準備は万端!
お気に入りのセーターに上着とおかばん。
「いってきまーす」
落ち葉をふみふみ、かさかさ音を立てて出発です。
ぽとん、ぽとん、ぽとん。
ゆら、ゆら、ゆらーん。
くる、くる、くるり。
秋のおさんぽは、なかなか忙しい。ちょっと歩けばどんぐりが落ちてきて、木にぶら下がったみのむしさんが揺れていて、葉っぱがたくさん落ちてくる。そんな時はまねっこしよう、せーの!
ぽとん、ぽとん、ぽとん。
ゆら、ゆら、ゆらーん。
くる、くる、くるり。
林を抜けて広い空。今度は何を見つけたのかな…?
えがしらみちこさんの「おさんぽ」シリーズも5冊目! 読んだあと、外へお出かけしたくなると大人気のシリーズです。今度のお話にも、秋とえがしらさんの絵の魅力に溢れています。まず、女の子の可愛らしさ。そして、うろこ雲の浮かぶ空を見上げ、褐色に染まった林を通り、大好きなどんぐりを見つけ、とんぼを追いかけて、まっ赤な落ち葉のプールにどぼーん! ドキドキするような美しい景色の連続です。だけど、本当に楽しい瞬間は、やっぱり、ね。
シリーズを通して読みながら、季節によってこんなにも楽しみが変わるんだ!って興味を持ってもらえたら、きっとみんなおさんぽが大好きになっちゃうはずですよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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