「どらごんごんどら どんぶら どんぶら どらごんごんどら どんぶらこ」
表紙を彩るのは極彩色のどらごんごんどら。ピンクの体のどらごんごんどらの旅の始まりは、七福神を迎えに行くところから。小さな神さま7人を乗せて、波のまにまに宝船。めざすは、はるか遠くの宝島。
きんきら輝くくだもの、長生きを祈るきのこに登竜門の水の玉。心躍らす琵琶にうちでのこづち。七福神がそれぞれ祈りをこめて、ひとりひとつずつ選んだお宝のなんと壮大で美しく、力強いこと。いったい、誰のもとに届けられるのでしょう。
やがてたどりついたその先で、待っていたのは世にも可愛らしい……!
絵巻物のように進んでいく場面展開、読んで楽しい言葉のリズムに、絵本全体から漂ってくる「めでたい」雰囲気。和紙に描かれた七福神やお宝は、昔話のようなイメージもありながら、その表現や色彩は極めてポップでキッチュ。この独特な、クセになるような世界観を描きだしているのは、デビュー作『こどももちゃん』(偕成社)でも話題を集めた絵本作家たちばなはるかさん。
私たちが生活する日常の中でも、こんな風に、異次元とのふとした隙間から「どらごんごんどら」が到着することがあるのかもしれない。こんなに愛らしい神さま達が祝福してくれているのかもしれない。想像するだけで嬉しくなってしまいますよね。この満たされるような気持ちを誰かに届けたいと思ったら。
「どらごんごんどら どんぶら どんぶら どらごんごんどら どんぶらこ」
何度でもくりかえし読んであげてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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