ぼくたちは、あらそうために生きるのか?
- 作:
- 山極 寿一
- 絵:
- あべ 弘士
- 出版社:
- 偕成社
絵本紹介
2026.07.21
読書感想文は、苦手意識を持っている子も多い宿題のひとつですよね。本を「読む」のは好きだけれど、いざ「書く」となると手が止まってしまう……そんな経験は、大人の私たちも記憶にあるのではないでしょうか。
苦手を克服する第一歩は、自分が好きな本、興味がある本を選ぶことだそう。そこで絵本ナビおすすめ、物語、生きものや自然科学、外国の昔話など様々なジャンルの本をご紹介します。
かずまは、学童クラブで飼っているキアゲハの幼虫なっちゃんが大好き。ある日、飼育箱のふたを閉め忘れたれんくんに冷たくあたってしまい……『なっちゃんとなつの空』は、キアゲハの変化を見守る子どもたちの心の成長を丁寧に描いた物語。
広島に住む8歳のスエ子は、戦時中でも家族と幸せに過ごしていました。1945年8月6日がくるまでは―原爆投下前と戦争孤児として生きることとなった戦後。90歳のスエ子が語り継ぐ壮絶な実話『生きていてくれて、ありがとう』は、今こそ読んでほしい一冊です。
一人ひとり、感性がちがう子どもたち。まずは気になる一冊を手に取ってみてくださいね。夏休みの読書記録にもおすすめです。
この書籍を作った人
1952年東京生まれ。京都大学理学部卒、同大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。カリソケ研究センター客員研究員、(財)日本モンキーセンター・リサーチフェロー、京都大学霊長類研究所助手を経て、現在京都大学大学院理学研究科教授。世界の霊長類研究の第一人者。
この書籍を作った人
1948年北海道旭川市に生まれる。 1972年から25年間旭山動物園の飼育係として、ゾウ、ライオン、フクロウなどさまざまな動物を担当する。 1996年旭山動物園を退職し、創作活動に専念する。 2009年北海道旭川市美術館にて「あべ弘士動物交響楽」展を開催。 その後、全国で作品展開催。 『あらしのよるに』(きむらゆういち文・講談社)『どうぶつえんガイド』(福音館書店)『ハリネズミのプルプル』(二宮由紀子文・文溪堂)『宮沢賢治「旭川。」より』(BL出版)『クマと少年』(ブロンズ新社)『ちび竜』(工藤直子文・童心社)『えほんなぞなぞうた』(谷川俊太郎文・童話屋)など著書は200冊以上。講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版賞JR賞、赤い鳥さし絵賞、産経児童出版文化賞美術賞、北海道ゆかりの絵本大賞、日本児童ペンクラブ児童ペン賞絵本賞を受賞など受賞多数。 2011年からNPO法人かわうそ倶楽部を設立、旭川市(7条通8丁目)にてギャラリープルプルを運営する。 2019年、絵本作家30周年記念として「あべ弘士の絵本と美術 ―動物たちの魂の鼓動―」(ふくやま美術館:広島)開催。カムチャッカ半島から千島列島を旅し、長年の夢であったウシシル島を訪れる。カナダノースウッズを訪れ、30sの荷物と20sのカヌーを担ぎながら湖を巡る。旭川市在住。
この書籍を作った人
神奈川県に生まれる。『糸子の体重計』(童心社)で第46回日本児童文学者協会新人賞、『空へ』(小峰書店)で第39回日本児童文芸家協会賞を受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。作品に『かあちゃん取扱説明書』『アポリア―あしたの風―』(共に童心社)「車夫」シリーズ(小峰書店)『カーネーション』(くもん出版)『ぼくらの一歩30人31脚』(アリス館)『トリガー』(ポプラ社)など作品多数。
この書籍を作った人
1957年山形県鶴岡市生まれ。中谷貞彦・千代子夫妻に師事し、絵本の世界でさわやかな活動を続けている。「はじめてのあいうえお」「ぼくとわたしのせいかつえほん」「うたえほんU」「うたえほんV」(以上グランまま社)、「きいろいばけつ」(あかね書房)などの作品がある。
この書籍を作った人
絵本・イラスト・立体造形作家。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。中森デザイン事務所を経て、フリーに。『色えんぴつでかわいい鳥たち』『どうぶつのかたち練習帳』(パイ インターナショナル)、『どうぶつえんに いきましょう』『ぼくと小さなポポフ』(教育画劇)など著作多数。
