大好きな、やさしいばあばが、この頃変わってしまった。何度も同じ質問をしてきたり、とくいだった編み物ができなくなったり。ばあばは「わすれてしまう病気」なんだ。そして冬の寒い日、ばあばがいなくなってしまい…。
老い、認知症、介護といった、とても難しい、しかし誰もが避けては通れない問題を子どもの視点から描き出しています。記憶を少しずつ失っていっても、それでも変わることのない人間性、家族の繋がりを描き出す感動作です。
途中のばあば(主人公のおばあちゃん)の
メモのページを見た途端
も〜っ、涙がどどど〜っで
本が読めなくなりました
作者の方は
認知症の方の介護を実際経験している方ですね・・・
うちの義母もこのメモと同じようなことを
手帳や、広告紙の裏に
たくさん書いていました
言葉でも
「ありがとう」を忘れない方でした
コノ絵本、主人公ぼくの気持ちは
とても素直です
きれいごとではすませられないことがいっぱいですもの
それ以上に
本当のおばあちゃんではなくなっていくようで
嫌な気持ちになるのだと思うのです
おとうさんとおかあさんがやさしくって
ホッとします
隣のおじさんも、始めは怖いな・・・って
思うけど
変化してくれるところもいいです
おばあちゃんの絵の表情の変化が
また、本当に上手で感心してしまいます
わかっているのに
またページをめくると
涙が止まりません
「だいじょうぶ」という言葉の
ありがたさ
お互いの心に通うには
おばあちゃんとぼく、家族との
大事な関係性の下地があったんですよね
一緒に生活しているからこそ
大変なこともありますが
介護は
人生の締めくくりを見せられ
人のあり方を
勉強させてくださるのだと
私は思います
いろいろ認知症や介護についての
学習の場も広がっています
この絵本は、とても素敵なメッセージを
含んでいると思います
「子供叱るな来た道だもの 年寄り笑うな行く道だもの」
お薦めです (しいら☆さん 50代・その他の方 )
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