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自信を持っておすすめしたい この絵本の誕生秘話も感動もの  投稿日:2024/02/25
木にとまりたかった木のはなし
木にとまりたかった木のはなし 作: 黒柳 徹子
絵: 武井武雄

出版社: 河出書房新社
黒柳徹子さんの大ベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』に
 小学生のトットちゃんが一歳年上で小児麻痺だった泰明君と
 木に登る有名な挿話があります。
 泰明君は病気ですから、それまで木に登ったことがありません。
 だから、トットちゃんは泰明君に木の上からの風景を見せてあげたいと思うのです。
 そして、ついに木の上に登った二人。
 そこで、トットちゃんは泰明君から初めて「テレビジョン」という言葉を聞きます。
 『窓ぎわのトットちゃん』でも、とても印象に残る場面です。

 この『木にとまりたかった木のはなし』は、
 木のぼりが好きで木にとまってみたいと思っていた女の子だった黒柳徹子さんが
 初めて書いた絵本です。
 1985年のことです。
 その時は岩崎書店から刊行され、2023年に河出書房新社から新装版として出ました。
 絵は武井武雄さんという画家ですが、
 実は黒柳さんが絵の依頼をしてまもなく武井さんは亡くなってしまいます。
 でも、そこからが不思議なのですが、
 黒柳さんのお話にぴったりの絵が武井さんの作品に何枚も残っていたのです。
 黒柳さんのお話はもちろん武井さんの作品で合わせたものでもなく、
 武井さんの絵も黒柳さんのお話に寄せたものでもありません。
 それでいて、
 木にとまりたいと願った木が鳥たちの協力で次から次へと冒険していく様子が
 とてもうまくひとつの作品になっています。

 黒柳さんのお話もいいですが、
 一冊の絵本が生まれる奇跡のようなお話もまた胸をうつ、
 そんな絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 博士の功績が新型コロナウイルスから人類を救った  投稿日:2024/02/18
カタリン・カリコの物語 ぜったいにあきらめない mRNAワクチンの科学者
カタリン・カリコの物語 ぜったいにあきらめない mRNAワクチンの科学者 文: デビー・ダディ
絵: ジュリアナ・オークリー
訳: 竹内 薫
監修: 山内 豊明

出版社: 西村書店
カタリン・カリコ博士が、研究仲間のワイスマン博士とともに
 2023年度のノーベル生理学・医学賞を受賞したニュースは、
 世界中で多くの喝采を得ました。
 もし、二人の研究成果がなければ、私たち人類はいまだに新型コロナウイルスに
 怯える日々を過ごしていたかもしれません。

 『カタリン・カリコの物語 ぜったいにあきらめないmRNAワクチンの科学者』は、
 アメリカのデビー・ダディという女性が
 初めて手掛けた伝記絵本です。
 もちろん、描かれているのは、コロナワクチンに多大な功績があった
 「mRNA」(メッセンジャーRNA)の研究を長年行ってきた
 カタリン・カリコ博士の物語です。
 簡単に博士の履歴を書いておくと(この絵本の巻末にももちろん載っています)、
 博士は1955年にハンガリーで生まれます。
 その後、30歳の時にアメリカに渡りますが、決して順調な生活ではありませんでした。
 それでも「mRNA」の研究をやめることはなく、
 次第にその成果が認められるようになっていきます。
 そして、2020年世界中に新型コロナが感染拡大し、ついに博士たちの研究成果が
 コロナワクチンとして実を結ぶことになります。

 科学の専門用語なども出てきて、取っつきにくいかもしれませんが、
 子供たちが絶対にあきらめないというカリコ博士の思いを感じ取るには
 この伝記絵本は有効かもしれません。
 この絵本を読んで、将来第二第三のカタリン・カリコ博士が誕生すれば
 どんなにいいでしょう。
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自信を持っておすすめしたい 映画「ドリーム」もまた観たくなります  投稿日:2024/02/11
わたしにまかせて! アポロ13号をすくった数学者キャサリン・ジョンソン
わたしにまかせて! アポロ13号をすくった数学者キャサリン・ジョンソン 作: ヘレーン・ベッカー
絵: ダウ・プミラク
訳: さくま ゆみこ

