読む人を月旅行へと連れていってくれる絵本
1969年に初めて月に着陸したアポロ11号の軌跡を詩的な文章と、迫力と魅力あふれる絵で描く。読む人を月旅行へと連れていってくれる。
実は私、あまり専門的なことが沢山書いてある絵本って苦手なんです。だから、父が息子にこの本をくれた時に、題名と見開きのページを見た瞬間に、う...と思ったのです。見開きのページには、ロケットの全体図と小さなたくさんの文字が書いてあって、ああ、読むのが面倒くさいなぁと思ったのが本音です。
でもでも、そこをとばして、本文を読んでみると、この本、とってもいいんです! 人類が初めて月へ行った時のことを、小さな子供でも分るような言葉で、しかも必要なだけの詳細が描かれているので、うんざりしないんです。
低レベルかもしれませんが、この本で初めて、ロケットは地球から離れると、その距離に応じて、どんどん切り離されて小さくなることを知りました。そして、最後には、最初に比べてとても小さな機体で大気圏に戻ってくることを、読み終わってから、もっとロケットのことを知りたい!という気持ちがとても強くなって、あの最初に拒否反応を起こした見開きのページを夢中で見て、知りました。
アポロ11号が宇宙に飛び出した時の宇宙の絵がとても神秘的で吸い込まれそうになりました。
とてもとてもお薦めです。特に、将来は宇宙飛行士になりたい!と思っている小さなお子さんにプレゼントしたい1冊です。 (汐見台3丁目さん 40代・ママ )
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