いくつのえほん2024版の公式ページ ママ・パパが選んだ親子で読みたい年齢別絵本130冊

「種類がたくさんありすぎてわからない」「どの年齢でどんな絵本を選べばいいのかわからない」と頭を悩ませたことはありませんか? そんな悩みに応えるべく2015年に生まれたのが、おすすめ絵本を年齢別に紹介する「いくつのえほん」です。

2024年12月・2025年1月のピックアップ絵本を更新しました。
次に読む絵本を見つけてくださいね。

93万人のメンバーがいる絵本ナビに投稿されたレビューをもとに、本当に読んでほしい絵本を年齢別に紹介しています。 現在、全国約1,000の書店で絵本ガイド冊子「いくつのえほん」2024年度版を無料配布しています。 長く読み継がれているロングセラーから、ここ数年で出版された話題の絵本まで、幅広い選書になっていますので、 お気に入りの一冊を見つけてくださいね!

プレスリリース


いくつのえほん 年齢別絵本一覧 2024/12/1更新

いくつのえほん 0歳

赤ちゃんは、形がはっきりした鮮やかな色合いの絵本や写実的な絵に興味を惹かれます。ぜひ赤ちゃんを膝の上にだっこして読んであげてください。赤ちゃんは、絵本の中身はもちろんのこと、読む人の声やふれあいに安らぎ、楽しい気持ちになります。

12-1月のPICKUP絵本

いないいないばあ

いないいないばあ

文: 松谷 みよ子 絵: 瀬川 康男 出版社: 童心社

  • ためしよみ

ISBN:9784494001019
税込価格:¥770

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みどころ

「いない いない ばあ」「にゃあにゃが ほらほら いない いない…」
ページをめくれば、おめめぱっちりのにゃあにゃが
「ばあ」。
次はくまさんが、ネズミさんが、キツネさんも。
そして最後にはのんちゃんも「いない いない ばあ。」

絵本を読み進めるたびに、あかちゃんがわらってくれます。
その安定した笑顔の繰り返しがこの絵本の一番の魅力です。

私たちが子どもの頃からずっと愛され続けてきた『いないいないばあ』。
息子にも毎日毎日読んで聞かせていました。
声に出してわかる、その響きの優しさ。
何回もめくってみてわかる、あかちゃんが喜ぶ絵本のつくり。
そして、なんといっても子どもに決してこびることのない、
でも、その生き生きとした表情は大人になるまで心に残る瀬川康男さんの絵。
みどころをあげていくときりがないのですが、それもそのはず。
松谷みよ子さんは「あかちゃんの文学」をつくろうと、この絵本を誕生させたのだそう。
あかちゃんがこの絵本を読んでわらうのには理由があるんですね。

世のお母さんたちにとっては、この絵本はとにかく「使える絵本」です。
他にも「松谷みよ子 あかちゃんの本」シリーズは全9巻。
あかちゃんとの生活の中で、ぼろぼろになるまで読み込んじゃってくださいね。
どんな いろが すき

どんな いろが すき

絵: 100%ORANGE 出版社: フレーベル館

  • ためしよみ

ISBN:9784577043790
税込価格:¥770

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出版社からの内容紹介

大人から子どもまで幅広く知られている童謡「どんないろがすき」を絵本化。子どもたちの色への興味を高める一冊。
おいし〜い プラチナブック

おいし〜い

作: いしづ ちひろ 絵: くわざわ ゆうこ 出版社: くもん出版

  • ためしよみ
  • 全ページ

ISBN:9784774322353
税込価格:¥880

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みどころ

まだまだ毎日が「はじめての出会い」でいっぱいのあかちゃん。
食事だってそうですよね。
「この子はおにぎり食べるかな?」「はじめてのお野菜食べてくれるかな?」
ドキドキしながら見ているのは、ママの方。
そんな時、一番見たいのはどんな顔?