出版社: 子どもの未来社
2017年に公開された映画「ドリーム」を観た人は多いと思います。
 三人の黒人の女性たちが色々な虐げにあいながらも、
 前を向いて生きていく、そんな物語。
 彼女たちが働く職場がNASA(アメリカ航空宇宙局)で、
 終盤アポロ13号の危機と生還に重要な仕事を成し遂げる姿が胸をうつ感動作でした。
 その映画の主人公が数学者のキャサリン・ジョンソンさん。
 この伝記絵本『わたしにまかせて!』の主人公です。

 アメリカの作家ヘレン・ベッカーさんが描いたこの絵本にはこんな副題がついています。
 「アポロ13号をすくった数学者キャサリン・ジョンソン」。
 これで彼女が何を成し遂げた女性かわかりますが、
 どのような生い立ちだったのでしょう。
 子供たちにもわかりやすく、絵本ではうまくまとまって描かれています。
 タイ生まれで小児科医でもあるダウ・プミラクさんの絵が
 伝記映画でありながらとてもかわいい描かれていますから、
 余計に読みやすくなっています。

 ただこの絵本では彼女が黒人ゆえに苦労した話は
 白人しか入れないハイスクールしかなく転居したという話以外は
 あまり描かれていません。
 おそらく彼女自身、そういう差別とか偏見とかよりは
 数学を解く方が大変だったのでしょう。
 この絵本の原題は「COUNTING ON KATHERINE」は、
 「キャサリンを頼りにして」。
 それこそが、彼女のなによりの喜びだったはずです。
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自信を持っておすすめしたい 野球の好きな国ならではのお話  投稿日:2024/02/04
おとうさんを かして
おとうさんを かして 作: ホ・ジョンユン
絵: チョ・ウォニ
訳: 古川 綾子

出版社: 岩崎書店
韓国も日本に劣らず野球の人気が高い国です。
 大谷翔平選手が移籍したドジャースの開幕戦が韓国で行われるということで
 話題にもなっています。
 韓国の絵本作家ホ・ジョンユンさんの絵本『おとうさんをかして』でも
 野球の楽しむ家族の姿が描かれています。
 でも、野球をしてくれたおとうさんが死んでしまいます。
 この絵本は、ここから始まります。

 おとうさんが死んだあと、小さな弟は野球をしなくなります。
 おねえちゃんに弟はこう言います。「おとうさんと野球したい」
 おねえちゃんだって、淋しいのです。
 おとうさんに会えないことが嘘であればと、思います。
 おねえちゃんと野球をしよう、と誘っても、弟は嫌だとすねます。
 おねえちゃんは、思いつめて考えます。
 もしかして、もしかして。
 だから、友達の家に行って、こう言うのです。
 「おとうさんを かして」
 おとうさんはもちろん借りることはできませんでしたが、
 かわりにたくさん友達がやってきてくれます。

 とってもシンプルなタッチですが、この切ない物語に、
 チョ・ウォニの絵はとてもあっています。
 野球が好きな、そして家族を大切にするお隣の国の
 素敵な絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 未来人の資格が私たちにあるのだろうか  投稿日:2024/02/01
星新一ショートショートセレクション(11) ピーターパンの島
星新一ショートショートセレクション(11) ピーターパンの島 作: 星 新一
絵: 和田 誠

出版社: 理論社
『星新一ショートショートセレクション11』(理論社)。
 表題作である「ピーターパンの島」をはじめとして、18篇の「ショートショート」が収められた、児童書。
 装幀・挿絵(それぞれの作品にひとつ挿絵がついています)は、和田誠さん。

 星新一さんではないが、時々こんなことを考えることがある。
 もし、本当にタイムマシンが実現して、例えば江戸時代にタイムスリップしたとしましょう。江戸時代の人たちは未来から来た人と大歓迎してくれるでしょうが、果たして私は彼らの期待に応えることができるのかと。
 未来には自動車という便利な乗り物があって、と言ったところで自動車が作れるわけでもなく、インターネットで世界中の情報を知ることができると説明してもパソコンもスマホも持っていなければ何もできない。
 傘張りの浪人はまだ傘が張れるが、未来人の当方はそれすら危うい。
 つまり、未来人といっても、単に高度な文明を享受しているに過ぎないのだ。
 この巻には、これとよく似たショートショートが収められている。
 タイトルは「高度な文明」。
 ある時、地球にやってきた宇宙船。そこに乗船していた宇宙人はとても高度な文明を持っているようであったが、しばらくすると乗ってきた宇宙船が壊れてしまう。でも、宇宙人がいれば、すぐに作り直せると思ったが、実は宇宙船自体に文明が設置されていて宇宙人には何ひとつできない。
 この作品の最後に、星さんはこう書く。
 「きみに一本のマッチが作れるか。(中略)文明とは、そういうものなのだろうな」

