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月と太陽をひとりじめしようとしたイタズラ者の魔女ロウヒ。フィンランドの叙事詩カレワラに触発されたクーニーが贈る美しい絵本。
ひとまず私が黙読して、あんまりよかったので、すぐ下の子に声をかけ「聞いて、聞いて」と、読み始めました。
二人してサイコーに盛り上がりましたよ。
うちの下の子は、ファンタジーの中でも魔法(魔女)が出てくる物語が特に好きですから!
そこに住む人たちにとっては大変迷惑な悪さですが、孤独な魔女にとっては可愛いいたずらだったのではないでしょうか?
原作はトニ・デ・ゲレツですが、この「ロウヒ」の世界を確かな形にしてくれた(絵本を描いた)のは、バーバラ・クーニーです。
ページを捲って1ページ目。
暖かい暖炉のある部屋で起きたての、長い白髪の頭の魔女・ロウヒ。
今日は何をしようかと考えて、このセリフをつぶやきます。
「いやいや、どれもあたりまえで、つまらない。
なにしろ、わたしは魔女なんだからね」
もう、この1ページ目ですっかり魅せられてしまいました!
物語自体は長く感じられますが、意外と簡潔に終わっている話ですし、
文字が比較的大きなロゴで撃たれているので読み語りに使っても、読みやすいと思います。
小学校の高学年くらいから、特にお薦めです。
魔女ロウヒの孤独感や哀愁、かわいらしさを堪能してください!!
宮崎アニメが好きな方は結構、感じるものがあるかと思います。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子10歳)
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