ちがうねん」 みんなの声

ちがうねん 作:ジョン・クラッセン
訳:長谷川 義史
出版社:クレヨンハウス
税込価格:\2,200
発行日:2012年11月15日
ISBN:9784861012334
評価スコア 4.53
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みんなの声 総数 52
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52件見つかりました

  • そんな都合よくは

     なにかうしろめたいことをしたとき、自分の都合のいいように想像してしまう、、、こんなことってあるなと思いながら読みました。小さな魚の思い込み、そんなに都合よくいかないよ、とドキドキしながらページをめくりました。途中のカニも、いい「仕事」していますね。
     ゆったりと確実に追いかけてくる大きな魚が、じわじわこわいです。本の形が横長なのも、おはなしにぴったり合っていて楽しめました。
     
     内容がシュールで、落ち着いた色合いの絵もおしゃれです。大人がじっくり味わえる絵本だと思いました。

    投稿日:2013/03/20

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  • 目の動き

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子19歳、男の子17歳

    原題は『THIS IS NOT MY HAT』。
    『どこ いったん』の別バージョン、といったところでしょうか。
    前作が、犯人探しの推理としたら、
    今作は最初に犯人が犯行を告白、いかに追跡から逃れるか、
    という趣向です。
    ストーリーは、ちいさい魚の独白で進みます。
    かぶっている帽子を、「おっきな さかなから とってきてん」と言います。
    そして、独り言いいながら、海草のジャングルに隠れるのですが、
    画面上では、ほら、おおきな魚が気付いて追跡しています!
    おおきな魚が気付いた様子、目撃したカニの行動など、
    全てが描かれた目の動きで察することが出来ます。
    そして、気になる結末は、またまた、余韻を残して終わります。
    小学校のおはなし会では、『どこ いったん』とセットで読みました。
    もちろん、コメントは一切しません。
    まるで舞台劇を見ているような、子どもたちの反応が面白かったです。

    投稿日:2013/03/16

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  • 全てを語らないからこそ

    全てを語らないことで、結末の想像が膨らんでおもしろさが増す絵本だと思いました。
    大きな魚の帽子を盗んだ小さな魚。
    最後には大きな魚は帽子を取り返しているのですが、どうやって取り返したんでしょうか。
    小さな魚を食べてしまったのか。
    小さな魚を説得して、帽子を返してもらったのか。
    それとも、大きな魚の姿を見ただけで、小さな魚はビビって帽子を返したのでしょうか。
    みなさんの想像する結末を聞いてみたいと思うお話でした。

    投稿日:2025/08/29

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  • 大人向けちょっと怖いブラックユーモア

    このシリーズ、面白いですね。
    前作、どこいったん、では、盗られた方が主人公で追いかけるお話でしたが、
    今回は、盗った側が逃げるというもの。
    やはり、逃げる側の目線で描かれたお話の方がハラハラしますね。
    最後は、前作同様にハッキリとは描かれていていませんが、おそらく…。
    この結末は子供向けではないかなと思うので、そういう意味ではほしの数は変わりますが、
    大人向けとしては、ユーモアのある面白い物語だなと思います。
    やはり、長谷川さんの訳が絶妙ですね。
    直訳はされていないとのこと、原文はどんな感じなのかも気になりました。

    投稿日:2021/03/16

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  • 海の中のサスペンス

    大きな魚から帽子を奪った小さな魚。

    暗い海の中で絶対見つからないと自信満々の小魚と
    無言で静かに追いかける逃走劇はまさに海の中のサスペンスでした。

    逃げ切れるのか?逃げ切れないのか衝撃の展開に恐ろしさしか残りませんでした。

    投稿日:2018/07/26

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  • 全てが関西弁につまっている!

    • ムスカンさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子11歳、女の子6歳

    6歳長女、11歳長男と読みました。

    お勉強?もかねて、英語版の方から読んだのですが、
    長谷川さんの訳本の方が断然面白い!

    i stole it = とってきてん。  とか、
    even if 〜 = まぁ 〜したとしても〜  とか、

    いい感じに力の抜けた関西弁と、
    この小さなおさかなクンのキャラがとってもピッタリで、
    本当にハマりました!

