貧乏な馬方への健気な恩返しがほほえましいです。
子どもたちにいじめられていたところを助けてもらったこだぬき。
ととさんたぬきの指導で恩返しを命じられるのですが、
その理由が、恩返ししないことが人間に劣る行為ということ。
人間との立ち位置に注目しているところが興味深いです。
借金取りに困っている馬方のために、小判に化けるこだぬき。
なかなかいい塩梅の大きさの小判に化けられないところは、
子どもらしいというか。
とんだ目に合いますが、化けている間の心情を思うと、その必死さにエールをおくりたくなりました。
こだぬきすらする恩返し、人間ならなおさら心がけるべし、というメッセージを感じました。