ころころ おにぎり むしゃむしゃ
ほくほく かぼちゃ もぐもぐ
とろん とろん スープ ごっくん ごっくん・・・

あかちゃんが、いい顔をして食べていますよ。
ページをめくれば、にっこり一言。
「おいしい」
ああ、いい言葉。いい笑顔。
これこれ、この顔が見たかったんだよね。
やっぱり美味しいものを食べている時の笑顔が一番。

あれ、ママはどこかにいっちゃった。
ママがもってきてくれたのは・・・わあ、美味しそう!
最後は家族みんなで元気よく、「おいし〜い」!!

前作『に〜っこり』に引き続き、絵本を読んでいる人、みんなが幸せになれる絵本です。
くだもの プラチナブック

くだもの

作: 平山 和子 出版社: 福音館書店

ISBN:9784834008531
税込価格:¥990

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みどころ

ページをめくるとまずどーんと丸ごとの緑のスイカ。さらにめくると、カットされた真っ赤なスイカが「さあ どうぞ」と差し出されます。
続いてもも、ぶどう、なし、りんご、と、次々に登場する平山和子さんの写実的な絵は、どれもみずみずしくて本当においしそう。その果物たちが、今度は皮がむかれて食べやすくカットされて迫ってくるわけですから、あかちゃんは、きっとその絵の迫力に釘付けになるでしょう。あんまりおいしそうなので子どもでなくても思わず手が伸びてしまいますよね。

子どもたちは果物が大好き。とっても身近な存在なのに、日常では腹ぺこキッズに「食べたい!」「おなかすいた!」と言われてあわててむいて、小さく切ってお皿にのせてテーブルへーー。スーパーでカットフルーツが簡単に買える時代だし、食育が大切だとわかってはいても、まるごとの姿は意識していないとなかなか教えられないのかもしれません。果物って、皮をむいたら全然違う姿になってしまうものが多いからなおさらです。
離乳食がはじまって食べ物に興味が出はじめたら、ぜひ手にとってほしい1冊です。おしゃべりしはじめた子と一緒に名前を覚えるのもいいですし、たくさんおしゃべりするようになったら「いただきまーす」と読みはじめて、「あまーい」「すっぱい!」と親子で感想を言い合いながら「ごちそうさま」と読み終えれば、しっかり読み応えもありますね。だけどご注意。食いしん坊さんは寝る前に読むと、食べたくなって泣いてしまうかも!

(三木文 絵本ナビライター)

0歳の絵本一覧

いくつのえほん 1歳

1歳を過ぎると、少しずつ身の回りのことに関心を持ち始めます。
身近なものが描かれていてわかりやすい文章の絵本を選びましょう。
また、徐々に言葉がでてくる頃ですので、リズムのある絵本もおすすめです。

12-1月のPICKUP絵本

ノンタンおしっこしーしー プラチナブック

ノンタンおしっこしーしー

作・絵: キヨノ サチコ 出版社: 偕成社

  • ためしよみ

ISBN:9784031280303
税込価格:¥660

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みどころ

しーしーしー、なんのおと?

ぶたさんがおむつでしーしー、
たぬきさんがおまるでしーしー、
くまさんはトイレでしーしー。

ノンタンが耳をかたむけると、みんなのおしっこの音が聞こえてくるよ。うさぎさんは仲良くしーしー、ノンタンは……?

あらあら、大変。おもらししーしー。
今度はちゃんとおまるで出来たね!

