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2026年1月 新刊&おすすめ絵本

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絵本紹介

2026.01.25

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ふれふれ積もれ 雪の絵本(2026年1月 新刊&おすすめ絵本)

目次

ぼたん雪が、空からちらほら。地面や草木の葉を白く染めはじめると、もうひたすら願わずにいられません。もっと降れ降れ、積もれ! 翌朝、カーテンを開けた瞬間に広がるまぶしい銀世界。コートにニット帽、手袋を身につけたら、誰よりも速く外へ! まっさらな雪道に自分だけの足跡を刻んだ感触は、きっといつまでも忘れないことでしょう。

しんしん雪が降る晩に、きつねが一人で歩いていく−−みんなが寝静まるころ、雪降りしきる夜の森で、動物たちはどんなふうに過ごしているのでしょう。あべ弘士さんの絵本『しんしん ゆきの ふるばんに』は、静かに、耳を澄ましながらページをめくってみてください。 積もった雪を手のひらにのせ、じっくりと目を凝らしてみると、小さなひとつぶ、ひとつぶの自然の神秘に驚きと感動を覚えます。『雪の結晶ノート』の美しい写真と見比べながら、自分が出会った雪の結晶を、もっと深掘りしてみませんか。

今年はどんな雪遊びをしようかな。どんな雪の日になるのかな。雪の絵本を読むと、降る前からワクワクソワソワしちゃいます。

積もった雪で雪合戦や雪だるま作りをして遊んだ、さあちゃんとゆうちゃん。夜、その雪だるまが……かこさとしさん、雪の絵本『ゆきのひの おはなし』

  • ゆきのひのおはなし

    出版社からの内容紹介

    ゆきのひに、うさぎちゃんやりすちゃんと、雪合戦をしたり雪だるまを作って遊んだ、さあちゃんとゆうちゃん。夜になると、その雪だるまたちは動きだし……。

「かこさとし お天気えほん」シリーズ

この書籍を作った人

かこ さとし

かこ さとし

加古里子1926(大正15)年福井県武生町(現・越前市)生まれ。1948年東京大学工学部卒業。工学博士。技術士。民間化学会社研究所に勤務しながら、セツルメント活動、児童文化活動に従事。1959年から出版活動にかかわり、1973年に勤務先を退社後、作家活動とともに、テレビニュースキャスター、東京大学、横浜国立大学などで児童文化、行動論の講師をつとめた。また、パキスタン、ラオス、ベトナム、オマーン、中国などで識字活動、障がい児教育、科学教育の実践指導などを行い、アメリカ、カナダ、台湾の現地補習校、幼稚園、日本人会で幼児教育、児童指導について講演実践を行った。『だるまちゃんとてんぐちゃん』『かわ』(福音館書店)、『からすのパンやさん』(偕成社)、『富士山大ばくはつ』(小峰書店)など、500冊以上の児童書の他、『伝承遊び考』(全4巻・小峰書店)など著書多数。土木学会著作賞、日本科学読物賞、児童福祉文化特別賞、菊池寛賞、日本化学会特別功労賞、神奈川文化賞、川崎市文化賞、日本児童文学学会特別賞、日本保育学会文献賞、越前市文化功労賞、東燃ゼネラル児童文化賞などを受賞。

雪の結晶はどのようにして生まれるのかな?全66種の結晶が登場、自然の神秘に美しい写真で迫る一冊『雪の結晶ノート』雪が降った日に観察も!

