1人の勘違いが連鎖して、むらの英雄を生み出していくのですが、その過程といい、ハッピーな結末といい、
とても面白くて、ぐいぐいと引き込まれ、読み終えた後には幸せな気持ちになります。
お話の醍醐味を味わえる、とても素敵な一冊です。
エチオピアの昔話だそうですが、どの国にも、幸せな温かな昔話が息づいているのだなあと思います。
どの国にも古から変わらず、幸せで穏やかな日常がある。そんな日常に根付いた昔話が、未来永劫、
子どもたちの笑顔とともにあることを願わずにはいられません。
様々な人々が共生している国エチオピアの、このおおらかで楽しいハッピーな昔話が、
世界を優しく、笑顔で包んでくれますように。