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2022年7月の新刊&おすすめ絵本

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2022.07.21

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読書感想文で読みたい児童書 高学年(2022年7月の新刊&おすすめ絵本)

目次

いよいよ夏休みがスタート! でも、小学校高学年の夏休みは、中学受験に向けた追い込みがあったり、クラブ活動や習い事に忙しかったりと、1、2年生のときのように自由気ままとはいかない子も多いと思います。本を1冊読み切る時間を取るのも難しい、多忙な5、6年生。それでも夏休みの宿題はやらなければいけない……。せっかく手に取るなら、夏の思い出になるような一冊と出会いたいですよね。

ファンタージーから歴史小説、法律を学べる作品まで、お子さんの興味をひくような児童文学を揃えました。この時期の読書習慣は、一生の趣味として長く親しむことができるきっかけになることが多いです。読書が苦手な大人の方にも自信を持っておすすめします。

優れた児童文学作品に与えられる「ニューベリー賞」受賞作品。日本版は装丁の美しさも魅力 『トラからぬすんだ物語』

  • トラからぬすんだ物語

    出版社からの内容紹介

    ママとお姉ちゃんと三人で、ハルモニ(おばあちゃん)の町に引っ越してきたリリー。道に寝そべっているトラを見てびっくりするが、トラが見えるのは、どうやらリリーだけらしい。トラは、ハルモニが昔ぬすんだものを取り返しにきた、と言う。どうにかしてハルモニを守りたいリリーが考えついたことは?……ひっこみ思案な少女が、家族を思う一心で成長していく姿を描く物語。2021年、すぐれた児童文学作品にあたえられるニューベリー賞を受賞。

この書籍を作った人

テェ・ケラー

テェ・ケラー

ホノルルで生まれ育つ。韓国人の祖母を持ち、おさないころから、韓国の昔話や食べ物に親しんできた。『トラからぬすんだ物語』で、2021年のニューベリー賞を受賞。

この書籍を作った人

こだま ともこ

こだま ともこ

東京都生まれ。作家・翻訳家。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。その後、児童文学の創作と翻訳をはじめる。創作絵本に『3じのおちゃにきてください』『まいごのまめのつる』(ともに、福音館書店)、訳書に『3びきのかわいいオオカミ』『きみなんかだいきらいさ』(ともに、冨山房)、『はがぬけたらどうするの?せかいのこどもたちのはなし』『クレンショーがあらわれて』(ともに、フレーベル館)、『ふくろのなかにはなにがある?』(ほるぷ出版)などがある。

ニューベリー賞受賞作品

注目のイラストレーターjunaidaさんがミヒャエル・エンデに捧げる『EDNE (エドネ)』。孤独で静かな美しさは見るものすべてを『鏡のなかの鏡―迷宮―』へ誘います

  • EDNE (エドネ)

    EDNE (エドネ)

    作:
    junaida
    出版社:
    白泉社

    出版社からの内容紹介

    不朽の名作、ミヒャエル・エンデの『鏡のなかの鏡―迷宮―』へ捧げる30篇のオマージュ。
    シンメトリーに見えて、同じでない絵。始まりと終わりがつながる不思議な世界。
    見るものを魅了する、美しさと思索に満ちた1冊。

「MOE BOOKS」シリーズ

ネコが活躍するふしぎな物語を読みたい人、必読! <ドルフィン・エクスプレス>シリーズの新装改訂版、第5巻が発売 『三日月島のテール(5) 光のカケラ』

  • 三日月島のテール(5) 光のカケラ

    出版社からの内容紹介

    三日月島にすむテールは、海の宅配便<ドルフィン・エクスプレス>の配達員。ジュエルの祭が近づく冬の三日月島では、贈り物の配達で、ドルフィンのいそがしさもはんぱじゃない。この時期テールは、子どものころを過ごしたノアの「ルチア園」をときどき思いだす。その日、最後の荷物を届けにいったアーケードで、テールは見知らぬ連中にいきなりおそわれるが、そこにあらわれた一そうの帆船。運命か偶然か、思わぬ人に助けられることになったテールは、ノアの町で幼なじみのジョナと再会するが、またもや思いがけない展開が待ちうけるのだった。
    人気ロングセラー<黒ねこサンゴロウ>シリーズからつづく海の冒険物語。
    岩崎書店版<ドルフィン・エクスプレス>シリーズ(2002〜2007年)の新装改訂版第5巻。

