて美しいのだろうと感動もするけど、
与えられ続けた少年の非道な行いに、
愛というのはただ与えればいいというものでもない、
という思いにもなる。
一つ言えることは、
議論の余地がある本だということです。
20年に渡って結論の出ない本。
さらに20年後、
子育てを終えた自分がこの本から何を受け取るか、
楽しみでもあります。