まどのそとの そのまたむこう」 ママの声

まどのそとの そのまたむこう 作・絵:モーリス・センダック
訳:わきあきこ
出版社:福音館書店
税込価格:\2,200
発行日:1983年4月20日
ISBN:9784834009118
評価スコア 4.22
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みんなの声 総数 36
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  • よくわかりませんでした

    このお話は、一体何を描いていたのか、私にはよくわかりませんでした。子どもも絵本を読み終わった際には、「何、これ?」とぽかんとしていました。
    おそらく、ここに描かれた内容は実際には起こっていないと思うのですが、母親の存在は希薄だし…。私の理解力の問題なのかもしれませんが、「わかりにくい」と思ったので、評価を少し低くさせていただきました。

    投稿日:2025/10/24

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  • これは!…難しい

    センダックの他の有名な作品は子どもの頃からよく読んでいましたが、この本は記憶にありませんでした。
    そもそも子どもの頃は写実的な絵の絵本に興味が湧かなかったから手に取らなかったのか、それとも絵が怖くて記憶から抹消しているのか…
    レビューを見ていると、この写実的な絵を綺麗な絵だとちゃんと分かる感性の持ち主の子どもさんもいるようですが…私は子どもの頃、この手の絵は苦手でした。
    この美しい絵本が、最近、SNS上で話題になっていたので、読んでみたいと思っていたところ、図書館ですぐに見つかりました。

    絵は他のセンダック作品よりかなり写実的です。
    少し大きめで重厚な装丁、大人の立場としては文句無しに美しい本だなあという印象です。
    だけど見開きから顔を隠したゴブリンが座り込んでいて、いかにも怖いお話が始まりそうな雰囲気ですね。
    そしてその通り怖いお話が始まってしまいます。しかもリアルな絵なので本当に怖い。氷の人形のシーンなんて、絵本のページを貼り合わせて見られなくしてしまう子が出てきそうな勢いです。
    まあ、この絵の全体的な怖さは文化的な違いもあるかもしれませんね。日本でよく見られる子どもに向けて描かれた絵はリアルなものでもかわいいものが多いですから。

    絵が怖くて内容に集中して読み進められない子もいるかもしれませんが、ひとまず読み通すことができれば、一応ハッピーエンドです。
    ただ、私は最後のお父さんからの手紙の内容に少し引っ掛かりを感じました。
    一見、子どもの勇気を讃え、希望を持たせる内容の素敵な励ましの手紙だと思うのです。しかも、主人公は女の子。ジェンダーバイアスにとらわれない素敵なお父さんです。
    だけど、自分より小さい赤ちゃんの妹はともかく、お母さんのケアの責任を負わせる必要ある?
    私がこの絵本で一番気になったのは実はここです。

    このお母さん、終始浮かない表情で、ただ佇んでいるだけで、そこがまた頼りなさを増幅させています。彼女の心理状態が限界なのを表しているのでしょうが、それを読者である全ての子どもたちの前で肯定する必要性があるのかと疑問を感じました。
    ある子どもたちにとって、このお父さんからのメッセージが、「お母さんが頼りなくても君なら大丈夫!」と不遇な境遇の自分を肯定的に捉える勇気と成り得るのか、それとも「お母さんなんて全然頼りないから子どもの君が大人のようにしっかりするんだよ」と子どもに呪いをかけるのか、どちらに転ぶのか私には分かりません。

    この物語は、作者の幼少期の恐ろしいニュースの体験が元になっているそうです。そう考えると、この物語は子どもだった作者自身と、同じように辛い体験をした子どもたちをケアすることも想定して書かれているような気がします。そして、実際にそれは作品として成功しているだろうと思います。
    ただ…まだそのような経験をしたことがない子どもにとっては、この絵本自体がいわゆるトラウマ絵本のような位置付けになってしまいそうな残念さが拭えません。
    全般的には良い絵本だとは思いますが、難しいですね。
    読者の年齢や経験、その他色々な条件により、好き嫌いが激しく分かれそうです。
    私自身もまだこの絵本の評価に迷うところがあり、どちらともいえない、ということで星3つにしておきます。

    ところで、途中に出てくるパパの歌は、韻を踏んでいるのでしょうね。他にもことばに仕掛けがありそうで、原文で読んでみたいです。

    投稿日:2019/12/04

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  • 怖い

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子6歳、男の子3歳

    コールデコット賞受賞作品ということで読んでみました。

    『かいじゅうたちのいるところ』『まよなかのだいどころ』などは
    ドキドキしながらも楽しさが交っていますが、
    このお話はそもそも内容が不気味で怖かったです。

    子どもがゴブリンに連れ去らわれるという内容だけでなく、
    母親はあずまやでぼーっとしていて頼りないし、
    ゴブリンのフードも顔がない分余計怖さを感じ、
    子どもたちの顔もちょっと怖いし。

