ごろはちだいみょうじん」 ママの声

ごろはちだいみょうじん 作:中川 正文
絵:梶山 俊夫
出版社:福音館書店
税込価格:\1,100
発行日:1969年08月
ISBN:9784834002034
評価スコア 4.63
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みんなの声 総数 34
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  • 関西弁の味わい

    • シーアさん
    • 20代
    • ママ
    • 大阪府
    • 男の子5歳、男の子1歳

    関西弁、と言うより、正確には「大和弁」でしょうか。
    大阪生まれ・大阪育ちの私ですが、なかなか読むのが難しいです。
    でも、それっぽく読めていればいいんじゃないかと思っていますが(笑)

    絵本講師の資格を取るために勉強をしていたとき、
    中川正文先生の講演を聞いて、
    このお話が、昔話ではなく、中川先生の完全な創作絵本だと知りました。
    まるで、昔から、この口調で語りつがれてきたかのようなリアリティです。

    ごろはちは、村人にてんご(いたずら)をしますが
    子どものするような、本当に悪気のないいたずらで
    村人も、そのことを承知していて、
    「あないして、おそなえのさいそくしてはるのや」と、あぶらげのお供えを欠かしません。
    昔、神様と人とがもっと近かったとき、本当にこのような関係だったのではないかな?

    鉄道など走っていない時代のことです。
    村人たちは、走ってくる汽車を見ても、本物だとは思わなかったのです。
    ごろはちは、村人たちをかばって・・・

    でもでも、ごろはちが普段から村人をだましたりしていたからこそ
    「ごろはちに だまされとるのとちがうやろか」と村人たちも思ったわけで
    そう考えれば、自業自得?と取れなくもないのですが・・・
    なんにしても、ごろはちのおかげで村人たちは助かったわけです。
    ごろはちは神様になる運命だったから、いずれは何かしらの形でこうなることになっていたのかもしれません。

    長男は、保育園の年長さんのクラスで、このお話を劇で演じてたのを見ていたので、
    ストーリーは把握していました。
    まだ、感情移入して泣いたり、ということはありません。
    何度も読み、年齢を経てまた感じるところが違ってくるかと思うので、繰りかえし味わいたい絵本です。

    投稿日:2011/02/27

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  • 結末にビックリ

    「きつねとちがうで〜、たぬきやで」
    軽い調子で語られていたので、まさかこんな結末だなんて!
    いたずら好きだけど、なんて気のいいたぬきでしょう。

    はじめは「きつねとちがうで〜」と軽口たたいているのを
    クスクス笑いながら聞いていた息子も
    最後は神妙な面持ちでした。

    関西弁とごろはちの一人漫才みたいな語り口調が
    何とも絶妙で、悲しいお話なんですけど悲壮感がなく読めました。

    投稿日:2014/05/07

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  • ごろはちの最期を子どもたちはどう思う?

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子15歳、女の子11歳

    このお話は昔話風に作られていますが、創作ですよね?
    時代は文明開化の頃、明治の終わりか大正時代くらいでしょうか?
    汽車(鉄道が通る)というラストのシーンを読むまでは、
    もっと昔の江戸時代の昔話か何かをもとにした作品かなと、思っていました。

    他のナビの方も感想に書いていましたが、関西弁風の語りが面白いです。
    読み聞かせでやるとしたら高学年以上でしたら、理解できると思います。
    ただ、落語のような軽快な語り口調で終わっているとはいえ、主人公の「ごろはち」が死んでしまうラストはただの楽しいお話ではありません。それが、子どもたちにどう伝わるか。ちょっと気になります。

    投稿日:2011/05/15

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  • 昔話の切なさ温かさ

    昔話ばかり借りてくる娘が
    幼稚園で選んできた一冊。
    ものすごい古臭い口語の関西弁で書かれているので
    この本は関西圏の人間でも、なかなか読むのは難儀です。

    しかし、お話は笑いもあり涙もありと非常にバランスの取れたものでした。
    私はこのお話を全く知りませんでしたが
    長く読み継がれるに値する、すばらしいものでした。
    落語家の方などが、身振り手振りでお話されたら
    もっと命が吹き込まれて、エンターテイメントとして鑑賞できそうな気がします。

    投稿日:2010/02/22

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  • 哀しさを包み込む語り口

    ごろはちは「てんごしい」(いたずら者)のたぬき。
    村人をだましてはおそなえの‘あぶらあげ’を催促してました。
    前半は、たぬきと村人たちとのだまし・だまされのやりとりが
    素朴な感じで語られています。

    そんな村に、鉄道が開通することになり。。。
    関西弁の味のある語り口によって、おもしろみが与えられ、哀しさを包み込んでいます。

    絵は、梶山俊夫さん。われもこう、たで、あけび…この絵本には随所に
    秋の野の花が描かれています。
    秋から初冬の読みきかせに向く絵本です。

    投稿日:2009/11/14

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  •  秋、月、たぬきと連想して、たぬきの絵本を図書館でさがして手に取りました。
     