小さな可愛いノンタンたちが活躍する「ノンタン赤ちゃん版」シリーズの中でも人気の1冊。こんな明るい笑顔でしーしーしたら、おしっこも楽しく覚えられそうですね。
ノンタンはみがきはーみー プラチナブック

ノンタンはみがきはーみー

作・絵: キヨノ サチコ 出版社: 偕成社

  • ためしよみ
  • 全ページ

ISBN:9784031280808
税込価格:¥660

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出版社からの内容紹介

ノンタンがイイイのいーして、はみがき。うさぎさん、たぬきさん、ぶたさん、くまさん、みんないっしょに歯をみがいてぴっかぴか!
まるまる ころころ

まるまる ころころ

作: ささがわいさむ 絵: かしわら あきお 出版社: Gakken

ISBN:9784052053627
税込価格:¥1,320

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出版社からの内容紹介

赤ちゃんから大人まで、みんなびっくり!本を左右にかたむけると、丸いしかけがあっちこっちへ動き、絵柄が変わる驚きのしかけ絵本。いないいないばあ遊び、手指運動、絵探し、手品遊びなど遊び方がいっぱい!かたむけるたびに、カタカタ鳴る音も楽しい!
コロちゃんはどこ?

コロちゃんはどこ?

作・絵: エリック・ヒル 訳: まつかわ まゆみ 出版社: 評論社

  • ためしよみ
  • 全ページ

ISBN:9784566002067
税込価格:¥1,320

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みどころ

ブチ模様がトレードマークの子犬「コロちゃん」のしかけ絵本シリーズは、世界中の子ども達のファーストブックとして親しまれています。
 その記念すべき第1作目が『コロちゃんはどこ?』。ごはんの時間になってもコロちゃんがいない。ママがさがしにいきます。ドアのうしろかな?ピアノの中かな?それとも・・・?ドアやピアノのふたなどがしかけになっていて、小さな子の手でもめくることができます。あけてびっくり!思いもよらない動物たちがかくれています。その表情やセリフが何ともユニーク。ぜひ実際にめくって確かめてみてくださいね。
 さて、一見シンプルにもみえる「コロちゃん」絵本シリーズの絵やストーリー。小さな子ども達に大人気なのはしかけ以外にもどうやら色々な理由があるようです。まず「コロちゃんはどこ?」「ドアのうしろかな?」など、シンプルな言葉が大きな文字で記されていて、言葉を覚えるのにはぴったり。また、コロちゃんを探すママの目線で進んでいくストーリーが子どもの好奇心と重なり、自然に絵本の世界に入り込めます。一番は、少し力の抜けたユーモア感覚あふれる雰囲気の絵にあるようにも思います。あ、これは一緒に読んでいるママやパパを笑顔にする効果の方が大きいかな?お誕生のお祝いにもオススメです!
たべたの だあれ

たべたの だあれ

作・絵: 五味 太郎 出版社: 文化出版局

ISBN:9784579400225
税込価格:¥660

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みどころ

ぞうさんが2頭いるよ。
「さくらんぼ たべたの だあれ」
…あ!あんなところにさくらんぼ。

次に登場するのは、ライオンが3匹。
「いちご たべたの だあれ」
あらあら、こんなにお茶目なところにいちご見つけた!

こんな風に、ページをめくるたびに、動物が登場。
質問に出てくるたべものを探してあてっこ遊びができるのです。

作者は『きんぎょがにげた』でお馴染みの五味太郎さん。
こちらのシリーズの隠れ方も、とっても絶妙です。
からだの模様と一体化していたり、瞳になっていたり。
色彩も、表情も、模様も、とっても素敵。
何回探したって、飽きることはありません。
めくるたびに、動物の数が増えていくのもポイントですね。
親子で色々な楽しみ方をしてくださいね。

1歳の絵本一覧

いくつのえほん 2歳

2歳になる頃には、食べ物・のりもの・虫や生き物の絵本などを楽しめるようになります。
言葉や絵のひとつひとつが心に届くよう、じっくりと絵を見せながら読んであげましょう。

12-1月のPICKUP絵本

やさいさん プラチナブック

やさいさん

作: tupera tupera 出版社: Gakken

ISBN:9784052032981
税込価格:¥1,210

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みどころ

今日は収穫の日です。
かごを持って、畑にやってきました。
土から見えているのは、緑の繊細な葉っぱとオレンジ色がちょっぴり。
さて、この「やさいさん」は誰でしょう。

