

宇宙飛行士のぼくが降り立ったのは、なんと目が3つあるひとの星。普通にしているだけなのに、「後ろが見えないなんてかわいそう」とか「後ろが見えないのに歩けるなんてすごい」とか言われて、なんか変な感じ。ぼくはそこで、目の見えない人に話しかけてみる。目の見えない人が「見る」世界は、ぼくとは大きくちがっていた。

大多数の人が持っているものを持たない人に対して「かわいそう」と感じてしまうのはむしろ大人の方かも。そうではなくて、お互いにできること・できないことの違いを「へ〜、そうなんだ!」とフラットに受け入れる方がずっといい。これは是非、教科書に載せてほしいお話です。
また、ストレートに視覚障害者として描くのではなく宇宙人と地球人の対比にすることで、いわゆる道徳の教科書的な押しつけがましさを感じることもなく、とても良い工夫だと思いました。
5歳の子供はまだ本当に込められている意味は分かっていなそうでしたが、「便利とか不便とか自分の価値観で決めつけず、違いを楽しむ」ということが伝わればいいな! (たちばなさん 30代・ママ 女の子5歳)
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