また、素晴らしい絵本を見つけてしまいました!
フランスはパリで活躍中の、中国の絵本作家(画家)です。
チェンさんの絵の魅力は何といっても、「瞳」だと思います。
母トラの瞳、ウェン王子の瞳。印象的でした。
ストーリーも、昔話のような温かさがあって、素敵でした。自分の子供を人間たちに殺されて、暴れていた母トラの元へ送られてきたその国の王子・ウェン。
初めは殺そうとするのですが、この王子が自分の本当の子供とダブってしまった母トラは、ウェンを自分の子として、育て始めます。
絵本には時々、母トラの想像した子トラの表情と、目の前にいるウェン王子の顔が両方描かれていて、母トラの何とも切ない気持がじわじわっと、胸に迫ってきました。
年齢に関係なく、楽しめる(というか、感動できる)作品だと思うので、ぜひ読んでみてください。