この書籍を作った人

竹下 文子

竹下 文子

1957年、福岡県に生まれる。東京学芸大学卒業。1996年に「黒ねこサンゴロウ」シリーズ(偕成社)で路傍の石幼少年文学賞を受賞。主な作品に『みけねこレストラン』『きょうりゅう1ぴきください』『もしもし・・・』(偕成社)、『せんろはつづく』『ねえだっこして』「おてつだいねこ」シリーズ(金の星社)、『アフリカないしょだけどほんとだよ』(ポプラ社)、『クッキーのおうさま』(あかね書房)などがある。

この書籍を作った人

鈴木 まもる

鈴木 まもる

1952年、東京都生まれ。東京芸術大学中退。「黒ねこサンゴロウ」シリーズ(偕成社)で赤い鳥さし絵賞を、『ぼくの鳥の巣絵日記』で講談社出版文化賞絵本賞を、『ニワシドリのひみつ』(岩崎書店)で産経児童出版文化賞JR賞を受賞。主な絵本作品に『ピン・ポン・バス』『がんばれ!パトカー』(偕成社)、『せんろはつづく』『つみきでとんとん』(金の星社)、エッセイに『バサラ山スケッチ通信』(小峰書店)などがある。また鳥の巣研究家として 『日本の鳥の巣図鑑 全259』(偕成社)、『鳥の巣いろいろ』(偕成社)、『鳥の巣の本』『世界の鳥の巣の本』『ぼくの鳥の巣コレクション』(岩崎書店)、『鳥の巣みつけた』『鳥の巣研究ノート』(あすなろ書房)などの著書があり、全国で鳥の巣展覧会を開催している。

「三日月島のテール」シリーズ

失われた書物を探して「平城京」から大化改新直前の「飛鳥」へタイムスリップ! 歴史好きにおすすめする一冊 『六四五年への過去わたり 平城の氷と飛鳥の炎』

  • 六四五年への過去わたり 平城の氷と飛鳥の炎

    出版社からの内容紹介

    平城京に置かれ、占い・天文・時・暦にたずさわる部署、陰陽寮。天文博士のもとで星図をかく星読みの青年、言祝にはとくべつの秘めた務めがあった。
    大化の改新がはじまる直前まで、飛鳥の地には、『日本書紀』をまとめるために欠かせない書物があったという。蘇我氏が滅びる乙巳の変によって、一族とともに焼失したそれを探しだし、炎にまかれる直前に持ちかえってくるようにとの命を受けた言祝。ありかをつきとめるため、蘇我の邸にまぎれこませる女の子として、言祝が見こんだ少女、沙々。
    平城京と飛鳥、およそ70年離れた時をこえて過去わたりをする二人に訪れた結末は……。

この書籍を作った人

牧野 礼

牧野 礼

愛知県生まれ。小学生のころより小説を書きはじめる。南山大学人文学部日本文化学科卒業。『滝まくらの君』(岩崎書店)で第6回ジュニア冒険小説大賞を受賞、デビュー。ほかの作品に『夢見の猫 風の犬宮』(くもん出版)、『ユニコーンの乙女』シリーズ(講談社青い鳥文庫)がある。

この書籍を作った人

七原 しえ

七原 しえ

青森出身のイラストレーター。書籍装画・TCG・ソーシャルゲーム中心に活動中。おもな経歴に、『戦国無双5』(株式会社コーエーテクモゲームス)、『FGO』(株式会社ラセングル)、『マジック:ザ・ギャザリング』(Wizards of the Coast LLC)、『逃げ上手の若君』(松井優征/著 集英社)カラー装画など、多数。

オンラインゲームからはじまる友情物語。「少女神官ルナ」の「ぼく」がゲームで出会った「勇者」は、吃音に悩む同じクラスの少女で……『ぼくは勇者をたすけたい』

  • ぼくは勇者をたすけたい

    出版社からの内容紹介

    現実世界には「本物の友だち」がいないぼく。オンラインゲームで出会ったおしゃべりな「勇者」と、はじめて。でも勇者の正体はまさかの……女子?! 現実世界の彼女は、悩みをかかえていて……。
    ゲームでの出会いが、現実世界にふみだす勇気になる、ぼくと彼女の物語。

