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朝市は、海でとれたもの、畑でとれたものを持ちよる商いの場。そこには潮のかおりと土のにおいがたちこめていて、人びとにとって楽しいおしゃべりと社交の場でもあります。石川県「輪島朝市」の活気ある風景を描いた、1980年刊行の本作品。令和6年能登半島地震で大きな被害を受けた被災地の、一日も早い復興への願いを込めて復刊します。本作品の利益は、能登半島地震災害義援金として、日本赤十字社に寄付いたします。
懸命に、そして明るく正しく毎日を生きておられるおばあちゃんやおばちゃんたち。
明け方、家族の船が戻ってきたらそのお魚を、雪をかき分けてお野菜を取り出して…朝市に。
みんなほんとうに真面目に懸命に、そして正しく生きておられる。
そんな中、突然襲った大きな地震。
おばあちゃんやおばちゃんたちのなんでもない会話や明るい掛け声を見ているうちに、ポロポロ涙がこぼれました。なんでこんな優しい勤勉な人たちにあんな大きな不幸が襲うのだろう…
一日も早く朝市通りの朝市が再開されますように、心から願います。 (沙羅双樹(さら)さん 60代・じいじ・ばあば 男の子18歳、男の子16歳、男の子13歳、女の子11歳)
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