大好きなぬいぐるみがなくなったときのことを思いだしました。
たぶん旅行先の宿に忘れてきたのです。
探しに戻りたいと泣きましたが、かないませんでした。
いつも一緒にいたぬいぐるみがなくなるとき、
なぜ子どもはこんなにも切なく苦しくなるのでしょう。
小2の息子も、毎日5匹のぬいぐるみと寝ています。
帰省や旅行のときなど、許されて2匹を連れていきますが、
他のぬいぐるみに会いたくなって、
誰もいない家に残されてかわいそうと、
寝るときに泣いたことがありました。
息子は、ぬいぐるみを本当の友達か兄弟のように思っているのです。
誰もがもっているぬいぐるみとのかかわりや思い出。
でも、この絵本はそれをぬいぐるみの視点から描いている。
そうかー。ぬいぐるみの立場としては、
こんな風に思っているのかもしれないなと思ってしまいました。
私も息子もぬいぐるみに乱暴などしませんが、
うっかりお茶をこぼすとか、思いもよらぬことで、
ぬいぐるみに嫌がられていたかも。
ネズミに子どもが泣いていると教えらえて、
ぬいぐるみたちは家出先から男の子のところに戻ります。
やっぱり気になるのです。やさしいぬいぐるみたちです。
この優しさに溢れた本を読み、
あのとき、私のぬいぐるみも戻ってきてほしかったなあと思ってしまった。
そして息子に対しては、
小2男子がここまでぬいぐるみに執着してよいのかなと思ってもいましたが、
もう少しこのままでもいいかななんて思いました。