さあ、縦に広がるしかけを一緒にめくってみますよ。
「すっぽーん」
あ! にんじんさんでした。

次に見えているのは、大きくて立派な葉っぱが数枚。
この形がヒントなのかな?
「すっぽーん」

次の葉っぱはちょっと茎が太いみたい?
長くて青々している葉っぱや、もっと大きな葉っぱもあるぞ。
うーむ、これは意外と大人でも難しい。
だけどご安心あれ。一緒にめくってしまえばいいのです。
「すっぽーん」「すっぽーん」
出てきたやさいさんは…?

tuperatuperaの小さな子から楽しめるしかけ絵本。シンプルながら、ダイナミックな動きを味わえるので、思わず子どもたちの目も釘付けになってしまうのです。もちろん「すっぽーん」の繰り返しも大喜び。「やさいさん」っていう呼び方も、親しみがあっていい。

いつも食べているあの野菜はこんな風に土から「こんにちは」するんだなあって。遊びながら、身近に感じられるようになってくれたら嬉しいですよね。(途中でやさいさんじゃない子も出てきちゃいますけどね!)
パンダ なりきりたいそう プラチナブック

パンダ なりきりたいそう

作: いりやま さとし 出版社: 講談社

  • ためしよみ

ISBN:9784061991385
税込価格:¥1,100

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出版社からの内容紹介

チューリップ、バナナ、おにぎり、ひこうき……など、身近なものになりきって楽しく体をうごかそう。パンダなりきりたいそうはじめ!
しろくまちゃんのほっとけーき プラチナブック

しろくまちゃんのほっとけーき

作: わかやま けん 出版社: こぐま社

  • ためしよみ

ISBN:9784772100311
税込価格:¥990

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みどころ

まあるくて、大きくて、ふわっふわのほっとけーき。
焼きたてほかほかのほっとけーき。
おともだちと一緒に食べるほっとけーき。

子どもたちはほっとけーきが大好きです。
もちろん「おいしいから」。
でも、こんなにみんなが大好きなのは、それだけじゃないのでしょうね。

誕生から40年以上も経つロングセラー絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』には、大好きな理由がたくさんつまっています。
お手伝いをしながらほっとけーきを作る喜び。
(調理器具を並べるだけでもワクワクしちゃいます)
ほっとけーきが完成していく様子をみる喜び。
(ぽたあん どろどろ ぴちぴちぴち ぷつぷつ…もう音を聞いているだけでツバが出てきちゃいそう)
そして、「おいしい」をおともだちと共有する喜び。
(自分でつくったことをほめてもらったりしてね)

鮮やかな「オレンジ」を基調とした色で描かれた数々の名場面は、子どもたちの心に強烈に印象に残っていき、大人になってもそのワクワクの気持ちが色褪せることはありません。

「子どもがはじめて出会う絵本」「子どもがはじめて出会うおともだち」、そんな絵本をつくりたいと大人たちが真剣に考えながらつくった「こぐまちゃん」シリーズ。その願いの通り、今もずっとこぐまちゃんは子どもたちのおともだちです。
ひよこは にげます

ひよこは にげます

作・絵: 五味 太郎 出版社: 福音館書店

ISBN:9784834086317
税込価格:¥990

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みどころ

ひよこがにげます。

おうちを飛び出して、元気に、まっすぐ。
少し休んだり、休まなかったり。
草むらににげたり、じっとしたり、バスにのったり。

ひよこは絵本の中で、元気ににげまわります。
にげてにげて、その先にたどりついたのは……?