     扉絵(含タイトル)もなく始まります。

     ごろはちだいみょうじん いうても、
     かみさんの ことやない。
     たぬきの はなしや。
     
     の、関西(奈良?)弁で、これは楽しそうと思って読みました。
      
     むかしむかしのお話で、てんごしい(いたずらもの)のたぬきと上手に共存するために、村の衆が“ごろはち(たぬきの名)だいみょうじんさまさま”と奉って、時にはお揚げ?もお供えしていました。
     
     ごろはちのわるさは、どれもこれも憎めない可愛らしいものばかり。
     ときには、お詫びをこっそり届けたり。
     村の衆も目くじら立てずに、しっかりのんびりだまされてやっています。
     村に鉄道が敷かれ、日の丸の村の衆を見たとき、“戦争?”と嫌な事を連想してしまいましたが、ラストはもっと驚きました。
     結び方がとても上手で、涙の後に笑いで本を閉じれました。
     
     このストーリーにぴったりの絵でした。
     ほのぼのゆっくりと時間がながれていたよき時代が、本当に良く伝わってきました。
     
     息子は、「『ごんきつね』のたぬき版みたいだ。」と自分で音読し直してました。彼も、関西弁好きなんです。

    投稿日:2009/09/11

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  • 人のために・・・

    • あこちさん
    • 30代
    • ママ
    • 北海道
    • 男の子4歳

    いたずら好きの「ごろはち」は村の人々をからかいながらも、自分がして貰ったことには、礼は尽くす。

    ある日、村の人々が初めて見る機関車が来たときに
    人々の危険を我が身を捨てて守る。

    人を思いやる気持ち、身を挺して守り抜く勇気を
    村の人々が讃え、崇めたお話。

    子供は後半に、
    「ごろはち、どうしたのぉ〜?
    汽車にひかれて死んじゃったのぉ〜?
    かわいそうだねぇ〜?」と哀しそうに言っていました。

    読み終わってすぐに
    「ごろはちは、みんなを助けようとして、死んでしまったんだけれど、そのお陰で皆の命は助けられたんだよ。
    ごろはちに感謝しなくてはいけないね〜。」

    チョット涙ぐんだ子供の表情に何かを感じ取ったんだなぁと思いました。

    投稿日:2008/05/30

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  • ごろはちの生き方を大切に

    作家なかがわまさふみさんに読み聞かせてもらい「ごろはちがどう生きたかを 大切に考えてください」とのメッセージをいただきました。
    ということで、娘にメッセージを伝え読んでみました。
    まだ「悲しいおはなし」としか捉えられなかった娘は、「もう読まないで」との感想でしたが、何度も読んで昇華して欲しいお話だなぁと思っています。

    悲しいだけのお話でないことは、最後の1Pに語られています。全編を通してごろはちの描き方でもわかります。
    なかなかこういう思いに触れることも持つこともできないでしょうけど、それを体験させてくれるのも絵本だと思います。
    小学生ならもっと深く掘り下げられたでしょうか(それだけのキャパを持つ)読後感もよく、アンハッピーが苦手の私にも良いお話でした。
    関西弁の絵本は、これが先駆けだそうですよ(^_-)☆

    投稿日:2008/04/23

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  • おもしろい語り口がいいです。

     昔話大好きの兄弟にピッタリの絵だなと思って、気軽に借りて読んでみたのですが、すいません、親が泣いてしまいました。面白い語り口からは、想像も出来ないラストでした。
     
     子どもも絵の中には死んだ姿は描かれていないので、「たぬきどうなったの?」と聞いてきて、それでまた涙・・・。村人たちを助ける為に自分を犠牲にするごろはちの気持ちというか、その姿勢を子どもたちにも感じてもらえればと思います。

     何度も繰り返し読みたい絵本です。

    投稿日:2007/06/04

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  • たぬきさんに会いたい

    • たんたくんさん
    • 30代
    • ママ
    • 栃木県
    • 男の子5歳、女の子3歳

    全編関西弁のお話で、ラストで私がちょっとせつなくなりながらも、涙をこらえて読み終えたのですが、息子の顔には?マーク。
    そこで、簡単に解説してあげたところ、みるみる目をうるませて、「たぬきさんに会いたい・・会いたいよ〜」と泣きじゃくるではありませんか。正直、私も驚きましたが、死ぬということがどういうことか、死んだらもう会えないというのがどういうことか、子どもながらに、わかってくれたのかなと思います。
    普段戦いごっこや戦争ごっこなどで遊んでいますが、根っこの所では死というものがどういうものか、わかり始めているのかなと思えた絵本です。

    投稿日:2007/03/26

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