おおきな木」 みんなの声

おおきな木 作・絵:シェル・シルヴァスタイン
訳:ほんだ きんいちろう
出版社:篠崎書林
税込価格:\1,218
発行日:1976年
ISBN:9784784101481
評価スコア 4.63
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みんなの声 総数 146
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146件見つかりました

  • 人生とは?

    初めて読んだのはもう20年以上前。

    シンプルな線で描かれた、シンプルな内容が印象的でした。グリーンを基調にした本の装丁、今見ても全く古びていないですね。

    ある男の子とリンゴの木のお話です。
    男の子は家の近くにある、リンゴの木が大好き。遊んでくれるし、実がなったら食べさせてもらえるし優しい木だから。
    木もそれでしあわせでした。

    でも、男の子は大きくなっていきます。思春期を迎え異性が気になり始めると、木の与えてくれる楽しみに満足できなくなってきます。
    木はそんな男の子にとことん尽くしますが。。

    最後には切り株になってしまうリンゴの木。「どうしてそこまでしてあげるの?」と子供心に思いました。
    英語タイトルが「Giving tree」だと知ったのは大きくなってからです。

    今でも、木が切られるシーンでは胸が痛みます。でも、木が望んだことなんですけどね。

    人生について、幸福について深く考えさせられる絵本です。

    勿論、お子さんがそんなことを考えずに手にとっても充分楽しめると思います。

    本当にいい絵本というのは子供から大人まで幅広く受け入れてくれるものですね。

    投稿日:2006/05/09

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  • 愛しているから

    • そららさん
    • 10代以下
    • その他の方
    • 新潟県

    19年間生きてきて大好きな人に出会いました。
    その人は、わがままで、常に自分中心・・・
    でもそんな人に私は何故か惹かれたのです。

    好きだから、何かしてあげたい。

    なんでもしてあげたい。

    私はなんでもその人の要望に答えてきました。
    自分の身を削ってでも・・・このひとのために何かして、愛されたい。

    でも、あるひいきなり、裏切られてしまったのです。

    涙もでない。苦しいとか悲しさもなく、ただ「無」になっていたとき、この絵本にであい、ポロポロと涙が流れ落ちました。
    あたしは愛されていた?
    木は、愛されていた?
    まさにあたしが「木」で、少年が「彼」のようでした。
    愛する人に愛されたい。なにかしてあげたい。これは、世界共通の大切な想いですよね。
    こんな想いにさせてくれたことに感謝をしたい。
    その気持ちを忘れずに、前に進みたいと思う。
    ありがとう。

    投稿日:2006/04/20

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  • いいお話。でも‥釈然としない

    • すずらんぷさん
    • 30代
    • ママ
    • 大阪府
    • 女の子10歳、女の子8歳

    詠んだ後、何ともいえない切なさ、いたたまれなさを感じました。それは、「感動」というのとは、ちょっと違っていました。そして読んだ後、木の気持ちについて、男の子の気持ちについて、とても考えさせられました。その意味では、とてもいい本なのだと思います。
    でも、私は、やっぱり釈然としません。与え続けることが、果たして男の子のためになったのだろうか。与えたものが、知識や情報でなく、木自身のその身を削ったものだったから余計にそう感じるのかもしれませんが。
    それでも木はしあわせだったんですよね。男の子の役に立てるのが嬉しかったんですよね。
    いくつになっても木にとって、男は「ぼうや」だったのですから。

    こういう愛の形もあるのだな、と考えさせられる絵本でした。

    投稿日:2006/04/19

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  • 考える絵本。6才〜7才くらい向けです。

    4歳の息子と5歳の娘の読みました。内容は与え続ける木と受け続けるぼうや(最後はおじいちゃんになっています。)のお話です。木とお話できると言うのがいいと思いました。子供たちは「どうして木を切っちゃったの?」とまだ,理解できないようで・・・。もう少し大きくなってから読んであげたいと思いました。

    投稿日:2006/04/12

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  • 両親を思い出しました。

    • かぽちゃんさん
    • 40代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子11歳、男の子10歳

