かものはしくん、今日はとびきりおめかしをして家を出ました。
だって今日は、おばあちゃんの誕生日!
大切なプレゼントをかかえて、おばあちゃんのおうちにむかいます。
おともだちに会ったり、大好きな水場に寄ったり、カフェで休んだり。
あちらこちらへ寄り道しているうちに…。
ちょっと、かものはしくん! わすれものわすれもの!
忘れんぼうのかものはしくんと、忘れものを届けようとそのあとを追いかけるハリネズミくんの追いかけっこ。
どうぶつたちのつぶらな目がかわいいなあ、なんて読みすすめていくと──
あれ? なんだかようすがおかしいぞ…?
物語はじょじょに奇妙なふんいきに。
予測不能の衝撃展開!
いったいだれがこれを予測できるでしょう?
よくよく表紙をながめれば、なるほどたしかにヒントはありますが…。
かものはしくん、わすれんぼうにもほどがあるよ……。
びっくりして「きゃー!」
それとも「きょとん?」
「そんなバカな」でゲラゲラ?
この絵本を読んで、みんなはどんなふうに感じるんだろう?
そんないたずら心をくすぐられ、「この絵本、読んでみて!」と、きっと人にすすめたくなる一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
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