    でも、子どもは意外に普通に受け入れていました。

    投稿日:2019/06/30

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  • 不思議な子供の世界

    子供が有名なかいじゅうたちのいるところが大好きなので、他にも同じ著者の絵本を探したところ、見つけました。

    私は大人なので不気味だな、何でこんなに不思議なかんじの絵本なのかなと思いましたが、子供はそういうふうには捉えないのですね。とても興味深く何度も何度も読んでと言われました。

    無表情に見えるお母さん。でもそのお母さんを守ってあげてねと、伝えたかったのでしょうか、赤ちゃんがさらわれたとき、お姉ちゃんは勇敢に立ち向かい見事無事に赤ちゃんを連れて戻ります。

    お父さんから信頼されているお姉ちゃん、優しく見守るお母さん。
    絵は不気味なかんじもしますが、あたたかい家族を見ることができました。

    投稿日:2017/05/15

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  • リアル

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子3歳、女の子1歳

    さらわれた妹を姉がとりかえしに行く話。
    良い絵本だという評価が高く、そうだとは思うのですが、私はちょっと不気味な感じで怖い絵本でした。
    子供のほうがけっこう平気なのかも。
    絵がとてもリアルだなと思いました。
    見ていると絵にもいろいろとこめられている感があるので絵でも楽しめる本だと思います。絵からもいろいろと考えることができそうです。

    投稿日:2015/02/07

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  • 強烈な印象

    とにかく、絵に惹かれて手にしました。
    美しいけど恐ろしい・・・
    こんなに強烈な印象を受けた絵は、初めてかもしれません。
    物語のほうも、短い文章ながら、独特の世界を感じました。

    大人向けかと思っていましたが、こちらのレビューを見ると、子供にも読まれているのですね。

    投稿日:2012/06/21

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  • バラッドのような

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子、男の子

    絵だけでも何が起こっているのか緊張感が伝わってきます。
    文章が詩のような、バラッドのような余分な言葉がなく、心に深く入り込んできます。
     
    子どもが一人で楽しめる絵本ではないようなので、大人と一緒に読んでこの独特な世界を経験してもらいたいです。
    高学年以上によいと思いました。

    投稿日:2011/11/02

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  • 絵本作成の背景

    絵本作成の背景には、センダックが幼い頃にあったリンドバーグのお子さんの誘拐事件があるということ、その背景に驚きました。

    グリム童話にも影響を受けているということですが、ロシアの昔話の「ハバヤガーの白い鳥」にも展開がよく似ているのです。

    私は「まどのそとの そのまたむこう」を読んでまず、ロシアの昔話を思い浮かべました。

    絵の感じはセンダックの「ミリー」に近いものを感じました。絵の特に子どものたちの表情がかわいいというよりは怖ささえ感じるものがあります。

    子どもの深層心理の投影というのか、センダック作品にはそうしたものが多く見られることから一度読んだだけではわかりにくく、その背景を知るとわかってくるものがありますが、この作品もそうだと思います。

    子どもだとまたどう感じるのかわかりませんが、息子は絵をじっと見ていました。

    投稿日:2010/03/24

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  •  昨年『オリエント急行殺人事件』を読んだ息子が、TVにはいると騒ぐので、映画を初めて見せました。
     活字から入って楽しませたかったので、映画があることを隠していましたが(笑)、鼻息も荒く興奮していました。
     翌日また本を引き出し読んでいました。
     
     『オリエント…』もそうですが、こちらの絵本もセンダックが幼児期に受けた「リンドバーグ赤ちゃん誘拐事件」(1932年3月1日)の恐怖の日々から受けた外傷・内面心理を投影させたものだそうです。

     なるほど、父親は遠い海の上で、母親がうつろで頼りなく描かれているわけです。
     ゴブリンという精霊は、子どもにとっては得体の知れぬ何時やってくるかわからぬ不気味な「子盗り」に見立てられています。

     妹奪還のために、タイトルにもある「窓の外のそのまた向こう」の妖気漂う世界へむかうアイダを力づけ導くのは、父親の歌。
     この妹奪還成功のお話しが、センダック自身と得も言われぬ恐怖心を抱き始める年頃のこどもたちに、「大丈夫、大丈夫」と心を落ち着かせてくれているように解釈しました。

    投稿日:2010/02/18

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  • こわくないの?

    センダックの本が好きな娘、
    でも、図書館でこの表紙の絵を見て、手が遠のいていました。
    恐がるだろうなぁ・・・
    でもまずは読んでからだと思って、見せてみると
    読み終わった瞬間、「この本好き!」と宣言すると
    何日も読んでと持ってきました。
    「なぜ?」「恐い」より冒険としてみているのかな。
    理由はわかりませんが、こどものお気に入り。
    本棚に置いて、ずっと後にも見てみたい作品です。
    購入したいのですが、今売っていません。

    投稿日:2010/02/09

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