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さかなやさんに座布団1枚
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投稿日:2024/05/27 |
おかしくって子どもたちと繰り返し読んだ
『はれときどきぶた』を思い出しました。
こちらは「はれのちさんま ところによりさば」って!
さんまが降ったら商売あがったりのさかなやさんへの恩返し
おやぶんの作戦は仲間を集めて…
おやぶん以下どろぼうなかまの目つきの悪さが
逆に魅力的です。
おやぶんの大空のように開けた口に
さんまが次々吸い込まれる頁は迫力満点。
「ぬすんでいっていいかい」と了承を得るおやぶんも律儀だけれど
「いっぴきならぬすんでいっていいよ」と答えるさかなやさんがたまらない。
最後の「はくさいがふらなきゃいいけどね」も
落語のおちみたいで「うまい!座布団1枚!」
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「おまえ」へのエール
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投稿日:2024/04/03 |
猫は母性本能が殊の外強くて
大きな人間の子も「子」と認識して優しく接するのだとか。
「おれ」も体の大きさではすっかり差がついても
ずっとずっと「あにき」。
だから「わすれていいから」は
もっとうんと大きくなれよって「おまえ」へのエールなんじゃないのかな。
閉ざされたドアから漏れる細い灯り
膝に乗れなかったのは「おまえ」の思春期のせい?
引っ越しのためであろう段ボール箱のマークにニヤリ。
青年になった「おまえ」と見る窓の外は夕焼け。
その静かな眩しさが少し淋しい。
一場面一場面が読み手にとっても
アルバムを繰るように進んでいきました。
「おれ」に伝えてあげたい。
新しい縄張りを見つけたって縄張りはひろがるだけ。
「おれたちのなわばり」はいつまでもなわばりのままだよって。
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なんていい村
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投稿日:2023/08/30 |
自分を数に入れないちょっとまぬけなおとこたち。
だけど、少し前にブータン王国のそれで話題になった「幸福度」でいえば満点の村ではないでしょうか。
この人たちは、みーんなでひとつなのかもしれません。
誰かが欠けたとして
それが何の誰それさんではなくて
自分の一部みたいな。
だから一人足りなければ嘆き悲しみ
戻って?くれば大喜びする。
袋が12あることが判明した後が圧巻。
ひとり足りないなんて言い出したのは誰だ?とか
ひょうに食われてしまったって言ったのは誰だ?なんて
犯人捜しはいっさいなくて
「もどってきた」「かえってきた」って
みんなで大喜び〜おまつり〜英雄伝説に…
…あーなんていい村だ!
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こんな夏を知っている
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投稿日:2023/07/30 |
かつて「鳩よ!」という雑誌を購読していました。
そこで伊藤比呂美という詩人を知りました。
恋人宛イラスト付きの葉書が何枚も載ったことがあって
絵も言葉もレイアウトも今の時代ならまさに「イイネ!」
母となった伊藤比呂美さんの育児エッセイ『おなか ほっぺ おしり』には大いに笑わせてもらい励まされもしました。
その伊藤比呂美さんの絵本ですって…
こんな自分より背の高い草の中にいる私を
覚えている気がします。
知らなかった名前の草も聞いたことがある草も
もう、もさもさと生えて伸びて私を隠してゆれる。
サルビアの蜜も分けてもらったし
おしろいばなでも遊んだし
子どもの頃の夏がここにありました。
お盆の頃にはセミがあおむけで死んでる。
ちょっと前まで喧しいほどないてたし、
道に落ちてて「死んでる?」ってつつくと
「じじっ」と動いて驚かせられたのに。
ともちゃんが待ってくれてたなっちゃんちの庭
鶏頭、鳳仙花、朝にはラッパだった朝顔はしぼんで。
畑にはトマトとトウモロコシ、里芋の葉っぱかな?
なんて夏らしい庭でしょう。
「ガーデニング」なんて言葉がなかった頃の夏の庭。
生命力にあふれ、けれど気持ち安らぐ夏の庭です。
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私もぴったりの傘で
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投稿日:2023/07/08 |
「雨の日のおすすめ絵本」に
レビュコンで知って魅せられた
しもかわらゆみさんの名前を見つけ
期待に胸ふくらませこの本を手に取りました。
リアルなのにこんなにもかわいいというのは
「目」かな?「ポーズ」なのかな?
たぬきさんときつねさんの蕗の相合傘
くっついた体温が伝わってきそうです。
奏でる雨音も雨粒によって?雨の降り方によって?
