のりもの好きな子大集合!
絵本紹介
2025.01.23
新作絵本や話題の絵本が注目される一方で、世代を超えても変わらずに読まれ続けるロングセラー絵本も多く、今絵本ナビに掲載されている作品は10万冊以上あります。その中で、絵本ナビユーザーに最も人気のある絵本「プラチナブック」。どんな作品が並ぶのでしょう?
プラチナブックとは?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など、独自のロジックにより算出された絵本を「プラチナブック」として認定、「とびきりの人気作品」としてご案内しています。
その中から上位30作品(2025年1月認定)をご紹介します。多くのユーザーの方から親しまれている作品は……? 「この絵本知ってる!」「見たことはあるけど読んだことない」などなど、絵本選びの参考にしてみてくださいね。
乗り物絵本かな?と油断しているとちょっとたまげてしまいますよ。読めば読むほどワクワクしてくる、とっても夢のあるお話ですよね。なんてったって、子ども達にとってはトリプル(!?)の喜びがあるんですから。
初めて読んだときの顔(笑)
なんといっても初めて読んだときの2歳の息子の顔が忘れられません。ブルドーザーやパワーショベルが大大大好きな息子。なので「パワーショベル=土や砂を運ぶもの」と思ってる。なのに、それなのに、この本の中では、小麦粉?卵??と頭の中にあるハテナマークが目にみえるようでかなり笑えました。
そして、最後にはこれまた大好きなケーキができあがるんですから、そりゃあもう何回も何回も繰り返して読みました。でも、細かいことろが結構面白かったりして(窓の外で小人がみてたり)、読んでる私も楽しかったです。これぞ絵本の醍醐味という感じの想像力がたくましくなりそうな絵本だと思います
(ずーちーさん 30代・ママ 男の子2歳、女の子0歳)
赤ちゃんがかじっても放り投げても安心の厚紙絵本。ママやパパの声でくりかえし読んでもらえる喜びを味わうことのできる絵本です。
魔法の絵本!!
おお泣きしている時やぐずっている時など、ガラガラなどは見向きもしないのに、この本を読むと読んでいる間はピタリと泣き止み、熟読(?)。そのあまりの効果に我が家では「魔法の絵本」と別名がつくことに。本当にステキな絵本です。0歳の赤ちゃんに絶対お勧めです。
(ねぼすけスーザさん 30代・ママ 女の子3歳、女の子0歳)
今宵もまた、夜空を見あげれば、おつきさまに会える幸せ。林明子さんの傑作の一つに数えられるあかちゃん絵本です。
本を読むのが楽しくなりました♪
ページをめくる度に少しずつ現れるお月さま。雲が来て顔が見えなくなりそうになると困った顔。雲から顔を出して、みんなに会えた時にはにっこり笑顔。このお月さまの表情がたまらなくいいのです。もちろん裏表紙のおちゃめな「ベー顔」も。
はじめは一緒にお月さまの表情をまねっこして楽しんで、そのうち何度も何度も読むのをせがまれて、2歳になった今では簡単なストーリーを覚えてしまい、私に何度も読んでくれるようになりました。
(プチしゅ〜さん 30代・ママ 男の子2歳)
みどころ
「だ る ま さ ん が」「どてっ」。ページをめくれば、そのまあるい体が、かけ声と共にゆらゆら揺れ出して……ころんじゃった!! 今度は……「ぷしゅーっ」。あれ、ぺっちゃんこになった!?
0歳の赤ちゃんから大人まで笑ってしまうと、発売以来ずっと多くの読者を喜ばせ続けているこの絵本。柔らかそうな丸くて赤いかたまりが、伸びたり縮んだり、転んだり。目をつぶったり、開いたり、笑ったり。おまけに「ぷっ」とする。だるまさんっていう名前なんて知らない小さな子でも惹きつけられてしまっているのが、その反応を見ているだけでわかります。呼びかけるような言葉のリズムも声に出してみれば独特な「間」をつくってくれて、誰が読んだって笑っちゃうのです。
ユーモラスだけれど、どこまでも優しさを感じる表情。動きの愛らしさ。だるまさんが転ぶだけじゃない、という意外性。自然とスキンシップを取りながら読んでしまうこと。読んであげる大人の方が先に笑ってしまうこと。…それらが全部、この絵本が愛される要素になっているんですよね。
みどころ
…あ、きんぎょがにげた! いったいどこに逃げたのでしょう。どうやら、お部屋のカーテンの模様に隠れているみたい!? 見つけたと思ったら、また逃げ出したよ。
小さな子どもたちから絶大な人気を誇るこの絵本。大好きな探し遊びであるのはもちろんのこと、カラフルなお部屋と愛らしい形をしたきんぎょ、そしてわかりやすい場面転換に引っ張っていってもらいながら、すっかり夢中になってしまうのです。嬉しそうに指をさす様子が目に浮かびますね。
0歳の頃から、何年も繰り返し読み続けている子が多いというこの作品『きんぎょがにげた』は、なんと発売から40年も経つ、五味太郎さんの代表作の一つ。大人になったって、ページを開く度にため息が出るような、決して飽きることのない美しい絵本なのです。
いかがでしたでしょうか。それぞれの作品のページには、たくさんの「読者の声」も掲載されています。まだ読んだことのない絵本や、気になった絵本があれば、合わせてのぞいてみてくださいね!
磯崎 園子(いそざき そのこ)
絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。著書に『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(ほるぷ出版)、『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。