うみのむこうは
- 作:
- 五味 太郎
- 出版社:
- 絵本館
絵本紹介
2025.11.21
この秋も、さまざまなアートイベントが各地で催されていますね。親子で楽しめる展覧会、コンサート、ワークショップもいっぱい。実際に観たり聴いたり、描いたり作ったりした体験は、子どもたちの感性をより豊かに育んでくれることでしょう。
芸術の秋、絵本でもぜひ、アートに触れてみませんか?
ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』、ボッティチェッリ『ヴィーナスの誕生』、葛飾北斎『富嶽三十六景』のなかにいるのは……こねこたち!斬新ですが、案外「マリアージュ」がいい感じの『にゃんこと名画のマリアージュ こねことめぐる世界の名作』は元作品の解説もあって、美術の入門書としても読み応え十分です。
『少年のころ』は、世界中にファンをもつミヒャエル・ゾーヴァと作家・那須田淳さんによる画文集。ユーモアと批評精神に満ちた絵と、物語が不思議な融合を魅せる一冊は、アートの真髄に触れることができます。
江戸時代の天才絵師・伊藤若冲の一生をたどる学習漫画や、大人気「パンどろぼう」シリーズをオリジナルの一冊に仕上げられるぬり絵絵本など、さまざまな切り口でアートに親しめる本をピックアップしています。大人のみなさんも一緒に楽しんでみてください。
この書籍を作った人
1945年東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。絵本作家。子どもから大人まで幅広いファンを持ち、その著作は450冊を超える。世界中で翻訳出版されている絵本も数多い。『かくしたのだあれ』『たべたのだあれ』(以上文化出版局刊)でサンケイ児童出版文化賞受賞のほか、ボローニャ国際絵本原画展等、受賞多数。『みんなうんち』(福音館書店刊)、『きいろいのはちょうちょ』(偕成社刊)、『さる・るるる』(絵本館刊)などの作品がある。
みどころ
1年を通して、私たちの頭上に広がっている星。
星に興味を持ち始めた子どもたちにピッタリの絵本の登場です。
まず最初に登場するのは、日暮れ直後の西の空、金色に輝く一番星「金星」。
春の北の空で一等目立つ、「北斗七星」は、こぐま座を追いかける「おおぐま座」。
夏に広がる「天の川」に、「こと座」「わし座」「はくちょう座」の大三角。
春夏秋冬の四季の移り変わり、日の入りから日の出までの時間の経過を巡って、
代表的な星たちがひとつひとつ丁寧に紹介されます。
みきつきみさんのリズミカルな文章と、柳原良平さんの味のある星座たちが、
鮮やかに夜空を彩る様子は、星めぐりをしているような豪華さです。
ほうき星が魔女の乗るほうきの先についていたり、
6つ並んだスバルがホタルの光になっていたり、
星座のモチーフをただ絵にするだけでなく、
柳原さんのイメージを随所に感じられるのも楽しい1冊。
巻末に載っている、星の説明ページで、
絵本に登場する星についてさらに詳しく知ることができるので、
絵本を手に、お子さんと星空観察に出かけるのもオススメです。
この書籍を作った人
1931年、東京に生まれる。京都美術大学卒業後、サントリーに入社。キャラクター「アンクルトリス」を考案し、宣伝美術で活躍。電通賞等、受賞多数。切り絵で描いた絵本「かおかお どんなかお」「のりもの いっぱい」等のファーストブックは、赤ちゃんから大きな支持を得ている。
この書籍を作った人
1959年東京生まれ。挿絵の仕事に『宇宙のみなしご』(理論社)、『きりのむこうのふしぎな町』『さすらい猫ノアの伝説』(講談社)、『日曜日島のパパ』(岩波書店)、『歌うねずみウルフ』(偕成社)、絵本に『ひとりぼっちのくうくう』(小峰書店)『らっちさん』(講談社)などがあり、そのほか『小説すばる』表紙、装画の仕事も多数。好きなもの、給水塔、カーブミラー、解体中と工事中、更地、道路にチョークで書いてある記号。街なかの、日常からちょっと外れたものたちに惹かれます。あと最近は、カナダのギタリスト、ドン・ロス、『雪男たちの国』(河出書房新社)が好きです。
この書籍を作った人
町並み、工場、廃屋、巨大建築物などをモチーフに、独自のファンタジー世界を描き出すイラストレーター。人気アニメ・ゲーム作品のコンセプトアートを多数手がける他、メインイラストレーターを務めた絵本に『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)、装画を手掛けた書籍に「ゴーストハント」シリーズ(KADOKAWA)、「夢の上」シリーズ(中央公論新社)、『千年の独奏歌』(PHP研究所)、画集に『層窟祭』(パイ インターナショナル)などがある。
