児童書でも「ばけばけ」
NHKの連続テレビ小説(通称 朝ドラ)は、今や出版界にとっては欠かせないコンテンツだ。
取り上げられる主人公が実際にいた人物がモデルの場合、多くの関連本が書店に並ぶ。
昔のようなオバケ的な視聴率はないものの、それでも全国ネットで高い視聴率ともなれば、
そこに登場する人物たちが実際にはどんな人たちだったのかと考えるのは極めてまっとうなことだ。
2025年後期の放送となる第113作めの朝ドラ「ばけばけ」は、
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とその妻セツがモデルで、
その関連本もたくさん出版されている。
三成清香さんの『小泉セツとハーンの物語』も2025年8月刊行だから、当然朝ドラを意識したものだが、
少年写真新聞社という児童向けの出版社から「児童書」として刊行されている点ではユニークな一冊といえる。
しかも、三成さんが島根の出雲出身であることや専門が比較文学で主に小泉八雲の研究だというのだから、
その内容は大人が読んでも十分に満足できる。
セツの生家や養家の貧しさは朝ドラでも描かれているが、
この本の中でも貧しさからくる生活の苦境はきちんと記されているし、
一方のハーンの方の数奇な運命もこの本から学ぶことはたくさんある。
そんな二人が出会い、のちに『怪談』という名作が誕生していく姿が丁寧に描かれている。
互いの言語がうまく話せなかったセツとハーンですが、それでもともに生活をしていく二人の姿に、
言葉が通じあわなくとも心が通い合えることの大切さが
著者の三成さんは「コミュニケーション」として大事だといいます。
「朝ドラ」であげることができますよ、「コミュニケーション」力。
投稿日:2025/11/25




































































































































































