この書籍を作った人

千葉 茂樹

千葉 茂樹

1959年、北海道生まれ。国際基督教大学卒業後、児童書編集者を経て翻訳家に。北海道札幌市在住。訳書に、『ウエズレーの国』、『雪の結晶ノート』、「見習い幻獣学者ナセニエル・フラッドの冒険」シリーズ、『「死」の百科事典』(すべて、あすなろ書房)、「知識絵本 のはなし」シリーズ、「こちら動物のお医者さん」シリーズ(ともに、ほるぷ出版)、『あたまにつまった石ころが』(光村教育図書)、『マルセロ・イン・ザ・リアルワールド』(岩波書店)、『ゴハおじさんのゆかいなお話 エジプトの民話』(徳間書店)、『ピーティ』(鈴木出版)などがある。

ぼくもお空を飛びたいな――ペンギンは空は飛ばないよとパパに言われても、子ペンギンは一生懸命に羽ばたく練習をして……『ぼくだってとべるんだ』

  • ぼくだってとべるんだ

    出版社からの内容紹介

    「ペンギンは空を飛ばないんだ」とパパに言われても、一生懸命羽ばたく練習をする幼いペンギン。でも、誤って海の中へ。ペンギンは助けに来たパパといっしょに海の中を泳ぎまわりました。ペンギンは言います。「ぼく、海の中で飛んだんだね」。空ではなく海を飛べる――それは、ペンギンであることの証。

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まえざわ あきえ

まえざわ あきえ

米国ウェスタンミシガン大学在学中、英米児童文学の授業で『Ira Sleeps Over』(『アイラのおとまり』)に出会う。子どものときにこの絵本を読んだクラスメートたちが、大人になってもアイラを愛してやまない様子を目の当たりにし、絵本の力をあらためて知る。帰国後は、海外の絵本・児童書の紹介、翻訳に力を注ぐ。『家出の日』(徳間書店)で産経児童書出版文化賞入賞。翻訳絵本に『グースにあった日』(福音館書店)、『うさぎのボロリンどーこだ』(ひさかたチャイルド)などがある。

世界的な雪の専門家、W・A・ベントレー。家族に見守られひたむきに雪を追い続けた生涯を綴る伝記絵本『雪の写真家 ベントレー』コールデコット賞受賞作品

  • 雪の写真家 ベントレー

    出版社からの内容紹介

    1999年度 コールデコット賞受賞作品

    ウィリーは、雪がふると大よろこびでそとにとびだします。そして、まいおちる雪をじっと見つめるのです。
    雪の美しさは、どんなものにもけっしてまけない。
    ウィリーは、そう思っていました……。小さな農村で、生涯を雪の研究と結晶の写真撮影にささげ、ついに世界的な雪の専門家としてたたえられるようになったW・A・ベントレー。
    家族の愛情に見守られ、ひたむきに雪を追いつづけたその一生を、静かな詩情に満ちた物語と、古きよき時代の米国を伝える素朴な木版画で綴った心あたたまる伝記絵本です。
    やさしい解説を添えたゆきとどいた構成で、米国で高く評価された秀作です。

    ★アメリカ図書館協会優良児童図書
    ★ブックリスト・エディターズ・チョイス
    ★児童図書センター・ブルーリボン賞
    ★NSTA/CBC優秀児童科学図書
    ★1998年度ジョン・バローズ選定・青少年自然科学図書

この書籍を作った人

千葉 茂樹

千葉 茂樹

1959年、北海道生まれ。国際基督教大学卒業後、児童書編集者を経て翻訳家に。北海道札幌市在住。訳書に、『ウエズレーの国』、『雪の結晶ノート』、「見習い幻獣学者ナセニエル・フラッドの冒険」シリーズ、『「死」の百科事典』(すべて、あすなろ書房)、「知識絵本 のはなし」シリーズ、「こちら動物のお医者さん」シリーズ(ともに、ほるぷ出版)、『あたまにつまった石ころが』(光村教育図書)、『マルセロ・イン・ザ・リアルワールド』(岩波書店)、『ゴハおじさんのゆかいなお話 エジプトの民話』(徳間書店)、『ピーティ』(鈴木出版)などがある。

しんしん雪が降る晩に、きつねが一人で歩いていく。出会うのは友だちに電報を打つきつつき……あべ弘士さんが描く雪の森の美しい夜『しんしん ゆきの ふるばんに』

  • しんしん ゆきの ふるばんに

    出版社からの内容紹介

    しんしん ゆきの ふる ばんに きつねが ひとりで あるいてく
    であうのは ともだちに でんぽうを うつ きつつき
    きつねから にげる れんしゅうをする ゆきうさぎ など