    絵とぴったりの訳。
    大きなおさかなのヌボーっとした感じ、
    カニさんのしれーっとした感じ、
    が全て、この短い短い関西弁の中につまっている!
    感動の関西弁訳です!

    面白くて何回も読みましたが、読むたびに味が出てくる
    とってもおすすめの一冊です☆

    投稿日:2018/05/02

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  • 悪いことしたら逃げられないよ〜

    • ともっちーさん
    • 40代
    • ママ
    • 佐賀県
    • 女の子8歳、男の子4歳

    何なのでしょう、この緊迫感。
    ほのぼのした絵のようでありながら、暗い水の色と水の泡が緊迫感を演出しています。
    魚の目の表情も豊かなこと!
    そしてなんといっても、長谷川さんの訳がとても秀逸です。

    人の帽子を盗んで、ぶつぶつ言い訳しながら逃げようとする魚ですが、
    カニには簡単に裏切られ、逃げ切ったと思ったら大きな魚が後ろに・・・

    子供は意味がわかったのかわからなかったのか微妙な反応でしたが、
    「悪いことしたら逃げられないんだよ〜。つかまっちゃうよ〜」と脅しておきました(笑)

    妙に印象に残る絵本なので、心の隅にでも犯罪への抑止としてイメージが残っているといいなと思います。

    投稿日:2015/10/01

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  • 可愛い加害者と悪そうな被害者

    2013年コルデコット賞大賞受賞作だそうです。
    第1作の「どこいったん」も驚く結末ですが、こちらもビックリ!でした。

    かわいい帽子をかぶった小ぶりの魚が、自分の帽子じゃないことを告白しながら、帽子の持ち主だった大魚について話しています。

    大魚がきっとまだ寝てる・起きたとしても気づかないだろう・気づいたとしても自分を怪しまないだろう・怪しんだとしても・・・・・・。
    まあ、延々と自分に都合のいいように大魚の様子を想像し、海藻のジャングルへと逃げ込む小ぶりの魚。

    この魚の思いとは裏腹に、大魚が起きて気づいて、小魚を怪しんで、追跡を始める様子に、ヒヤヒヤします。
    大魚の目の動きが、物語の展開を語っています。

    さらに小憎らしいことに、小ぶりの魚は、自分がこの帽子の新しい所有者になる正当制を、こじつけもいいところで、弁明しています。

    ゆったりした小ぶりの魚の言い回しと、大きい体ながらスピーディな大魚の動きが対照的で愉快です。
    小さくてかわいいルックスながら加害者の小ぶりの魚と、大きくて目つきの悪そうな被害者の大魚のキャラクターも愉快です。

    なにより、長谷川先生の関西弁の翻訳が本当に生きている作品だと思います。

    お話の最後は、もちろん読んでのお楽しみということで・・・・・・。

    投稿日:2015/09/29

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  • 前作より好き

    前作、ラストには本当におどろきましたが、今回は、さすがに、ラストは予想できました(笑)
    今作の物語のかたりは、にげるほうの小さな魚。
    なので、ひやひやするのは、前作以上なのですが、その小さな魚の楽天的すぎる思考が、これまた絶妙の大阪弁で書かれているので、おもしろいんです。それに、おいかける大きな魚の表情もいい。
    ラストは、予想通り、小さな魚には気の毒な展開ですが、わたしは、今作のほうが、好きだなあと思いました。

    投稿日:2015/08/28

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  • こどもたちクギヅケ!!

    おはなしかいで読みました。4歳までの子どもたちでした。
    余計な説明、おしゃべりを入れず、ゆっくり静かに読みました。関西弁も練習しました。
    こどもたちクギヅケでした!!3〜4歳がそろって真剣な顔で小さな魚の行く末を見守っていました。力のある絵本は子どもの吸引力がちがいますね。
    原作とそろえてコレクションしたいです。

    投稿日:2015/05/22

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