出版社からの内容紹介
戦争中だが8歳のスエ子は家族と一緒の毎日が嬉しい日々。だが1945年8月6日。スエ子の町、広島に原爆が落ちた。90歳になったスエ子の証言をこの絵本は語り継ぐ。
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この絵本のお話は、本当に起きたことです。8歳だった少女の記憶。
太平洋戦争の末期。敗戦の色濃い毎日。しかし、8歳のスエ子は家族と一緒の毎日が嬉しい。しかし、1945年8月6日。スエ子の町、広島に原子爆弾が落とされた。大好きな3人の姉が家の下敷きに。スエ子は一人這い出たが、姉たちのすぐそこまで火が来ている。姉たちの声を聞いたのはそれが最後。仕事に出ていた両親の生死は不明。戦争孤児となったスエ子に、その後も大変な苦労が続いた。「お母さんが、いつか迎えに来る」と思っていた。思い続けた。90歳になった今も、思っている。
スエ子の話をこの絵本は後世に語り継ぐ。
出版社からの内容紹介
2人の紳士が山の中でたどり着いたのは一軒の西洋料理店、「山猫軒」。 お腹をすかせていた男たちはどんな料理が出てくるのか楽しみにしながら、扉に書かれた注文を受けていくのです。一体、扉の向こうには何があるのか!?ページをめくる度に現れる注文の数々に 興味をひかれずにはいられません!おなじみのこの名作にスズキコージによる不思議な雰囲気の絵が新しい風を吹き込みます。改めて読み返してみると、驚くほどえほんの中へ引き込まれていきます。
▼「宮沢賢治の絵本」シリーズ
【著者プロフィール】 スズキコージ 1948年静岡県生まれ。絵本や挿画のほか、イラストレータとしてポスター・壁画・舞台美術などでも活躍。絵本は「うみのカラオケ」(クレヨンハウス)「サルビルサ」(架空社)「ブレーメンのおんがくたい」(ミキハウス)ほか多数。「エンソくん きしゃにのる」(福音館書店)で小学館絵画賞、「ガラスめだまときんのつののやぎ」(福音館書店)と「やまのディスコ」(架空社)で絵本にっぽん賞、「おばけドライブ」(ビリケン出版)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。エッセイ「てのひらのほくろ村」(架空社)がある。
この書籍を作った人
1896年岩手県花巻市に生まれる。盛岡高等農林学校農芸化学科卒業。十代の頃から短歌を書き始め、その後、農業研究家、農村指導者として活動しつつ文芸の道を志ざし、詩・童話へとその領域を広げながら創作を続けた。生前に刊行された詩集に『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』がある。彼の作品の殆どは没後に高く評価され多数の作品が刊行された。また、何度も全集が刊行された。1933年に37歳で病没。主な作品に『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』『ポラーノの広場』『注文の多い料理店』『どんぐりと山猫』『よだかの星』『雪渡り』『やまなし』『セロひきのゴーシュ』他多数。
この書籍を作った人
1948年静岡県生まれ。絵本や挿画のほか、イラストレーターとしてポスター・壁画・舞台美術などでも活躍。絵本に『あつさのせい?』(福音館書店)や『うみのカラオケ』(クレヨンハウス)ほか、多数。『エンソくん きしゃにのる』(福音館書店)で小学館絵画賞、『やまのディスコ』(架空社)で絵本にっぽん賞、『おばけドライブ』(ビリケン出版)で講談社出版文化賞を受賞。画集やエッセイ『てのひらのほくろ村』(架空社)も。
この書籍を作った人
1918年アメリカニューヨーク州ロチェスター生まれ。1954年に「シンデレラ―ちいさいガラスのくつのはなし」(福音館書店刊)でコールデコット賞を受賞。1961年「むかしねずみが」(童話館出版刊)、1983年「影ぼっこ」(ほるぷ出版刊)で3度のコールデコット賞を受賞。
この書籍を作った人