    ふりつもった雪の下からきこえてきたのは…
    「なんだ、くまのねごとか」

    あべ弘士の魔力で、雪の夜の森へ誘う
    美しい雪の夜の絵本

この書籍を作った人

あべ 弘士

あべ 弘士

1948年北海道旭川市に生まれる。 1972年から25年間旭山動物園の飼育係として、ゾウ、ライオン、フクロウなどさまざまな動物を担当する。 1996年旭山動物園を退職し、創作活動に専念する。 2009年北海道旭川市美術館にて「あべ弘士動物交響楽」展を開催。 その後、全国で作品展開催。  『あらしのよるに』(きむらゆういち文・講談社)『どうぶつえんガイド』(福音館書店)『ハリネズミのプルプル』(二宮由紀子文・文溪堂)『宮沢賢治「旭川。」より』(BL出版)『クマと少年』(ブロンズ新社)『ちび竜』(工藤直子文・童心社)『えほんなぞなぞうた』(谷川俊太郎文・童話屋)など著書は200冊以上。講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版賞JR賞、赤い鳥さし絵賞、産経児童出版文化賞美術賞、北海道ゆかりの絵本大賞、日本児童ペンクラブ児童ペン賞絵本賞を受賞など受賞多数。 2011年からNPO法人かわうそ倶楽部を設立、旭川市(7条通8丁目)にてギャラリープルプルを運営する。 2019年、絵本作家30周年記念として「あべ弘士の絵本と美術 ―動物たちの魂の鼓動―」(ふくやま美術館:広島)開催。カムチャッカ半島から千島列島を旅し、長年の夢であったウシシル島を訪れる。カナダノースウッズを訪れ、30sの荷物と20sのカヌーを担ぎながら湖を巡る。旭川市在住。

トーベ・ヤンソン原作『ムーミン谷の冬』を小さな子どもも楽しめるよう絵本化。冬眠していたムーミントロールが目を覚ますと……『クラシック・ムーミン絵本 ムーミントロールの冬』

  • クラシック・ムーミン絵本 ムーミントロールの冬

    出版社からの内容紹介

    トーベ・ヤンソンの原作を
    小さな子どもたちにも楽しんでほしいという
    願いをこめて、美しいイラストで絵本にした
    クラシック・ムーミン絵本。

    ある冬の日、冬眠していたムーミントロールは、
    きゅうに目がさめて、
    そのまま眠れなくなってしまいました。
    「だれか起きている人はいないかな?」と、
    ムーミンやしきの外へ
    出てみることにしました。

    ムーミン谷は、雪におおわれて真っ白です。
    ちびのミイがそり遊びをしているのを見つけ、
    喜んでいると、
    トゥーティッキがやってきて
    「氷姫がくるから、外にいてはだめ」といいます。
    三人が水浴び小屋にいると、
    こおりつくような空気があたりをおおいます…。

    ふだんは冬眠しているムーミントロールが、
    冬の日に目を覚ましたことで知り合う、
    スキーをはいたヘムルや、
    おおかみにあこがれる犬のめそめそ、
    ジャムをもとめてムーミン谷へやってくる
    小さないきものたち…。

    トーベ・ヤンソンの童話『ムーミン谷の冬』を、
    ムーミンの版権を管理する
    ムーミン・キャラクターズ社の公認画家の手で
    絵本にしました。

    小さな子どもも楽しめる、
    「クラシック・ムーミン絵本」シリーズ。

「クラシック・ムーミン絵本」シリーズ

この書籍を作った人

トーベ・ヤンソン

トーベ・ヤンソン

1914年フィンランドの首都ヘルシンキで生まれる。スウェーデン系フェンランド人。彫刻家の父と画家の母を持つ、生まれながらの芸術家。家にはアトリエがあり、常に生活の中にアートが。そんな環境から自然と芸術家への道を歩み、はやくから挿絵画家、風刺画家、短編作家としても活躍する。 20歳の時、水彩画「黒いムーミントロール」を描き、その後ムーミンシリーズ第1作『小さなトロールと大きな洪水』を発表。以後 1945年から25年間にわたって書きつづけた「ムーミン」シリーズは世界各国で多くの読者を生み、国際アンデルセン大賞ほかかずかずの賞を受賞。その後執筆された小説も高い評価を得ている。 2001年6月27日に86歳でご逝去。ムーミンコミックスで共著もしていた弟ラルスさんも後を追うように1年も経たない内にご逝去されました。

