谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
さあ、今年も新しい年がはじまります。一年の最初の行事「お正月」。行事の由来、お正月のお祝いの様子、遊びなどが紹介されている絵本から、お正月にまつわるお話、おもちつきのお話などを集めてみました。昔ながらのお正月を過ごす家庭は少なくなってきているかもしれませんが、絵本の中で体験することはきっと意味があるはず。さまざまなお正月をのぞいてみてくださいね。
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お正月になれば、床の間に鎮座まします「かがみもち」。堂々として立派なものです。でも、なんだか浮かない顔をしているみたい。「かがみもち」にも悩みがあるのでしょうか。…それが、あるみたいですよ!?
「あけまして おめでとう」年が明けて、新しい一年のはじまり。ぞろぞろとみんながやってきて、おうちはあっという間に賑やかです。最後にやってきたトラは、背中に鏡もちを乗せています。その時。「ちょいと おまち!わたしが おしょうがつの かみさまなのよ」さあ、楽しいお正月のはじまりです。
冬休み、おじいさん、おばあさんの家でお正月を迎える、ある家族のおはなしです。こまごまとした準備の様子、お正月を心待ちにしている家族の様子が楽しく描かれています。
12月も終わりに近づき、「もうすぐ来年がくるよ」とお母さんから教えてもらったくまのこ。「『来年』ってどんなものなのかな?」ととっても気になります。お父さんやお母さんは、「来年」のために、大掃除をしたり、お節料理を作ったり、お正月飾りをつけたり、大忙し。
朝早くから「もちつき」の準備が始まって、一日かけておもちを味わうまでが「14ひきシリーズ」らしく丁寧に描かれていきます。もう読者にお馴染みの、いっくんからとっくんまで子供達が、それぞれ何をしているのか目で追っているうちに、気分はすっかり家族の一員に。
ぼくの家に七福神がやってきた!宝船にも乗って、としがみさまにも会ったよ!
子どもの頃から七福神に親しみ、寿老人(じゅろうじん)の人形で遊んでいたという柳原先生に、このたび七福神の絵本を描いていただきました。コピーライターのみきつきみさんの言葉も調子よく、子どもは呪文のように覚えてしまうかも? 福々しい神さまの笑顔にこちらの頬もゆるみ、思わず周りの人にもすすめたくなってしまう絵本です。
学問の神様、菅原道真をまつる天満宮の縁日は毎月25日。新年になってから、天満宮にはじめてお参りに行くことを、初天神といいます。落語絵本、ますます好調の川端誠さんが描く『はつてんじん』。
年の神様は、十二の動物たちを集めて、お節料理の準備を命じました。ひつじは下ごしらえ、さるは料理番、そして来年が干支のとりたちは…。日本のお正月えほんの定番です。
きりちゃんは、初めて、おばあちゃんのおせち作りを手伝うことになりました。商店街で買い出しをしたあと、料理の手順を教わり、おせちのいわれを聞いて……。家族で迎える昔ながらのお正月の楽しさ、あたたかさを、温もりある版画で伝えます。巻末には、料理研究家・堀江ひろ子さんによる、おせち料理の由来の解説付き。
みかんに線を描いて、その通りに皮をむくと、動物の形ができあがる!皮を切り落としたりせず、1こ分の皮がそのまま作品になります。中身もおいしく食べられ、子どもも大人も楽しめる、画期的な工作絵本!
新年が良い年になるよう、日本のお正月には様々な「開運の願い」がこめられています。そのいわれを知り、一緒にやってみたくなる絵本です。
なおこさんの家に今年も年末がやってきました。浅草の雷門をくぐり、ガサ市でしめなわ・お正月飾りの材料の買い付けがはじまりました。商店街の一角で、かねこさんは毎年正月飾りを売るのです。
お正月の準備に追われる箱田さんちの重箱の中では、“おせちいっか”のみんなも大忙しです。ふたごのかまぼこ、こうちゃん、はくちゃん、だてまきママに、くわいパパ。年越しそばを食べると初詣へ。おせち料理の由来もわかる、楽しいお正月絵本です。
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