
雪は白くて、軽くて、静かに降り積もるもの。 多くの人がそんな認識を持っている様に思います。 でも、きくちちきさんの描く雪は、とってもフシギ。
明るい黄色をしていたり、薄いピンク色だったり、 モスグリーンに覆われていたり。 ……もしかしたらこれは、動物たちの目から見た雪の様子なのかもしれません。
ある森に今年はじめてとなる雪の訪れ。 リスたちは「わたがしみたい」と無邪気に言い、 うさぎは「たべものを かくさないで」とお願いし、 くまの親子は穴の中で、「じっと よりそう」。 雪を目にしたときの動物たちの感想が、1ページ1ページ、 丁寧に描かれています。
雪はどんどん激しくなり、さえぎられる視界と聞こえてくる白い音に 不安を感じそうになるころ、「ふれふれ いっぱい ふれふれ」と明るい声が届きます。 雪を喜ぶその動物とは……。
『しろねこくろねこ』(学研)で、 ブラティスラヴァ絵本原画展「金のりんご賞」を受賞した、きくちちきさんが 自身が生まれ育った北海道の原野に降る雪をイメージして描いた作品です。
(木村春子 絵本ナビライター)

今人気急上昇中の若手絵本作家、きくちちき。北海道出身の作家が、心の心象風景にある「ゆき」を情緒豊かに描きます。きれいだけれど怖い、恵みをもたらすけど死をももたらす、そんな雪の多面性を、繊細で力強い筆致で描いた絵本。

きくちちきさんの絵本 好きです
ゆき ちょっと季節はずれですが
ゆっくりと ゆきの世界に 入ります
ふわふわの わたがしみたい この表現がすきです
そらがくれた もうふのよう
森の動物たちは ゆきがふると それぞれ おおいそぎで
熊の親子は よろそい ねむる
人間の子どもたちは ゆきがふると うれしくて
ゆきのなかで あそびます
しろくて きれいなゆきをながめて
大雪は 雪下ろしで 大変ですね! ほどほどの雪がいいな
(にぎりすしさん 60代・その他の方 )
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