山のふもとの村のおでん屋台、雪の降る晩にやってきたお客はたぬき!でもおやじさんは驚くことなく……心がぽっとあたたかくなる『安房直子 絵ぶんこ(5) 雪窓』

  • 安房直子 絵ぶんこ(5) 雪窓

    出版社からの内容紹介

    山のふもとの村にあるおでんの屋台〈雪窓〉。
    はじめて雪がふった晩、峠の方からころがるようにやってきたお客は、なんとたぬき。けれど、おやじさんはおどろいたりしません。だって山には、もっともっとふしぎなものがたくさんすんでいるのですから。
    おやじさんとたぬきの絶妙なコンビネーションに思わず笑ってしまったり、おやじさんの悲しい過去に切なくなったり……読んだ後は心がぽっとあたたかくなるお話です。シリーズ第5弾。

「安房直子 絵ぶんこ」シリーズ

この書籍を作った人

安房 直子

安房 直子

1943年、東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。在学中より山室静氏に師事、「目白児童文学」「海賊」を中心に、かずかずの美しい物語を発表。『さんしょっこ』第3回日本児童文学者協会新人賞、『北風のわすれたハンカチ』第19回サンケイ児童出版文化賞推薦、『風と木の歌』第22回小学館文学賞、『遠い野ばらの村』第20回野間児童文芸賞、『山の童話 風のローラースケート』第3回新見南吉児童文学賞、『花豆の煮えるまで―小夜の物語』赤い鳥文学賞特別賞、受賞作多数。1993年永眠。

この書籍を作った人

長谷川 あかり

長谷川 あかり

多摩美術大学グラフィックデザイン学科を卒業。その後、イギリスに留学しイラストを、あとさき塾で絵本を学ぶ。絵本作家、イラストレーターとして活動。著書に「ようかいのもり」シリーズ(大日本図書)などがある。ニベアクリーム2021年限定デザイン品のイラストと絵本を担当した。

安野光雅さんが描くクラシカルで幻想的な世界『かげぼうし 新装版』秘密の国「かげぼうしの国」の見張り番と「マッチ売りの少女」が交差する不思議な物語

  • かげぼうし 新装版

    出版社からの内容紹介

    まちに冬がきた。野山にも冬がきた。
    山のむこうのずーつと、ずーつとむこうにある秘密の国、「かげぼうしの国」にも冬がきた。
    マッチ売りの少女と「かげばうしの国」のみはり番がくりひろげる、ふしぎな、ふしぎなお話。

この書籍を作った人

安野 光雅

安野 光雅

1926 年、島根県津和野町生まれ。美術にとどまらず、文学、数学など、創作の分野は多岐にわたる。国際アンデルセン賞、菊池寛賞、文化功労者など、受賞・受章多数。絵本に『ふしぎなえ』『さかさま』『ふしぎなさーかす』『もりのえほん』『あいうえおみせ』『ABC の本』『あいうえおの本』『天動説の絵本』「旅の絵本」シリーズ (以上、福音館書店)、『繪本 平家物語』(講談社)、『魔法使いの ABC』(童話屋) など。著書に『かんがえる子ども』(福音館書店)、『絵のある人生』(岩波書店)、『本が好き』(山川出版社) など。故郷の津和野町には安野光雅美術館がある。2020 年 12 月没。

