むかしむかし、ある国の王さまの夢に、神様の使いが現れて言いました。
「おまえに むすめを さずけよう。
だが、ひめには まほうが かかっている。
そのまほうが とけなければ、このくには ほろびてしまうだろう」
夢から覚めて、庭に行った王さまは、
葉っぱの上の、ちいさなおひめさまと出会います。
おひめさまをお城に連れていき、お妃様と一緒に大切に育てますが、
ちいさなおひめさまはどんどんどんどん大きくなり、
とうとう、お城で一番高い塔を「ドッカーン!」と突き破ってしまうのです。
おひめさまに掛けられた呪いを解く方法とは?
おひめさまは元の大きさに戻ることができるのでしょうか…。
『ちいさなおうさま』を読んだ方は気づかれたかと思いますが、
この『おおきなおひめさま』は、『ちいさなおうさま』の続編…というよりも、
スピンオフ的な作品。
王さまの寂しさを癒してくれたおひめさまに、こんな過去があったなんて…とビックリする方も多いのではないでしょうか?
『おおきなおひめさま』1冊でも楽しめますが、『ちいさなおうさま』と一緒に読むと、より一層おはなしの世界に入っていけると思います。
(木村春子 絵本ナビライター)
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