待ってましたの最新作! 「パンどろぼう」、それは世界中のおいしいパンを探しもとめる大どろぼう……のはずなのに。どう見てもこの子の姿は「おにぎり」です。いったい何者なのでしょう。
物語の舞台は、おにぎり一家の営むおにぎり屋さん。今日も店頭には、おいしそうなおにぎりがずらりと並んでいます。もちろん、おにぎり一家の食卓も毎日おにぎりばかり。
「もう おにぎりは たくさんだ!」
そう言って、家を飛び出したのはおにぎりぼうや。カラスにおそわれそうになり、転がりおちていったその先で出会ったのは、旅人のおじさん。お腹がすいてフラフラになっていたおにぎりぼうやに、見知らぬ食べものをすすめます。その食べものとは……。
シリーズ第4弾にして、まさかの展開を繰り広げるこの絵本。内容はもちろん読んでのお楽しみ。でも、お話の中で登場する対決シーンはきっと語り継がれていくにちがいありません。だって、あまりにも美味しそうで……耐えられないのです。
自分で決めた道を進むのは、覚悟がいるもの。「パンどろぼう」を語る上で、絶対に欠かせない物語。皆さん、心して楽しんでくださいね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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