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でも、わたし生きていくわ」 みんなの声

でも、わたし生きていくわ 作:コレット・ニース=マズール
絵:エステル・メーンス
訳:柳田邦男
出版社:文溪堂 文溪堂の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2009年11月
ISBN:9784894236523
評価スコア 4.63
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みんなの声 総数 34
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  • ひたむきな心の物語

    子供は、目の前の出来事にその場その場で対応します。
    考え方が大人のように複雑ではないからこそ、
    その足りない言葉の中にくっきりと浮かぶ真実があります。
    その不安定な表情に、隠し切れない真実があります。

    先の震災で親を亡くした子供は、1500人にもなるとか。
    みんな寂しいでしょうね、辛くてたまらないでしょう。

    時には思い出し、大きな声で泣いてください。
    時には忘れ、大きな声で笑ってください。
    そして、
    命を大切に、新しく手に入れたものを大切に、
    まっすぐ生きて行きましょうね。

    パパやママにいつか会えたら、その時ほめてもらえるように。
    自慢話やお土産話も、たくさんたくさんできるように。

    心強い応援団長、ネリーの声が聞こえて来ます。

    「あなたは1人ぼっちじゃない。強く生きて行きましょう、私と一緒に。
    大丈夫。私たちは必ず、誰よりも優しい人間になれるのだから。」

    投稿日:2011/08/18

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    5
  • 柳田さんのインタビューを読んで

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子10歳

    ナビの中の柳田さんのインタビューを読んで、この絵本を探してきました。
    素敵な絵本でした!
    主人公「わたし」は幼い心で、失くした両親のことや、離れ離れに暮らすきょうだいのこと、家族として大切に接してくれているおばさんことを色々考え、受け止め、成長していく切なく過程がとてもいじらしかったです。

    また、邦訳の柳田さんが、心をこめて訳されたんだと、いうことが伝わってきました。
    不特定多数のお話会などでは、万が一にも家族を亡くした人がいるかもしれませんので、出来たらお父さんやお母さんが読んであげたらいいかな、と思います。
    そうだな。こういうお話が伝わる年齢って、幼稚園の年長さんくらいから小学校高学年くらいでしょうか?
    でも、高学年くらいだと、この手の話は人に読まれるより、1人読みをしてじっくり感じたいと、思うかもしれません。

    投稿日:2010/03/02

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    5
  • 静かな勇気

    • ちうやかなさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 男の子14歳、男の子11歳

    これも、柳田邦男氏の講演で知りました。
    紹介されて涙が滝のように流れてきました。
    「心細いけど健気にがんばってる子ども」
    「家族(きょうだいだけになっちゃったけど)を守ろうとしている子ども」
    ・・・これに私は反応してしまい、
    涙のスイッチが入るのだと思います。
    私の両親は生きているので、同じ境遇ではないけれど、
    やはりどこか、自分の子ども時代の姿を重ねて見ているのだと
    思います。
    もしこれを誰かに読み聞かせたり、紹介するということは、
    実は自分自身を癒したくて読むのかもしれません。
    出会えてよかったと思える絵本です。

    投稿日:2009/12/10

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    5
  • 想像できない

    親が突然死んでしまうなんて想像できないし、こわいなって思いました。

    妹と弟とぱらばらになってしまうからさびしいと思います。

    この子は、とても強い子だなあと思いました。

    ぼくだったらと思うと、まだ想像できないです。

    投稿日:2011/08/21

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    3
  • 生きていく決意

    • キャッティーさん
    • 30代
    • ママ
    • 京都府
    • 男の子6歳、男の子3歳、女の子1歳

    私は、13歳で片親をなくしました。
    ただただ泣いて・・・将来を悲観し、後を追うことも考えたものです。

    この絵本の主人公、ネリーはまだ7歳。
    突然のことで、受け入れられないのか、幼いせいか
    私のようには泣いておらず、魂が抜けたように兄弟とただぼんやりしているだけ。

    温かく迎え入れてくれた親戚のおばさんのもとで、
    我が子のように愛情を受けるネリー。
    親の死と向き合い、ベッドで涙を流すのですが寝てしまう・・・
    悲しみは当然あっても、7歳で『幸せ』まで感じるなんて。
    ただ泣いていた私には、とても敵いません。
    表紙、ネリーの『生きていく』強い決意は
    表情に表れていて心を揺さぶられます。本当にしっかりした子だな・・・と感じました。

    私自身が幼い頃に、出会っておきたかった絵本です。
    その分、我が子に少しでも早く読ませたいと思いました。

    投稿日:2011/08/15

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    3
  • こんな時だから

    柳田邦男さんの翻訳本で、読み時を考えていた本です。
    おの大震災、津波被害があって、こんな時にこの本が必要ではないかと未読の本棚から取り出しました。
    両親を亡くした三人兄妹。
    それぞれに分かれて親戚に預けられていきます。
    それぞれに元気に生きていきます。
    孤児という言葉に傷ついたりもします。
    多くを語るより、今ならば誰もがわかり合えるお話です。
    この絵本よりも厳しい現実の中で、子どもたちに家族を失う悲しみと、生きることへの意欲をわかりやすく伝えられると思います。
    被災者の皆さん、生きることに希望を見出してください。