かわって楽しい。
母の介護…人生の雨降り
私も私にぴったりの傘をさして
雨音に耳を傾ける余裕を持ちたいなと思いました。
傘なんていらないよって
かえるくんみたいになれたら最高だけどね。
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喜びが喜びに
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投稿日:2023/03/09 |
繊細で写実的な絵
それもねずみととかげです。
にもかかわらず、なんて愛らしい!
びっくりしたとかげくんのしっぽがジグザグで愉快だし
蜜をチューっと吸うねずみくんの口元がキュートです。
そしておはなし。
誰かが嬉しいと自分も嬉しいって
私は母になって知りました。
それまでは誰かの喜びをともに喜びながら
どこか羨んでいたように思うのです。
けれど、子どもが嬉しいと文句なく私も嬉しかった。
ねずみくんととかげくんは
ちょっと考えながらそんな気持ちに気付いてハッピー。
そんな気持ちになれるのが「なかよし」なんだね。
ふたりが手をつなぎ花舞うページは
なんともあたたかな気持ちになって
ふたりと同じように目を細めてしまいました。
ふたりともしっぽに結んだ赤いお花が
おにあいです。
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愉快な表情にプッ
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投稿日:2022/10/16 |
愉快なとんかつ君の表情がたまらないです。
「うん?」片目だけ開けて、それも三白眼。
カレーをなめて汗・汗・涙。
定食やのおばちゃんの包丁にひきつる目と口。
こっくりこっくり眠さでとろけそうな半目
ふわふわのお布団の上「あー至福の時」。
今後、とんかつを食べる時には
そこに、この目や口がうかんじゃいそうです。
裏表紙…おいおい、ここからも逃げるのかい!?
あれだけ気持ちよさそうな顔してたじゃない?
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ベビーチェアまで
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投稿日:2022/08/30 |
たこさんウインナーは
さすがにフォークからぽとんと落っこちたのでしょう。
「ぼく」も気づいていないようで
足もあるからスタコラサッサ。
トマトも手からコロンと落っこちたのでしょう。
でも、おにぎりからは
スタコラサッサを期待してぜったいに故意。
お豆に至っては
「おっこちて」じゃなく「ばらまいて」。
このあたりになるともう「ぼく」の目がわるそ〜。
ウインナーを先頭に
スタコラサと駆けるみんなの楽しそうなことといったら。
「えっ、君も来たの!?」って
ベビーチェアとスタイを振り返ってる横目がたまりません。
裏表紙ではチェアのパンダが手を振るサービス付きです。
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それは名案でした
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投稿日:2022/08/17 |
私の高校時代からの友人のニックネームは「まめぞう」。
だいずぐみの一員に「まめぞうくん」を見つけて
「おっ!」と嬉しくなる。
みんなの卒業後の展望に
大豆製品の巾の広さを再認識。
女性ホルモンの減少に歯止めがかからないお年頃の私には
大豆イソフラボンは応援団だから
摂取の参考になりました。
まめたくんが思いを訴えるページの絵が
畑で目にするそのまんまです。
大豆はこんなふうに枯れてカサコソ カラカラ プクンとなる。
だいずぐみの面々、
みんないっしょになれるおいしいもの
よく考えついたよね。
あーこれも大豆からできてた、そうだった!
毎日みんなが使うし
煮物も焼き魚もおひたしも卵かけごはんも
これがなくちゃ始まらない。
たったひとりで初志貫徹したまめこさんには、拍手!
おまめがっこうには
「あずきぐみ」や「えんどうぐみ」もあって
卒業を前に
「私は羊羹になりたいわ」「僕はおかゆになりたいな」
とかなんとか学級会が開かれているのかな。
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戦争の狂気を覆すもの
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投稿日:2022/07/06 |
ためしよみをさせていただいたのが
ちょうど『同志少女よ敵を撃て』を読み終え
主人公セラフィマが撃たんとしたのは
国家というより女性の尊厳を冒す戦争の狂気だったのではないかと感じた直後でした。
殺人は悪 誰もがあたりまえに思うことが
殺さなければ殺されてしまう戦時下では
よしとされてしまう…まさに狂気。
けれども人としてそれまで生きてきた中で培われた正しさ、やさしさ、思いやり。
それがクリスマスソングを耳にし、歌うことでわき上がってきたのでしょう。
言葉は通じなくてもメロディーは共有できるから
大切な日を共に祝い、大切な人との思い出を交換しあい
両軍は戦争をやめた。
もともとこの兵士たちは‘殺し合い’は嫌だったのかもしれません。
『せんろはつづく』では、かわいらしい絵面の鈴木まもるさんの絵がリアルで
それが実話に基づいていることを裏付けするようでした。
やがて8月が来ます。
かつての日本を想うとともに
ウクライナ、ロシア両国民の心の安寧を祈りたいです。
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