「文学トンネ児童文学賞」大賞受賞作品。『5番レーン』を泳ぐ少女はライバルの水着の不正を知って……。少女の成長を描く青春ストーリー

  • 5番レーン

    出版社からの内容紹介

    常勝を誇る小6女子カン・ナルは、水泳部のエース。でも、最近はライバルに負け続け、悩んでいた。ライバルの不正を疑ったことから引き起こしてしまった事件をきっかけに、大きく成長する姿を描く、瑞々しくさわやかな青春ストーリー。
    第21回文学トンネ児童文学賞大賞受賞。

「鈴木出版の児童文学」シリーズ

アパートを追い出されキャンピングカーで暮らす『住所、不定』になった「ぼく」。だれも無縁ではない「隠れホームレス」のリアルを描く物語

  • 住所、不定

    出版社からの内容紹介

    4か月前、ぼくとママはキャンピングカーで暮らしはじめた。アパートを追い出されホームレスになったんだ。ところが一時的なはずの車上生活は長引き、しだいに身も心も追いつめられていく。親友に?をつくのも、もう限界! TV番組に出て賞金を獲得すれば何もかも解決する――ぼくはそう信じた。少年の涙と希望の物語。

この書籍を作った人

長友 恵子

長友 恵子

翻訳家、エッセイスト。クリス・リデルが 挿絵を描いた『中世の城日誌』(岩波書店刊)で、第51回産経児童出版文化賞JR賞を受賞。『ピーターラビットのクリスマス 25の物語のアドベント』(文化出版局刊)、『ビアトリクス・ポターの物語 キノコの研究からピーターラビットの世界へ』(西村書店刊)、『STAMP BOOKS ぼくだけのぶちまけ日記』(岩波書店刊)、『本おじさんのまちかど図書館』(フレーベル館刊)、『ヤーガの走る家』(小学館刊)、『せんそうがやってきた日』(鈴木出版刊)など翻訳本多数。紙芝居文化の会運営委員、JBBY(日本国際児童図書評議会)会員、やまねこ翻訳クラブ会員。

「STAMP BOOKS」シリーズ

小中学生に身近なトラブルから身を守るための法律エンタメ小説、誕生! 『こども六法ノベル その事件、こども弁護士におまかせ!』

  • こども六法ノベル その事件、こども弁護士におまかせ!

    出版社からの内容紹介

    73万部突破の『こども六法』から小説版が登場!
    いじめ、ブラックバイト、デートDVなど、トラブルや悩みごとから身を守るのに役立つ、法律エンタメ小説!
    ただ法律を知るだけでなく、起こっていることをどのようにとらえるか、どのように解決するかを考えていくことで、法律の考え方・使い方を学ぶことができる。物語に出てくる法律の解説付き。

    中学1年生の主人公・久家祐樹(くげ ゆうき)は、高校2年生の姉・智紘(ちひろ)が「こども弁護士」として所属する「くげ法律事務所」のお手伝いをしている。事務所には子どもから大人まで、悩みを抱えたたくさんの相談者が訪れる。ある日、祐樹のクラスメイトが万引きをして警察に捕まったとの噂が――。法律の知識や思考力を駆使し、こども弁護士が事件解決に向けて奮闘する。

    <目次>
    FILE 1 石蹴り姫の沈黙
    キーワード/万引き、いじめ、学校、日本国憲法
    FILE 2 ブラックバーガー
    キーワード/ブラックバイト、裁判、民法、契約
    FILE 3 友達の守り方
    キーワード/傷害、否認事件、証言、刑法

「ソノリティ」は「響き合うこと」。中学生5人が織りなす、さわやかで甘ずっぱい青春ストーリー 『ソノリティ はじまりのうた』

  • ソノリティ はじまりのうた

    出版社からの内容紹介

    「俺たちにも才能、あるんじゃね?」
    「自分よりすごいやつがそばにいても、差を見せつけられても、それでも絶対めげない才能」

    吹奏楽部というだけで、合唱コンクールの指揮者を任されてしまった中学1年生の早紀(さき)。
    内気な彼女が、天才ピアニストの幼なじみ、合唱練習に来ないバスケ部のエースなど、個性的なクラスメイトたちとの関わりを通じて自分を解き放っていく。
    しかし本番直前、思わぬアクシデントが起こり ……