出版社からの内容紹介
大人気絵本シリーズ「パンどろぼう」、待望のぬりえ絵本第2弾が登場!今度は『パンどろぼうvsにせパンどろぼう』が、絵本のままぬりえになりました。おいしそうに塗るのも、まずそうに塗るのも、“ごじゆうにどうぞ”。あなただけの世界に1冊の絵本を作ることができます。柴田ケイコ先生の画材へのこだわりコメントも新規収録!シリーズで揃えたい1冊です。
●大好評!「パンどろぼう」のぬりえ絵本シリーズ●
・毎日読んでいるパンどろぼうがそのまま塗り絵になるなんて! 絵本を再現したり、オリジナルの色に変えたり、親子で楽しんでます!(4歳男の子のママ)
・絵本作家を目指している娘は、「夢が叶った気分!」と言って楽しんで塗っています。(7歳女の子のママ)
・「このほんをぬったひと」として作者の横に自分の名前を書けるのが素敵。友人の娘にプレゼントしました。(20代女性)
この書籍を作った人
1973年、高知県生まれ。奈良芸術短期大学ビジュアルデザインコース卒業。2002年より広告全般、出版物など、イラストレーターとして高知県で活動中。2009年、第10回ノート展準大賞を受賞。2016年『めがねこ』(手紙社)で絵本デビュー。2児の母。おいしいものが大好き。
この書籍を作った人
青山学院大学文学部英米文学科卒業。やまねこ翻訳クラブ会員。絵本の翻訳に『おばけやしきなんてこわくない』(国土社)、『神々と英雄』『ころころコアラちゃん』(大日本絵画)、『クララ』『介助犬レスキューとジェシカ』『カールはなにをしているの?』(BL出版)など多数。東京都在住。
この書籍を作った人
猫とコーヒーと散歩が好きな小説家。1995年よりドイツのベルリンに住む。『ペーターという名のオオカミ』(小峰書店・産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞を受賞)などYA向きの本を多数執筆。地球環境のことも気になって、『未来からの伝言 SDGsガイドブック』(講談社)などを手がけ、翻訳も絵本『こわい、こわい、こわい?』(西村書店)などたくさんある。和光大学、共立女子短期大学で非常勤講師もつとめる。
この書籍を作った人
1945年、ドイツ・ベルリン生まれ。芸術教育学を学び、画家・イラストレーターとして活躍。1995年、現代を的確に風刺した画家に与えられるオラーフ・グールブランソン賞を受賞。挿し絵に『ちいさなちいさな王様』『キリンと暮らすクジラと眠る』『思いがけない贈り物』『パパにつける薬』『魔笛』、画集に『ミヒャエル・ゾーヴァの世界』『ミヒャエル・ゾーヴァの仕事』がある。
出版社からの内容紹介
累計発行部数470万部突破!
人気と信頼の集英社版 学習まんが『世界の伝記』『世界の伝記NEXT』に待望の人物が仲間入り。
命あるものをいきいきとあざやかにえがいた、江戸時代の天才絵師、伊藤若冲。
代表作『動植綵絵』三十幅が2021年に国宝に指定されるなど、近年再評価されている人気の画家、伊藤若冲のはじめての伝記まんがが登場です。
江戸時代中期、京都の青物問屋に生まれた若冲は、幼いころから絵を描くことが好きでした。20代はじめに父が亡くなり、長男だった若冲は父のあとを継ぎ、青物問屋の主人として働きます。しかし絵を描くことをあきらめられない若冲は40歳で弟に家業をゆずり、画家に専念します。
若冲は、鳥や虫、魚から野菜や植物までを丁寧な筆づかいで描いていきます。目の前の、生きているものの命を生き生きとえがきたいと考え、独自の技法と表現をおいもとめ、亡くなるまで画業に身をささげました。
そんな伊藤若冲の生涯を、まんがで楽しく読むことができる1冊です。「裏彩色」「筋目描き」「マス目描き」など、若冲が使った絵の技法も、まんがの中やイラストでわかりやすく解説。これを読めばきっと絵が描きたくなります。
【本書の特徴】
●まんがだから読みやすく、わかりやすい!
●すべてふりがな付きなので、小学校低学年から楽しく読める!
●解説や年表など、理解が深まる記事ページも充実!
【もくじより】
裕福な商家の息子
四代目桝屋源左衛門として
画家デビュー
青物市場を守れ!
石仏でテーマパークをつくる!
9つの質問でわかる!伊藤若冲ってこんな人
文:竹原雅子 編集:木村春子