 表題作の「ピーターパンの島」はダーク・ファンタジーとして面白かった。
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自信を持っておすすめしたい あこがれのいとこ  投稿日:2024/01/28
キングコングのいとこ
キングコングのいとこ 作・絵: マーク・ティーグ
訳: 中川 ひろたか

出版社: Gakken
アメリカの絵本作家マーク・ティーグさんが描いた『キングコングのいとこ』は、
 なんといってもその発想が素晴らしい。
 あのキングコングにいとこがいたなんて。
 しかも、そのいとこ、ジュニアというのだけど、
 キングコングみたいに大きくはないし、ママと猫のバーニスと暮らす、
 いたって普通の猿なんだ。
 あこがれはなんといっても、キングコング。
 だから、キングコングのように大きくなるように、日夜トレーニング。
 でも、ちっとも変わらない。

 キングコングというのは、アメリカが生んだ大スター。
 初めて映画化されたのが1933年。それから、いくつもの作品に出演。
 日本の大スター、ゴジラとも闘ったことがあります。
 そんな有名なキングコングに
 小さないとこを登場させたことがこの絵本の面白さ。
 そして、そんな小さないとこでも、
 ママが「あなたはとても勇敢だった」とほめてくれるようなことが起こるのだから
 この絵本を読んだ子供たちへの励ましにもなるのではないでしょうか。

 まるで白黒映画を観ているような
 そんな素敵な配色も心地いい、絵本でした。
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自信を持っておすすめしたい こころはひとつにできる  投稿日:2024/01/17
1000の風1000のチェロ
1000の風1000のチェロ 作・絵: いせひでこ
出版社: 偕成社
阪神淡路大震災から3年経ったチェロの大コンサートの様子を描いた、
 絵本作家のいせひでこさんの『1000の風 1000のチェロ』の表紙の折り返しに、
 こんな言葉が書かれています。

   こころはひとつにできる/きもちはかさねあえる

阪神淡路大震災が起こったのは、1995年1月17日。
 今年(2024年)、29年めとなるあの日を迎えます。
 そして、この日はあの日被害にあわれた人や町への追悼だけでなく、
 今年はまた新たなな悲しみと私たちは向き合うことになりました。
 2024年元旦に能登半島で起こった大きな地震と津波。
 雪が舞う寒さの厳しいなかを、今も多くの方が避難されています。
 崩れた山、倒れた家、燃え尽きた町、めくれあがった道路、
 そんな悲惨な姿を目にするだけでつらくなります。

 阪神淡路大震災の時もそうでした。
 倒れた高速道路、燃える町、倒壊した多くの建物。
 あれからどれだけの時間が過ぎても、あれらの光景は目に焼き付いています。
 このあとも、私たちは大きな震災を体験してきました。
 東日本大震災、熊本地震、そして今回の能登半島地震。
 そして、そのたびに人々は前を向き続けてきました。
 「あたらしいあした」を信じて、歩き出しました。

 いせさんはこの絵本であの時の大きな悲しみを前面に描くことはしませんでした。
 描いたのは、それでも前を向こうとする人たちであり、
 ともに生きようとする人たちの思いです。
 この絵本は阪神淡路大震災から5年後の2000年に刊行されました。
 そして、私は今回の能登半島地震で被災された人たちに届くように、再読しました。
 気持ちは、きっと、かさねあえます。
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自信を持っておすすめしたい 一年中、ごちそうだらけ  投稿日:2024/01/14
ごちそうごよみ
ごちそうごよみ 作: 谷山彩子
出版社: 小学館
1月15日は小正月。
 年末年始と多忙だった女性たちが一息つけるということで、女正月ともいいます。
 この日食べるのが、小豆粥。
 小豆の赤に魔除けの力があるのだとか。
 日本には、こういった節目の日に、その日にちなんだごちそうを頂く、
 とても大事にしたい習慣があります。
 一年のそんなごちそうを絵本にしたのが、
 イラストレーター谷山彩子さんの『ごちそうごよみ』。

