まっくろなからだに黄色の大きな目。まっしろなからだにきれいな緑色の目。
二ひきの可愛いこねこさんたちは、くろねこさんとしろねこさんです。
とっても仲良しの二ひき。今日も一緒に遊びに出かけます。
「あれ! くろねこさん どこいった?」
建物のかげに入ると、くろねこさんの姿が見えなくなるよ、どうして?
「おや! しろねこさん どこいった?」
今度は、洗濯ものの真っ白なシーツの前を歩くしろねこさんの姿が見えない!
その後も、白と黒の柵を通ったり、つちぼこりをかぶったり、水たまりに入ったり。くろねこさんとしろねこさんの対極の体の色は、場所によって見え方が変わったり、見分けがつかなくなったり。
こんな風にこねこさんたちと散歩をしながら色の不思議を体験できる、小さな子どもたちから楽しめる認識絵本なのです。でも、和歌山静子さんの描くこねこさんたちの表情の愛らしさは、年齢を越えてみんなが夢中になってしまいますね。
「おかえり!」
おうちに帰ってきた二ひきのごはんを食べる姿といったら・・・。
くろねこさんやしろねこさんを探したり、次はどうなっちゃうのか予測をしたり、親子で会話をしながら楽しんで読んでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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