『きんぎょが にげた』から40年! 今度はひよこがにげています。迷うことなく、楽しそうに、さまざまな方法で。その姿の愛らしいこと。

楽しい気持ちになっている時も、ちょっぴり暗い気持ちになってる時も。絵本を開けば、いつでも小さな明るい彼らが駆けています。ひよこはにげるもの、当たり前だけど、なんだか嬉しくなっちゃいますよね。

2歳の絵本一覧

いくつのえほん 3歳

3 歳になると、短めのお話を理解し主人公の気持ちに共感できるようになります。
子どもがすんなりと絵本の世界に入れるよう、ゆっくりと語るように読み聞かせましょう。

12-1月のPICKUP絵本

100かいだてのいえ プラチナブック

100かいだてのいえ

作: いわい としお 出版社: 偕成社

  • ためしよみ

ISBN:9784033315409
税込価格:¥1,320

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みどころ

縦にひらくながい絵本「100かいだてのいえ」は、トチくんが手紙をもらうところから始まります。
「ぼくは 100かいだてのいえの てっぺんにすんでいます。
 あそびにきてください。」
100かいだてのいえ? おもしろそう! トチくんと一緒に行ってみることにしましょう。

そのいえは、見上げても上の方はかすんでいてよく見えません。
「ごめんくださーい!」
おそるおそる中に入ってみると・・・ここはネズミさんのおうちでしょうか。子どもたちが食事をしていたり、読書をしていたり。おかあさんはせんたくをしているようですよ。そこをお邪魔しながら1階、2階、3階と登ってようやく10階まで着くと、今度はリスさんに出会います。どうやら10階ごとにちがう動物が住んでいるようです。カエルさんにテントウムシさん、ヘビさんにミツバチさん。次々に登場する動物たちは家族みんなで暮らしていて、その部屋の中は本当に素敵! だって、それぞれにぴったりな形の部屋、家具、それに遊び部屋やお風呂まで。みんな見た事がないくらいユニークで独創的なのです。
トチくんは、途中でごちそうになったり、一緒に遊んだり、お手伝いをしたり。60階、70階、80階と不思議な部屋をのぼっていくうちに、どんどんてっぺんに近づいていきます。さて、てっぺんに住んでいたのは・・・!?

10階ごとにページをめくっていき、それが10見開きで100階になります。つまり大きな数を理解できる内容にもなっているこの絵本ですが、子どもたちを夢中にさせているのは、なんといっても作者のいわいとしおさんの遊びごころがつまった100個の部屋です。細かく見ていると、なかなか上に登れなくて、1冊読むのに時間がかかっちゃう!という声にも納得です。

さあ、このドキドキの大冒険。読み終わってからも、さらに想像をふくらませて、自分なりの部屋を考えてみてくださいね。
そらの100かいだてのいえ プラチナブック

そらの100かいだてのいえ

作: いわい としお 出版社: 偕成社

  • ためしよみ

ISBN:9784033326009
税込価格:¥1,320

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みどころ

縦にひらく絵本『100かいだてのいえ』からはじまった大人気シリーズ。
『ちか100かいだてのいえ』『うみの100かいだてのいえ』に続き、今度の第4弾は……どんないえ?
なんと、そらの上へ登っていく『そらの100かいだてのいえ』です!

主人公はシジュウカラのツピくん。寒い雪の日に、食べ物をさがしていてひまわりのたねを見つけます。
でも、たねはたったひとつぶ。
「うーん、これじゃおなかいっぱいにならないや」「そうだ! このたねをそだてれば、はながさいて、たねがいっぱいできるツピ」
くいしんぼうのツピくんはたねを植えるところを探しますが、地上は見わたす限り雪景色。
困っていると「くものなかへいってごらん」と声が聞こえて、ツピくんは雲へ飛び込みます!

