夜空にぽっかり浮かんだ、まんまるおつきさま。
「おいしそう。たべたいなあ」
あらあら、たぬきさんったら食いしんぼう。 すると……とろ、とろとろ。
「わあ」
なんと、おつきさまがとろとろ溶けだしてきた! これは大変。慌てて用意したのは、フライパン。 バターも入れてね。とろけたお月さまで焼きあがったのは?
表紙に登場するのは、お月さま? それともパンケーキ? 黄金色に輝くお月さまもパンケーキも、とにかくとにかく美味しそう。 絵本の最初から最後まで、ずっと目が釘付けに。 ああ、早く満月の日にならないかな。
真珠まりこさんがお届けする、不思議なたべもの絵本。これは食いしんぼうさん達の秋の定番になりそうですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おつきさまをながめていたら、あれれ? とろとろ、とろーり。月がたれてきたよ。それをフラインパンに入れて、バターもいれて、ジュージュージュージュー。ひっくり返してまたジュージュー。なんとおつきさまのパンケーキができちゃった。空からたれてくるおつきさままで美味しそうな、ふしぎな食べ物絵本。
表紙にひかれて読んでみました。たてびらきの絵本で、お話の内容にぴったり。そして、なんて、おいしそうなパンケーキ! 夢があるファンタジックなお話で、とっても素敵です。文は短く、そのぶん、絵が物語っているので、小さい子どもから楽しめる絵本だと思います。おいしそうなパンケーキが描かれているので、読み終わると食べたくなりました。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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