 冒頭に書いたような小豆粥をはじめ、
 正月のおせちからひなまつりのごちそう、春の彼岸、花見弁当、
 ちまき柏餅、初夏の半夏生に頂くタコ料理、月見だんご、冬至のなんきん、
 といったようにたくさんのごちそうが、
 なんともやわらかいタッチの絵で表現されています。
 和のテイスト、フェルトのような絵と呼べばいいでしょうか。

 そうして、順に見ていくと、
 この国の四季がなんとも豊かなものであるかが実感されます。
 例えば、彼岸の時のごちそう、ぼたもちとおはぎの違い。
 春の彼岸はぼたんの花からとって、ぼたもち。
 秋の彼岸は萩の花から、おはぎ。
 といったちょっと友だちに話したくなる豆知識も満載。
 一年中楽しめる、絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 川端誠さんの落語絵本はもう名人芸  投稿日:2024/01/07
井戸の茶碗
井戸の茶碗 作: 川端 誠
出版社: ロクリン社
絵本というのは、実に不思議です。
 例えるとしたら、ドラえもんのポケットがいいかもしれません。
 何しろ、どんな世界も絵本になるのですから。
 なので、絵本を小さい子供の読むものとしてしまうのはあまりにももったいない。
 できれば、大人の人にも読んでもらいたい。
 絵本作家の川端誠さんのこの作品は「落語絵本」と銘打っているように、落語の世界を絵本にしたもので、川端さんは「落語絵本」の草分けとしてこれまでにも多くの落語を絵本にしてきました。
 2023年10月に出た『井戸の茶わん』は、従来の「落語絵本」は24ページだったのを今回32ページとページ数を増やしたといいます。
 それによって、長い落語噺を絵本作品として表現できたと、川端さんは語っています。

 「井戸の茶わん」という落語は、貧乏暮らしの浪人が手元の仏像を屑やに預けるところから始まる人情噺。
 この仏像を買い取ったのは細川家のつとめるりっぱな武士。
 埃まみれの仏像を磨いていると、なんと中から50両もの小判が出てきます。
 屑やを探し出し、元の持ち主に返そうとしますが、元の持ち主も頑固でなかなか受け取らない。そんなやりとりが、以降、正直な屑やをはさんで何度も繰り返されます。

 この噺について、春風亭柳朝さんは「こういう噺は欲を出さず、あっさり演ること」と語っているが、川端さんの絵もその「あっさり」感がうまくでていて、笑わせてくれます。
 もう名人芸。
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自信を持っておすすめしたい 星新一さんは預言者?!  投稿日:2024/01/03
星新一ショートショートセレクション(10) 重要な任務
星新一ショートショートセレクション(10) 重要な任務 作: 星 新一
絵: 和田 誠

出版社: 理論社
 『星新一ショートショートセレクション10』(理論社)。
 表題作である「重要な任務」をはじめとして、15篇の「ショートショート」が収められた、児童書。
 装幀・挿絵(それぞれの作品にひとつ挿絵がついています)は、和田誠さん。

 いつもの巻より作品数がいささか少ないのは、ショートショートとはいえ少し長めの作品が入っているからだろう。
 表題作の「重要な任務」が13ページである一方で、「過渡期の混乱」は21ページ、「出口」という作品は22ページある。
 20ページを超えたからといって長くはないはずだが、「ホンを求めて」などはわずか5ページだから、収められた順に読んでいくと、あれ?長いなと感じてしまうのは奇妙だ。
 ただ、やはり長いと(といっても20ページほどだが)読み応えはある。

 今回の巻でなんといっても「過渡期の混乱」がいい。
 これは未来に登場するキャンディー売りロボットをめぐる話。
 このロボットから税金を取るべきかとか傷害事故が起こった時の責任とか、最後にはこのロボットに選挙権を与えるべきかと人間たちは右往左往する。その一方で、ロボットに向けて商売を始める人間も現れる。
 物語のおしまいで、星さんはこう書く。
 「ずるさという、人間だけの持つ天与の能力。これある限り、ロボットなど恐るるにたらずだ。」
 最近何かと話題となる「生成AI」のことを思わず考えてしまう。
 まさかこの作品のように「生成AI」に選挙権を与えるべきかなんてことにはならないだろうが、星新一さんがまるで預言者のように思えてきたりする。
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