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きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

おもいで星がかがやくとき 」 大人が読んだ みんなの声

おもいで星がかがやくとき 著:刀根 里衣
出版社:NHK出版
税込価格:\1,760
発行日:2017年05月16日
ISBN:9784140361276
評価スコア 4.45
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みんなの声 総数 10
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  • 心の中が浄化されていくような不思議な感覚

    繊細で優しさが溢れるイラストと、そのイラストにぴったりな心のこもった一文、一文。まるで詩のようです。

    最愛の人を失った悲しみというのはそれを経験した人にしか到底わかるものではないでしょう。
    誰にもわからないほど大きな悲しみ、苦しみ、さみしさを紛らわせるためにきっと、このピナのように探し求めているのでしょう。そんな心の闇から明るい一筋の光を探しあてていくさまがまるで心そのものを映し出しているかのような不思議な感覚になれる一冊です。

    この絵本を読んでいる時、真っ先に浮かんだのがつい先日、闘病の末亡くなられた小林麻央さんのことでした。
    そしてピナがご家族、特に娘さんや息子さん・・
    深い悲しみの中でも、前を歩いていこうと気丈にふるまう旦那様。
    そして、闇の中でも笑顔を見せてくれる可愛いお二人の宝物。

    きっと、世の中にはたくさんの方がこのピナのような気持ちを味わっているのでしょう。

    ピナは、きっと失った悲しみが時間と共に段々とわかってきてさみしさが溢れたのでしょう。
    いないんだ・・・
    ふと、その現実を受け入れた時に湧いてきた感情が描かれていて模索していく様子がイラストと共に心に入ってきます。

    どんなふうにすればまた会えるんだろう。
    高い高い木の上を目指して進むピナの気持ちを考えると涙が自然と溢れてきました。

    きっと、進まずにはいられなかったのですね。

    そして、そこで流したピナの大粒の涙。
    ずっと力を入れて歩いてきたけれど、「泣いてもいいんだよ」という言葉はピナの心を浄化させてくれたに違いありません。涙を流すシーンは思わず安堵しました。

    あふれるおもいでで、そのひとをてらしつづけて・・

    という一文が心にしみわたりました。

    泣いてもいいんだよ・・

    大切な人を失ったという経験を持つ人は大勢いるでしょう。
    自分の素直な感情に向き合って涙を流し・・
    そしてこの絵本を開けたら・・きっと不思議な感覚に包まれることだと思います。

    言葉はいりません。
    この絵本がピナと同じ胸中にいる人の目に一人でも多く触れますように・・・
    そう願っています。

    投稿日:2017/06/26

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  • なぐさめの一冊

    その人はあの日、ピナをおいていなくなってしまいました。
    なぜなのか分からないピナに、仲間たちは言います。
    「ピナの大切なひとは、 お星さまになったんだって」
    「とおくから きみのことを みまもっているんだって」
    「だから、 げんきをだして」
    仲間の言葉をそのまま受け止めたピナは、お星さまを探す旅に出ました。


    次のページを開くたびに、きれいな色彩が目に飛び込んできます。
    その色彩の中、ピナは大切なその人を探して回ります。
    最初に探したのは海の底でしたが、高度は次第にあがってゆき、本物のお星さまに近づいていきます。

    その行程が大切な人の死を受け入れる作業の一つのようで、胸に迫るものがあります。
    小さなお子さんには少し難しいかもしれないけれど、ピナと同じような立場になったとき、なぐさめの一冊になるかもしれないと思いました。

    投稿日:2021/08/26

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  • 泣いてもいいんだよ。

    死をとても幻想的に描いた絵本です。
    私は、自分にとってあまりにも身近な人の死というのはまだ経験したことがないのですが、
    きっとすぐには受け止められないだろうと思います。
    だから、ピナが大切な人を探し求める姿は、涙が出そうになりました。
    泣いてもいいんだよ。
    沢山泣いて泣いて浄化されていくのでしょう。

    投稿日:2021/02/15

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  • ピナの喪失感が伝わってくる。。

    • ピーホーさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子3歳、女の子1歳

    なんて、幻想的で美しい絵なのでしょう。
    失った大切なひとを探して彷徨い歩く姿と、絵がその喪失感を表しています。
    泣きたい時は、泣いていいとお星様に言われて涙するピナ、ちゃんと涙することができたピナは、少しずつ時間が過ぎることで癒されていくことでしょう。
    そして素敵な仲間たちがいてくれることに、ほっしました。きっと大丈夫。

    投稿日:2020/04/28

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  • 眺めていたい絵です

    全ページ試し読みで読みました。

    言葉も美しいですが、刀根里衣さんの幻想的な夜空が美しく

    いつまでも眺めていたいなあと思う絵です。

    大切な人を失った喪失感は、なかなか悲しみから、立ち直れない

    ですが、すこしずつ時間を費やしていくうちに・・・・・・・

    涙も出ますが、優しい絵に少しでも癒されるといいなあと思いまし

    た。

    投稿日:2019/08/31

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  • 喪失を受け止める

    大切な人がいなくなり、途方に暮れるピナ。
    お星さまになった、と教えられたので、探しに行くのですね。
    あちこちで見かける、星のようなもの。
    違うよ、と教えてくれるみんなから、少しずつ、たくさんのメッセージを受け取るのです。
    そう、こんなにも、星のようなものがあるのですね。
    大切な人の喪失に、どう向き合うのか、
    その受け止め方をそっと教えてくれると思います。
    おもいで星。
    大事にしたいと思います。
    小学生くらいから、大人まで、しみじみ感じてほしいです。

    投稿日:2019/04/20

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  • 喪失からの再生

    とにかく絵が美しいです。
    絵の透明感が、心の深いとところに、静かに、そっと、語りかけてきます。

    大切な人を亡くした悲しみを、時間をかけて、ゆっくりと、癒していく、その過程を、描いた絵本です。

    大きさも大きいので、読む絵本というより、絵画のように、いつもそばに置いておきたいような1冊です。

    投稿日:2017/10/26

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  • 大切な人を失った空虚感を、ただただ埋め尽くしてくれる素晴らしい空間がここにあります。
    絵が饒舌に語り尽くしてくれるから、多くの言葉は要らないでしょう。
    主人公のピナだけではなく、私自身も神秘的な絵の中に入り込んでしまいました。
    何だか音楽が欲しいと思いました。
    涙を流してしまいたいと思いました。
    星空が自分を浄化してくれるような絵本です。

    投稿日:2017/07/24

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