雲の中にあったのは、白いふんわりしたくもさんが住むいえでした。「はなをさかせたいなら、このいえの100かいにいくといいよ」といわれたツピくん。不思議な部屋をのぼっていくと、あめさん、にじさん、かぜさん、ゆきさん……。そらの上の住人たちがそれぞれの特徴にぴったりの形のかわいい部屋に住み、おふろに入ったり、歌を歌ったり、洗濯したり、すべりだいで遊んだり、それぞれの「雨」「虹」「雪」「氷」などをつくるお仕事をしていてワクワクします。
ツピくんは途中で、あめさんから水をもらってたねに根っこをはやしたり、かぜさんに風をかけてもらって双葉にしたり。60階、70階、80階とどんどんてっぺんに近づいていきます。さて、てっぺんには誰が住んでいるのでしょう……?

10階ごとにページをめくっていくと、10見開きで100階! すなわち大きな数を理解できるようになっていて、しかもたねが芽を出し、育つには何が必要なのかを教えてくれる科学絵本の要素もあるのがすごいです。
ツピくんが拾ったたねから、ひまわりがぐんぐん育ち、最後には花を咲かせる爽快感! これまでのシリーズとはまた違った意味で、想像力を刺激される『そらの100かいだてのいえ』です。すみずみまで眺めて楽しんでくださいね。
いちばん しあわせな おくりもの

いちばん しあわせな おくりもの

作・絵: 宮野 聡子 出版社: 教育画劇

  • ためしよみ

ISBN:9784774620619
税込価格:¥1,430

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みどころ

読んでいる間も、読み終わったあとも、胸がぎゅうっと温かくなる絵本です。

森のはずれにある2軒の家でそれぞれ暮らすくまくんとこりす。
ふたりはとても仲良しで、朝から晩までいつも一緒にいました。
こりすはくまくんが大好き。
くまくんに喜んでもらいたくて、くまくんが一番喜ぶものをプレゼントしたいと思うけど、くまくんは「なんにもいらないよ」と言います。

「じてんしゃは?」
「あたたかいセーターは?」
「はなたばは?」
と、次々に質問を投げかけるこりす。これに対するくまくんの答えがどれもとても素晴らしいのです。
くまくんの言葉から、日常生活の中で「当たり前」と思っているものにこそ、一番の幸せがあるということに、改めて気づくことができるのではないかと思います。

大好きな人に喜んでもらいたくて、何かを贈りたいというこりすの気持ちも、一緒にいれるだけで幸せに満たされているというくまくんの気持ちも、どちらも共感してしまいますね。
通り抜ける風や夕陽のきらめき……物語の世界観とマッチした、繊細で優しく、温かみのある絵もとても素敵です。

子どもにも、そして大人の心にも響く本書。お子さんや大切な人とぜひ読んでみてくださいね。
ご結婚される方へのお祝いにもおすすめです。感謝の気持ちと愛を込めて、特別な日にパートナーの方に贈られるのもいいかもしれません!
どうぞのいす

どうぞのいす

作: 香山 美子 絵: 柿本 幸造 出版社: ひさかたチャイルド

ISBN:9784893252500
税込価格:¥1,100

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みどころ

うさぎさんが作っているのは、小さな椅子。しっぽもつけて完成です。

「さて、どこに置こうかな」

うさぎさんは、野原の木の下に、「どうぞのいす」と書いた立て札と一緒に置いていきます。うさぎさんのひらめいた「いい考え」とは、どんなことだったのでしょうね。やがて、動物たちが通り過ぎるたびに、色々な出来事が起こるのです。

最初に通りかかったろばさんは、「どうぞのいす」を見ると、なんて親切な椅子だろう、せっかくだから……と、自分は木の下にすわりこみ、持っていたかごを椅子の上に置いたまま、お昼寝をしてしまいます。

次に通りかかったのは、くまさん。椅子の上にはかごいっぱいのどんぐり。隣に書いてあるのは「どうぞのいす」。そこでくまさんは「どうぞならば」と食べてしまいます。だけど思うのです。

「からっぽにしてしまっては、あとの人におきのどく」

そこでくまさんがとった行動とは…? さらにきつねさん、りすさんが通りかかり、それぞれが「どうぞ」の言葉に反応し、考えて、行動し、それはやがてユニークな結末へとつながっていきます。

