あたまにつまった石ころが」 みんなの声

あたまにつまった石ころが 作:キャロル・オーティス・ハースト
絵:ジェイムズ・スティーブンソン
訳:千葉 茂樹
出版社:光村教育図書 光村教育図書の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2002年07月
ISBN:9784895726306
評価スコア 4.86
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みんなの声 総数 36
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36件見つかりました

  • 息子と一緒に読めてよかった。

    • ムスカンさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子9歳、女の子4歳

    図書館で「小学校高学年に向く読みきかせ絵本」の棚にあった一冊。
    小4の息子と読もうと思い借りてきましたが、
    表題、見かけから感じた印象よりも、
    もっとずっとずっしりと感動できた素敵な一冊でした。

    1929年の世界大恐慌をはさんでの語り手の父の人生を描いた一冊。
    石が大好きで大好きでたまらなくて、
    いつも石ばかり集めていたお父さん。
    石でもうけてひと財産築こう!というわけではなく、
    ただただ、石が大好きだったお父さん。

    周囲の人に理解されなくても、
    地味に好きな石を集め続けたお父さん。
    学歴もなにもなく、石関係の専門の仕事は諦めていたお父さん。
    そんなお父さんが得たものに、
    なんともいえない感動を覚えました。
    無欲の勝利という言葉も、頭にうかびました。

    お父さんと穏やかな人柄、
    世界大恐慌中の世の中の様子、
    そして、お父さんがつかんだもの。

    すべてが、ゆったりと描かれている素晴らしい一冊です。
    息子と一緒によめて、よかったと思いました。

    投稿日:2016/05/12

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  • 好きこそ物の上手なれ

    息子はおとなしく聞いていただけでしたけど、私にはとても良い物語でした。
    ノンフィクションとの事で作者のお父様は素晴らしい人生を送られたのだなーと思いました。
    ただの石が好きで、その道をとことん極めていく。これは本当に凄くてなかなか出来ることではないと思います。我が子にも好きなことはとことんやり抜いて欲しいです。

    投稿日:2016/02/15

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  • 幸福なひと

    誰に何と言われようと好きな石のことにとことん打ち込み、ついには博物館の館長に就任する男性の話。
    作者の父親の実話だそうです。

    時代の流れのせいもあってか、職業が不安定な中、石のためならどんなことも乗り越えていく主人公。
    波乱万丈な人生だったことが想像されますが、この絵本では、苦労話という印象はなく、淡々とした明るさを感じました。
    やわらかい色調の絵の効果でしょうか。そのあたりも好感をもちました。

    「父ほど幸福な人生を送った人を、わたしはほかに知りません」
    とは作者のあとがき。
    ここまで一途に情熱を向けられるものがあって、実の娘にこんな風に思われ、こんな素敵な絵本も生み出された。
    まさにこの主人公は幸福な人ですね!

    投稿日:2015/02/08

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  • 皆に皮肉られながらも、石を集め続けたお父さん。

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子3歳、男の子0歳

    最後には、博物館から肩書きを頂くまでになりました。好きな事が仕事になるという事ほど幸せな事はありませんよね。それを見事に体現してくれたお父さん。お父さんの根底には、学ぶという事に対する探究心が常にあり、それがそのような結果を導いたのでしょうね。

    投稿日:2014/12/11

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  • うれしくなりました

    大好きなもので、あたまの中がいっぱい!っていいですよね。
    ずうっとずうっとしあわせな気持ちでいられそうで。
    たとえそれが他の人からみたらとるに足らないものでも、
    石ころのようなものだとしても、大好きな気持ちを大事にして
    石ころのことをまじめに想い続けたなら、いいこと起きるんだなあって
    思いました。
    娘にも、なにか、「大好きなもの」で頭の中をいっぱいにして
    ほしいなって思いました。人生を豊かに楽しくするために♪
    この本は購入して手元に置こうと思います。

    投稿日:2013/06/03

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  • 学ぶこと

    小学1年生の子供に読みましたが、私のほうが感動しました。

    大人になってからも、好きなことに夢中になること
    働きながらも、勉強すること

    とても大切なことですが、大人になると忘れてしまうことばかりでした。
    この絵本で、思い出させてもらいました。

    投稿日:2012/09/24

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  • この一文を読みあげる度に、胸にふわっと温かいものがわいてきて、誇らしくも、ちょっぴり気恥ずかしさも感じてしまう。ああ、作者がこの物語を書いたのは、これを伝えるためだったのだと。