1935年神戸市に生まれる。神戸女学院大学英文学科、慶應義塾大学図書館学科卒業。1961年渡米。ウェスタンミシガン大学大学院で児童図書館学専攻後、ボルチモア市立イーノック・プラット公共図書館に勤務。帰国後、大阪市立中央図書館を経て、自宅で家庭文庫を開き、児童文学の翻訳、創作、研究を続ける。1974年、石井桃子氏らと共に財団法人東京子ども図書館を設立。2015年まで理事長を務めた後、同館名誉理事長。文化功労者。著書に『子どもと本』『えほんのせかい こどものせかい』創作に『なぞなぞのすきな女の子』『とこちゃんはどこ』、翻訳に『しろいうさぎとくろいうさぎ』、「うさこちゃん」・「パディントンの本」シリーズなど多数。
この書籍を作った人
1926年、東京生まれ。坪田譲治に師事。 1951年『貝になった子供』を出版、第1回児童文学者協会新人賞を受賞。以後、『ちいさいモモちゃん』(野間児童文芸賞)、『龍の子太郎』(国際アンデルセン賞優良賞)など、多数の著作がある。松谷みよ子民話研究室主宰。
この書籍を作った人
大阪府堺市生まれ。魚座。大阪芸術大学デザイン学科卒業。(株)京田クリエーション入社。2001年、2003年、2006年、2011年ボローニャ国際絵本原画展入選。明治「マーブル チョコレート」キャラクターの「マーブルわんちゃん」、兵庫県西宮市観光キャラクター「みやたん」など、多くのキャラクターデザインを手がけるとともに、イラストレーターとしても活躍している。その他の主な作品に、『怪談レストラン』シリーズ(童心社)の装丁・挿し絵、『おはなし・くろくま』シリーズ『わくわく・くろくま』シリーズ(ともにくもん出版)、エッセイ集『キャラクターデザインの仕事』(大日本図書)『うごくくるまえほん 』(ミキハウス)など。見た人を元気にする作品づくりがモットー。
出版社からの内容紹介
小学1年生のかずまは、学童クラブで飼っているキアゲハの幼虫“なっちゃん”が大好き。毎日学校が終わると、エサのフェンネルを摘んで学童クラブへ向かいます。ですが、今日は飼育箱の中を探してもなっちゃんの姿が見えません。すると友だちのめいちゃんが言いました、「あれ? しいくばこの ふたって、なかったっけ?」。ふたを閉め忘れたのは、先に来てエサをあげたれんくんだと勘違いしたかずまは、れんくんに冷たい態度をとってしまうのですが……。
幼虫からさなぎへ、そして美しいチョウへと姿を変えていくなっちゃん。その小さないのちを慈しみ、変化を見守る子どもたちの心の成長を、日常にある大切な気持ちを丁寧にすくいあげてきた児童文学作家・深山さくらならではの視点で描きます。澄んだ夏の空のような、さわやかな読後感が残る一冊です。
【出版社コメント】
深山さくらさんは数年前、キアゲハの幼虫を育てて羽化の瞬間を見届けました。そんな体験を元に、子ども目には幼虫がどんなにかっこよく愛おしい存在として映るのか想像しながら、この物語が生まれました。挿絵は数々の名作アニメにも参加してきたイラストレーターの下平けーすけさん。たくさん葉っぱを食べて、うんちをして、一生懸命生きているなっちゃんと、その姿に惹かれていく子どもたちの様子が生き生きと描かれています。
この書籍を作った人
山形県上山市生まれ。 2020年山形に「ものがたり工房」をそなえ、東京との二拠点で活動中。 東京に住み母となり、三人の子を代わる代わる膝に乗せて、それぞれが選んだ絵本や童話を読み聞かせているうちに、自分でも書きたくなったのが始まり。童話教室で創作を学び、新人賞受賞をきっかけに、たくさんのつながりが生まれ今に至っています。 山形の自然、人の温かさに触れながら、子どもたちの背中をそっと押すような物語をこれからも書いていきたいです。 受賞歴:第19回ひろすけ童話賞受賞『かえるのじいさまとあめんぼおはな』(教育画劇):第9回日本児童文芸家協会創作コンクール最優秀賞受賞。のちに『かかしのじいさん』(佼成出版社)として出版。 :第23回毎日児童新人賞受賞「ももやとなしや」など。
この書籍を作った人
1959年、北海道生まれ。国際基督教大学卒業後、児童書編集者を経て翻訳家に。北海道札幌市在住。訳書に、『ウエズレーの国』、『雪の結晶ノート』、「見習い幻獣学者ナセニエル・フラッドの冒険」シリーズ、『「死」の百科事典』(すべて、あすなろ書房)、「知識絵本 のはなし」シリーズ、「こちら動物のお医者さん」シリーズ(ともに、ほるぷ出版)、『あたまにつまった石ころが』(光村教育図書)、『マルセロ・イン・ザ・リアルワールド』(岩波書店)、『ゴハおじさんのゆかいなお話 エジプトの民話』(徳間書店)、『ピーティ』(鈴木出版)などがある。
文:竹原雅子 編集:木村春子