愛らしい動物たちが次々に登場し、ページをめくるたびに、食べ物がテンポ良くとりかえっこされていく様子は、何度読んでも愉快です。面白いのは、本人たち同士が誰も直接会っていないということ。つながっているのは「どうぞのいす」の言葉のみ。子どもたちは、目の前で繰り返されるその様子を見ながら、どんなことを考えるのでしょうね。

柿本幸造さんの描く、どこまでも温かく優しい絵と共に、きっと長く心に残る絵本となることでしょう。年齢を経ても、繰り返し読んであげてくださいね。
どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん

作: サム・マクブラットニィ 絵: アニタ・ジェラーム 訳: 小川 仁央 出版社: 評論社

ISBN:9784566003415
税込価格:¥1,430

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みどころ

そろそろおやすみの時間、チビウサギはデカウサギの耳につかまってベッドに向かいます。そこでチビウサギは聞いてみたくなったのです。

「どんなに、きみがすきだか あててごらん」

そんなのわからないよ、というデカウサギに向かって、チビウサギは腕を思いっきり伸ばして言います。

「こんなにさ」

すると、デカウサギは言います。

「ぼくは、こーんなにだよ」

確かにそれは、チビウサギよりずっと長いのです。チビウサギは精いっぱい背伸びをしてみたり、逆立ちをしてみたり、跳ね回ってみたり。「好き」という気持ちを体いっぱいに表現します。でも、デカウサギは背伸びをしても、ジャンプをしても、やっぱりチビウサギよりずっとすごいのです。だけど……!

小さな茶色ウサギと大きな茶色ウサギ。ふたりは親子でしょうか。友達でしょうか。それとも…。お互いを想う気持ちを競い合う、なんて純粋で濃密な時間なのでしょう。それを言葉にして、全身を使った表現で補い、さらに想像を巡らせて。そのまま疲れて眠りに落ちてしまったチビウサギにデカウサギはそっとささやくのです。「ぼくは、きみのこと……」

この絵本を繰り返し読んでもらうたびに味わう幸福感。子どもたちには、それをいつまでも忘れずにいてくれたら、こんなに嬉しいことはないですよね。

3歳の絵本一覧

いくつのえほん 4・5歳〜

4・5 歳になる頃には、絵本からさまざまなことを学んだり、長めのお話を楽しんだりできるようになります。
一気に読み聞かせるのが難しい場合は、数日にかけて読んであげましょう。
ユーモアたっぷりの絵本や、少しこわい絵本もおすすめです。

12-1月のPICKUP絵本

としょかんライオン プラチナブック

としょかんライオン

作: ミシェル・ヌードセン 絵: ケビン・ホークス 訳: 福本 友美子 出版社: 岩崎書店

  • ためしよみ
  • 全ページ

ISBN:9784265068173
税込価格:¥1,760

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みどころ

図書館というところは、「決まりを守れば」誰でも入れるところです。
例えそれがライオンでも。

……そんなことってあるの?
でもある日、その図書館に大きなライオンがやって来たのです。

決まりをとっても重視する図書館長のメリウェザーさんですが、決まりさえ守れば誰でも分け隔てなく受け入れてくれます。だからライオンは彼女のもとで、色々なお手伝いをするようになるのです。図書館に来る人も最初は怖がっていたのですが、だんだんとライオンに会いにやってくるようになります。何しろお行儀がよくて、とても気が利きますからね。こんなに大きくて優雅なライオンが、静かに本を読む子どもたちと一緒に過ごしている姿、なんていう光景でしょう、うっとり見とれてしまいます。ところが、そう思わない頭のちょっとかたい人もいるようで…!?

