「パン パン このパン なんのパン?
たっぷり とろーり クリームパン
パン パン このパン なんのパン?
あまい においの いちごジャムパン」
繰り返される問いかけが楽しい、食べもの絵本です。
はじめにつやつやふっくらしたパンの外身。次のページをめくると、半分に割ってとろーりクリームがこぼれおちそうな中身が描かれます。
あんぱん、カレーパン、メロンパン。さいごはみんなのだいすきな……!?
あとがき「菓子パンのちょこっと話」で、作者のふじもとのりこさんは、ちょっとレトロな菓子パンを選んだと書いています。
明治初期、まだパンを食べたことのない人たちに、おまんじゅうをヒントにつくられたアンパンは大ヒットしたそう。
たしかにおまんじゅうもパンも、中になにが入っているんだろう?って想像しながらぱくっと食べるのは、わくわくしますよね。
ほかにも、クリームパンやジャムパンはなぜあの形かなど、「へえ〜っ」と唸ってしまいそうな「ちょこっと話」がいろいろ書かれていますよ。
さあ「パン パン このパン なんのパン?」が合い言葉。
身近なパンを親子で見つめて、当てっこして、絵本を楽しんでくださいね。
それにしても、う〜ん、どのパンもおいしそう!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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