    「愛」とは何か、「与える」とは何かについて考えさせられる本でした。
    りんごの木は仲良しの「ちびっこ」が望むままに、木の葉を与え、りんごを与え、枝を与え、最後には幹までも与えてしまい、ただの古ぼけた切り株になってしまいます。それでも木は「ちびっこ」の役にたてたことに喜びを感じます。
    最後「ちびっこ」が老人になった時に、また切り株になったりんごの木のもとへ戻って腰かけて休むところが私は大好きです。両親は私にとっての大きな木でいてくれたんだなと改めて感じ涙がでてきました。ありがとう。私もこのおおきな木のようにどっしり構えて子どもたちに大きな愛を与えたい。そしてつらい時にゆっくり休める場所でありたいと思います。大人に読んで欲しい本です。

    投稿日:2006/04/11

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  • 子供がだまりました

    • のんびりとさん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子9歳、男の子7歳、男の子5歳

    大人もとても考えさせられる作品で、涙が出ました。
    子供に読んで聞かせたら、言葉をうしなって黙る子、
    どうして木は、うれしいのだろう?と不思議がる子、
    木がうれしいのは、うそだと言う子
    さまざまです。
    成長する過程で、何度も何度も読んで欲しい本だと思います。

    投稿日:2006/04/02

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  • まさしく大きな木

    • ひこうき雲さん
    • 40代
    • ママ
    • 千葉県
    • 男の子8歳、女の子8歳

    絵も文もとてもシンプルなのだけど、読み終えた後に何か悲しいけど暖かい気持ちになるそんな一冊です。大きなりんごの木が実、葉、枝とひとりの男に与えつづけ、ひとつずつ無くなっていくのだが、それを喜びとして受け止めているおおきな木。与えることの難しさすばらしさ、それは「愛」ということ?なのでしょうか。また与えられながら一人の少年が成長し老いていく姿にも、何か問かけがあるように思いました。大人の人にお薦めです。

    投稿日:2006/03/27

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  • 私は考える本、子供は単純に好きな本

    • メルクルさん
    • 30代
    • ママ
    • 秋田県
    • 男の子3歳、女の子0歳

    りんごの木とちびっこ。ちびっこは木が大好きでいつも一緒に遊んでいたのですが、大人になると木はたいていひとりぼっちに・・。大人になった「ぼうや」に、木は全てを与えます。
    この本に出会ったのは10年ほ前でした。その頃はこの木の与えるだけの愛をただ、切なく思っていました。
    今、子供をもってこの木の気持ちがほんの少しだけわかるかなー。
    「きは それで うれしかった・・ だけど それは ほんとかな。」のところで、いつも考えてしまう。
    また、5年後、10年後に読むと違う気持ちになるのかもしれない、深ーい絵本だと思います。
    ちなみに、息子はこの本が結構お気に入りで「読んで」と持ってきます。
    白黒のシンプルな描写もいいのかな?文章もテンポよく読めます。「きは それで うれしかった。」といいながら、ひとりでページをめくっていました。
    いつか息子もこの本を読んで、考える日がくるのでしょうね。

    投稿日:2006/03/14

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  • 号泣…

    これは、木と人間の野関係だからこそ、生々しさがなくて、逆に感情移入できるのではないでしょうか。これがもし人間同士の関係なら…(ちょっと妄想気味ですが)
    →付き合い始めはうまく行っていた夫婦に、徐々に夫の家庭内暴力が現われるが、妻は献身し続け、それが客観的に互いのためとは思えなくとも、妻にとっては、夫に対する愛情表現なのである。
    …のいうようなものになってしまう気がして、私はうろたえます。なのに、読むたびに感動して嗚咽してしまうのは、巧みな比ゆ表現を駆使した、作者の手腕のおかげでしょう。

    投稿日:2006/03/12

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  • それぞれの解釈で読んで欲しい

    おおきな木が、男の子にすべてを与え続けて、最後には切り株になってしまいます。

    いろいろな解釈がある絵本で、木は女性の象徴と考えられ、「女性は与える姓だ」と書かれている。ジェンダー差別の本であると言う意見を聞いた時には、この本を嫌いになってしまいました。

    でも、シルヴァスタインのほかの本『ぼくを探しに』や『ビッグ・オーとの出会い』を読む中で、やっぱり作者はキリスト教の無償の愛を書きたかったのではないかなぁと思うようになりました。

    そう考えると、とってもやさしい絵本に見えてきました。
    今では、大好きな絵本です♪

    投稿日:2006/03/12

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