図書館にライオン。突拍子もないようでしっくりくる組み合わせの秘密は、入り口にある銅像にあるのでしょうね。もしかしたら、こんな風に実際にライオンに会いに来ている子どもたちもいるのかもしれません。図書館が、誰もが居心地よく、誰もがワクワクする場所になるのだとしたら、私たちの図書館にも来てもらいたな、でもやっぱり怖いかな。

本が好きでたまらない子に、ライオンにとても憧れている子に。図書館が大好きな大人にも。世界中で人気のこの絵本がおすすめです。
おしっこちょっぴりもれたろう プラチナブック

おしっこちょっぴりもれたろう

作・絵: ヨシタケシンスケ 出版社: PHP研究所

  • ためしよみ

ISBN:9784569787787
税込価格:¥1,100

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出版社からの内容紹介

ぼく、おしっこちょっぴりもれたろう。

 おしっこをするまえかしたあとに、ちょっぴりもれちゃうから、いつもお母さんにおこられる。

 でも、いいじゃないか。ちょっぴりなんだから。ズボンをはいたらわかんないんだから。しばらくするとかわくんだから。

 でも、ぼくみたいにもれたろうでこまっている人、ほかにもいるんじゃないかな?

 子どもの悩みがちょっぴり軽くなる!? ヨシタケシンスケのユーモア絵本。
かいじゅうたちのいるところ プラチナブック

かいじゅうたちのいるところ

作: モーリス・センダック 訳: じんぐう てるお 出版社: 冨山房

ISBN:9784572002150
税込価格:¥1,870

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みどころ

いたずらっこの男の子マックスは、今夜もおおかみのぬいぐるみを着ると大あばれ。

「この かいじゅう!」

おかあさんに怒られても平気で言い返す。

「おまえを たべちゃうぞ!」

とうとうマックスは夕飯抜きで寝室に閉じ込められた。

ところがその部屋に、にょきりにょきりと木が生えだして……気が付けばすっかり森の中。そこへ波が打ち寄せてマックスは船に乗り込んだ。長い時間をかけて航海すると、たどりついたのは「かいじゅうたちの いるところ」。すごい歯をガチガチさせて、うおーーっとほえて、目玉をぎょろぎょろさせ、すごい爪をむきだしている。なんて恐ろしい! でもマックスだって負けていない。

「しずかにしろ!」

怒鳴りつけると、マックスは魔法を使ってあっという間に彼らの王さまになってしまったのだ。彼らは一緒に踊り、遊び、森の中を行進し……。


コルデコット賞を受賞しているこの作品は、国際アンデルセン賞をはじめ、数々の絵本賞を獲得しているモーリス・センダックの代表作。世界中の子どもたちを魅了しつづけているロングセラー絵本です。

なんといっても魅力なのは、威勢のいい男の子マックスとかいじゅうたちの緊張感あるやりとり。あんなに迫力のあるかいじゅうたちが、彼の手にかかると何だか愛らしく見えてくるのです。それでもやっぱり小さな男の子。疲れ切ったあとに思い出すのは……おかあさんの懐かしいあの匂い。

豪快でちょっぴり恐ろしくもあるこの絵本。だけど読めばすっかりその世界に入り込んで夢中になってしまうのは、細かく小さなしかけの積み重ね。くるくる変わるマックスの表情に、本心を読み切れないかいじゅうたちの存在。現実と夢の行き帰り。それは永遠のようでもあり、ほんの一瞬のようでもあり。安堵の気持ちで絵本を閉じ、すぐまた読み返したくなってしまう。大人が読めば、子どもの内面の豊かさを思い出させてくれるような1冊でもあるのです。
ころべばいいのに

ころべばいいのに

作: ヨシタケシンスケ 出版社: ブロンズ新社

ISBN:9784893096609
税込価格:¥1,540

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出版社からの内容紹介

発想えほん第4弾。きらいな人がいてもいいんじゃない!ヨシタケシンスケ流こころの処方箋。イヤな気持ちって、自分ではどうしようもないどしゃぶりの雨のようなもの。そんなときはね・・・!

4・5歳〜の絵本一覧