    仲間とともに何かをつくりあげる達成感、悩みもがきながらも「自分らしさ」を模索する中学生たちの内面、みずみずしい人間ドラマをまっすぐに描いた、珠玉の成長物語。

    ★発売後、大反響!
    毎日小学生新聞
    朝日中高生新聞
    読売KODOMO新聞
    日本教育新聞
    ...ほかメディア掲載多数

    ★感激の声、続々!

    チームワーク、友情、恋愛を生き生きと描いた、
    これは、あなたの物語。
    きっと期待に胸が膨らみます。
    ーー岡本沙紀(東大王)

    迷いや焦りさえも輝き出す。彼らの歌がまっすぐに胸に響いた
    ーー宮下奈都(『羊と鋼の森』『よろこびの歌』著者)

    自分らしさを見つけることの難しさと尊さを見つめた青春小説
    ーー朝比奈あすか(『君たちは今が世界』『翼の翼』著者)

    思春期には悩みが色々あるけれど、この物語が大丈夫って教えてくれる
    ーーひこ・田中(『お引越し』『ごめん』著者)

ミヒャエル・エンデの遺作が現代によみがえる! 挿絵は全てjunaidaさん描きおろし。手元に残したい美麗な装丁は一見の価値あり 『ロドリゴ・ラウバインと従者クニルプス』

  • ロドリゴ・ラウバインと従者クニルプス

    出版社からの内容紹介

    よみがえる〈ミヒャエル・エンデ〉の世界!

    暗黒の中世のとある真夜中。嵐の中を進むあやつり人形劇団の馬車から少年クニルプスが姿を消す。彼が向かった先は、誰もがおそれる大悪党、盗賊騎士ロドリゴ・ラウバインの城だった――。晩年のミヒャエル・エンデがのこしたふたりの物語が、美しい加筆とともにふたたび動き出す。「悪」と「おそれ」、その真の意味を探しもとめる、めくるめくメルヘンの世界。小学高学年から。

    【編集担当からのおすすめ情報】
    物語には盗賊騎士ロドリゴ・ラウバインや少年クニルプスのほかにも、かしこいオウムや気弱なフトッチョ夫婦、おてんばな姫にため息ばかりつく王、ずる賢い魔術師に財宝好きな竜、高名な宮廷医師に大声でどなる召使いなど、個性的な人物や動物たちが続々と出てきます。それぞれが交差する風変わりな様子は、まるでエンデ自身が愛した演劇のようです。

    また、物語に添えられた60点以上の挿絵はjunaidaさんの手によるもの。物語の世界を縁取る、宝物のようなブックデザインにもご注目ください。

この書籍を作った人

ミヒャエル・エンデ

ミヒャエル・エンデ

1929年生まれ。ドイツの作家。ドイツ南部の町ガルミッシュ-パルテンキルヒェンに生まれる。画家エドガー・エンデを父に持ち、演劇活動のかたわら、さまざまな戯曲・詩・小説を生み出す。『ジム・ボタンの機関車大旅行』が1961年、ドイツ児童文学賞を受賞。続編の『ジム・ボタンと13人の海賊』とともに児童劇やテレビの放送劇となり、一躍人気作家となる。『モモ』『はてしない物語』のほか、『岩波少年文庫 魔法のカクテル』『まほうのスープ』(以上、岩波書店)など、著作多数。1995年逝去。

この書籍を作った人

木本 栄

木本 栄

ロンドン生まれ。ボン大学を卒業。翻訳に『トリ・サムサ・ヘッチャラ』『1000の星のむこうに』『走れ! 半ズボン隊』『魔法の夜』『ミルクマンという名の馬』『ミムス宮廷道化師』『14歳、ぼくらの疾走』など多数。那須田淳との共訳に『ちいさなちいさな王様』『飛ぶ教室』などがある。

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