    石に情熱を注いだ作者の父は「ポケットの中も、あたまの中も石っころでいっぱい」。学校に行って研究する余裕がなくても、独学で学び、収集や分析を続けて行きます。大恐慌で職を失っても、じっくり収集できることを感謝し、日雇いの仕事も無いときは、博物館の石を見に通います。やがて館長さんに会い、夜の博物館掃除の仕事に就き、やがて、その情熱と正確な知識を認められて、長い年月の後、博物館長になるお話です。

    本屋で偶然手に取ったのは、当時、石に夢中なうちの子と同じだ(購入した石が主ですが、自分で作った棚に絵の具を塗って、ラベルをつけて飾り棚に設えてあった)と思ったからです。大好きな事を、とことんやるっていうのは、素敵だなと気付いて欲しかったから、すぐ買いました。

    私は読み聞かせでよく使います。親や自分の将来の仕事について漠然と考え始める小学5年生くらいがよいかと思います。

    投稿日:2012/09/27

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  • 好きをつらぬくことの大切さ

    仕事を失っても石への情熱を持ち続け、やがて、科学博物館の鉱物学部長になった人のお話です。
    「あいつは、ポケットにもあたまのなかにも石ころがつまっているのさ」と、周囲の人に言われるくらい
    石が好きで、ひまさえあれば石を集めていた男の人がいました。でも「石ころじゃあ、金にならんぞ」と
    言われ、ガソリンスタンドをオープン。スタンドの中には石のコレクションを飾る棚があり、鉱山のコミ
    捨て場でみつけた石や友人と交換した石が並べられ、種類やとれた場所を書いた手書きのラベルが貼って
    あります。
    車の部品がとぶように売れ、商売も軌道に乗ったと思われた矢先、大恐慌が起き、スタンドは廃業、そして
    失業。
    彼は一生懸命仕事を探し、どんな仕事でも引き受けます。仕事が見つからないときはバスに乗って科学
    博物館に出かけ、石の展示室で一日中過ごすことも。ある日、博物館で彼の目の前に一人の女性が。
    この博物館のジョンソン館長でした。
    自分の“好き”をつらぬくことの大切さを教えてくれます。一切ぶれない彼の生き方に魅せられ、感動し、
    元気をもらえます。行き詰まっている大人にもおススメの絵本です。

    投稿日:2012/03/22

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  • なんてすてきなっっ

    読後「すばらしいっっ」と娘とふたりでうなりました。
    どんなことでも、ひとつのことを突き詰め続けると道が開けてくるんだと、希望がもてる本です。
    「好きこそものの上手なれ」ってことでしょうか。
    この本に描かれた主人公は、好きなことにめぐり合えて
    またそれを突き詰めることを、周りがみとめていたことに
    本当に感動しました。
    日ごろ娘が集めてくる数々のごみ(かわいい包み紙とか容器とか)を
    いないうちにこっそり捨てていることを、ちょっとだけ反省・・。

    投稿日:2011/11/15

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  • 素敵な人生。

    • 多夢さん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子11歳

    まず。父親に対して、これほどまで尊敬し、
    誇りに想う娘(作者)の語り口に、感動しました。
    文章のあちこちに、その想いがひしひしと伝わってきて、
    素晴らしい父親を持って、うらやましいとさえ思いました。

    小さい頃、私も使用済みの珍しい切手を集めたり、
    道端に落ちている綺麗な小石を集めたり、
    牛乳瓶のふたを集めたり・・・
    大きくなった現在も、録画したビデオテープ(DVD)を集めたり、
    マンガ本、絵本、児童書を集めたりと、
    集めてコレクションするのが大好きだから、
    私(作者)の父の生き方に、共感を覚えずにはおれませんでした。

    私(作者)の父は、子どものころからずっと石を集めるのが好きでした。
    それは、人生のどんな環境下であっても、
    あきらめることなく、好きでい続けることの大切さを、
    身をもって教えてもらいました。
    「好き」を追求する姿は、素晴らしいです。

    辛くても諦めない。
    それほどまでに、好きなものを見つけた人は、幸せ者だと思います。

    これから、自分の将来を考えていこうとする小学高学年のお子さんから、
    夢中になるものがない大人にも、是非手にとって読んでほしい一冊です。
    きっと、生き方に対するヒントがあると思います。

    投稿日:2011/11/09

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