何となくずーと読んでみたい絵本でした。
相手よりも大きなものを。競い合った先にあるものは・・・
ページをめくるたびに、王様達とキツネたちが相手よりももっと大きなものをどんどんもってくる繰り返しに息子は大喜び。
でもそうやって競い合ったあとに残ったものは・・・
コミカルに描いている絵本ですが、実はすごく重たい内容を扱っているかなあ。
憲法改正問題、イラク、北朝鮮問題と私が小学校のころに習った非核三原則などはどこに消えてしまったのかと思うほど、世の中は大きくかわろうとしている気がします。
そんなことを小さな子にでも考えさせるよいきっかけになる絵本ではないかと思いました。
作者の方は、私と同じ年。すばらしい問題提起をされているなあ。
私ももっと頑張らなくては・・・と感心してしまいました。
ぜひにみなさん手にとってくださいね。
(事務局注:このレビューは、「もっとおおきな たいほうを」こどものとも年中向き 2003年11月号(福音館書店)に寄せられたものです。)