    投稿日:2011/03/27

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    3
  • 恐怖

    娘には、作者が体験したことと前振りして読みました。
    「えーっ」と驚いていたけど、あっさり「どっちでもない、普通」との感想でした。

    私は感じすぎました。女の子の視線の先に、力強い未来があるのは読み取れるのですが、それでも心が痛くてたまらないくらい。
    涙が出てかわいそうとかではなく、ただ痛い。
    私には一応両親がいるのですが、他の今までつらかった出来事などが重なったしまったのだと思います。

    傷ついた女の子が、クラスメイトにあれこれ聞かれ、しっかり自分なりの返事を返すところが特に痛かった。
    イヤだと思うしかなかった頃より整理できているとわかるけど、痛かったんです。

    ただ悲しみは消えないけれど、と泣きながら前へ向かっていく姿には共感できました。
    子どもだけでなく、大人だって、そうやってみんな頑張っていますよね。
    人生とはこんなものかもしれませんが、それでも大きくなって幸せになっている絵がどこかに欲しかった。

    投稿日:2010/10/07

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    3
  • こどもたちそれぞれの人生の背景が様々

     お話し会で読むための選書の時に、気をつけている事があります。
     こどもたちが様々な家庭環境で育っているということです。
     大人の事情で、親と生き別れている子。
     親との死別を経験している子。
     
     黒板の前に立つ私の前に、集まってくれるキラキラした眼差しのこどもたちそれぞれの人生の背景が様々であることを忘れないよう、肝に銘じています。
     
     自分の生活経験だけを物差しにしてものを見ることは、危険なことであり、時に残酷なことであり、無神経な事であり、他人を傷つける事があるということを忘れずにいたいと思います。

     主人公のネリーを襲った不幸。
     両親の死の直後、三人姉弟が、離ればなれに暮らさなければならなくなってしまったページに、『どんな不幸が、これからまたやってくるんだろうか?』と覚悟を決めて読みました。

     ネリー姉弟の周囲は、彼女らの気持ちを尊重してくれる素晴らしい大人ばかりでした。
     環境が変わっても、それに順応していく子どもの心の強さ、しなやかさに、熱いものがこみ上げてきます。
     しかし、親を失い心にあいた穴は、悲しみとともに決して消えないでしょう。
     最後のネリーの、決意とでもいうべき言葉に、心からエールをおくりました。

     作者自身の経験からできた作品だそうで、巻頭のメッセージ文を見直すと、5人の子どもさん宛になっているので、またまた涙してしまいました。

    投稿日:2010/02/01

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    3
  • 両親を亡くすということ

    5年前に父を癌で亡くし、その4年後に母が動脈瘤乖離で突然に亡くなりました。

    父の死は告知から半年以上経過があり、覚悟をつけるまでの葛藤と悲しみはありましたが、死は自然に受け入れられました。

    母が亡くなったのは突然で朝会って夕方には亡くなっていたという本当に突然のもので、覚悟もなく突然すぎて受け入れることが難しかったのです。

    この絵本の主人公の7歳の少女は、両親が突然亡くなります。幼い妹と弟たちもいて、この子たちが死を受け入れるのはとても過酷な状況と言えます。

    突然の死の場合は、呆然自失でしょうし、私の場合も毎日のように泣いていました。

    両親を亡くすというのは自分の支えを亡くしたような悲しみと辛さがあるのです。

    そんな中いろいろな人が声をかけてくれたり、また悲しみにつきあってくれたことが慰めにもなり、心の支えともなりました。

    悲しみの中でも楽しいこともあるし心弾むことももちろんあります。

    この絵本の中で「悲しみは消えないけれど、いま、わたしは、しあわせ」という言葉が印象的であり私の心にも近い言葉でした。

    この世の悲しみは四苦八苦と言いますが、このような愛別離苦もその一つ。

    時間が経って癒えるという類のものではなく、いつまでも悲しみはあります。

    それでも、心の中に両親は生きています。心の中で話しかける存在になったのだと今は感じでいます。

    悲しみの中でも、人は生き続けています。それは愛してくれる人あってのものかもしれません。

    この少女のようにしっかりと「でも、わたし生きていくわ」という力強さを持って進めたらと思いました。

    投稿日:2011/08/21

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    2
  • 子供はいつでも本気

    子供の目線で物語が進みます。
    親が居なくなって泣きたいのは自分なのに
    そこで楽しいことや
    自分を認めてくれるおばさんのことを
    真剣にまっすぐに観察し、観察しています。
    いろんなこと、ルールや各家庭のありかた、などを
    子供なりに学び取ろうとする姿勢があります。

    そして、どんなにつらい状況でも
    子供は前を見ています。
    将来を見ています。
    後ろをみたり、落ち込んだりしてイライラする
    大人とは違います。
    いつだって必死に生きることをしています。

    投稿日:2011/08/15

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