ねえ、おぼえてる?(偕成社)
国際アンデルセン賞画家賞受賞作家最新刊
きみとぼく(文溪堂)
谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
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junaidaさんの新刊としり、楽しみに読んでみました。小さいサイズに、濃紺の色の表紙が目をひきます。ひとりぼっちの巨人がさみしさのあまり、街から家をはこんでくるのですが…。大勢でなくても、たった一人わかりあえる人のいることがどれほど心強いことか、としみじみ思いました。そして、やはり絵が美しかったです。
投稿日:2021/09/12
山のてっぺんで、ひとりぽっちで暮らす巨人。 その巨人が、さびしさに耐えきれず、ふもとの村からこっそり持ってくるところから物語が始まります。 読んでいる間、絵が持つ独特の肌触りを感じながら、さびしさに浸りました。 大人っぽいテイストですが、子ども達にも紹介してみたいと思いました。 小さくて大きくて、心に沁みてくる一冊。
投稿日:2023/07/04
『Michi』や『の』など、junaidaさんの描く不思議で美しい世界が好きです。 こちらは少し小さめサイズの絵本。表紙が一部布使いになっていたりと、とてもおしゃれな装丁です。 山のてっぺんにたったひとりで住んでいた巨人が、寂しくなって麓の町から家をこっそり持ってくるというお話。 ハラハラしながら読みましたが、ラストはほっとできてよかったです。
投稿日:2022/06/27
「ふたりでいるのにひとりぼっちだった」 「一緒にいても淋しかった」 芸能人の離婚会見で耳にするそんな言葉がうかんできました。 先日読んだ寺地はるなさんの『雨夜の星たち』にこんな一節 「友だちがいないのはさびしいことである。一般的にはそういわれている。人格に問題があるかのようにようにあつかわれることもある。問題は友だちの有無ではなく、さびしさとのつきあいかたではないだろうか。」 おおぜいに囲まれてどんなににぎやかでも さみしいこともあるし 傍にいる人がたったひとりでも、何も言わなくても さみしさが和らぐこともあるでしょう。 心がその人に向いていれば。 のこされていた少年とずっと仲良く暮らすくことが 巨人のさびしさとのつきあいかただったのだと思います。 そしてそれは、少年にとっても。
投稿日:2021/09/17
本を手にした時、その小ささに驚きました。 そして、何とも物騒な題名に、異形の主人公。 それでも、junaidaさんの澄んだ色彩がページを開かせてくれました。 大きな山のてっぺんに佇む巨人と、山のふもとの街。 孤独な巨人が、寂しさに耐えかねて、家を一軒、山のてっぺんに持ち帰ってしまうのです。 その家の家族に一緒に住もうと提案しますが、他の家も持ってきてと言われての顛末。 結局、既存の仲間には入れなかった、ということでしょうか。 気持ちが一人ぼっち、という表現がなんとも心に響きます。 だれからもよばれなかった少年の存在感が愛おしいです。 そして、巨人が手に取った少年の家の大きさにハッとしました。 これって、まさに、この本の大きさではないか、と。 文章もありますが、静かに絵が語る作品。 読者と紡ぐ物語ではないでしょうか。
投稿日:2021/09/04
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