雪の凍てつく夜、森で出会った子狐に招待され狐小学校の幻燈会へ。四郎とかん子が見たものは? 美しいモノクロームの賢治世界『宮沢賢治の絵本 雪わたり』

  • 宮沢賢治の絵本 雪わたり

    出版社からの内容紹介

    「堅雪かんこ、しみ雪しんこ」雪がすっかり凍った夜、四郎とかん子が小さな雪沓をはいて、歌いながら歩いていくと、森の中から子狐の紺三郎が出てきて、歌に入ってきます。二人は、紺三郎と友達になり、狐小学校の幻燈会に招待されました。月のきれいな晩、森の木の枝に白い敷布がかけられ、いよいよ幻燈会が始まります・・・。色彩を多く使わない黒と白の幻想的な世界がなんとも美しい1冊。

「宮沢賢治の絵本」シリーズ

この書籍を作った人

宮沢 賢治

宮沢 賢治

1896年岩手県花巻市に生まれる。盛岡高等農林学校農芸化学科卒業。十代の頃から短歌を書き始め、その後、農業研究家、農村指導者として活動しつつ文芸の道を志ざし、詩・童話へとその領域を広げながら創作を続けた。生前に刊行された詩集に『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』がある。彼の作品の殆どは没後に高く評価され多数の作品が刊行された。また、何度も全集が刊行された。1933年に37歳で病没。主な作品に『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』『ポラーノの広場』『注文の多い料理店』『どんぐりと山猫』『よだかの星』『雪渡り』『やまなし』『セロひきのゴーシュ』他多数。

この書籍を作った人

方緒 良

方緒 良

熊本県生まれ。1980年くらいからイラストの仕事を始める。独特のモノクローム作風で、単行本の表紙イラスト、挿絵などで活躍。児童書挿絵に「星の砦(芝田勝茂・文)」(理論社)、「【ホラーセレクション】サイコ(赤木かん子・編)」(ポプラ社)などがある。この「雪わたり」でけんぶち絵本の里 びばからす賞受賞。趣味は船などの模型を作ること。

春への予感、冬の終わりを告げる花、水仙。自然への畏れと感謝が込めれらた宮沢賢治の傑作『宮沢賢治の絵本 水仙月の四日』黒井健さんのイラストが美しい

  • 宮沢賢治の絵本 水仙月の四日

    みどころ

    里から山につながる雪野原を、赤い毛布をまとった男の子が、山の家を目指して登って行くところから物語は始まります。
    それを、小高い山から眺めているのは、雪狼をつれた雪童子。雪婆んごが遠くへ出かけている間に、季節の移り変わりを告げにやって来た雪童子は、男の子にヤドリギの枝を投げてやりました。
    雪童子の姿は目には見えないので、びっくりしてその枝を拾う男の子。ヤドリギがその後、自分の命を救ってくれるお守りになるとつゆも知らずに。

    そこへ突然、冷酷な雪婆んこが戻って来て、一帯を吹雪で荒らすよう雪童子たちに命令するのでした。あの雪童子だけは、男の子の泣き声に心を痛め、「毛布をかぶって倒れておいで」と懸命に教えますが、男の子には吹雪の音しか聞こえません。雪に埋もれていく男の子の運命は…。

    黒井健さんのイラストは、雪の怖さと美しさを同時に伝え、物語をより格調高いものにしています。雪狼や雪童子、吹雪の描写は、透き通るような青と白を基調にし、その中でけなげに生きる人間の命や春への希望が、毛布の赤、ヤドリギの萌え木色によって象徴されているようで心に沁みます。

    水仙月とは、春近い頃をさす、賢治の創作の月だそうです。冬の厳しさを、雪婆んこや雪童子といった架空の存在に例えて、雪深い地方のドラマチックな季節の移り変わりを、美しく幻想的に描き出した作品です。

この書籍を作った人

黒井 健

黒井 健

1947年新潟県生まれ。新潟大学教育学部中等美術科卒業。児童出版美術家連盟会員。主な作品に『ゆきのひのころわん』他ころわんシリーズ(ひさかたチャイルド刊)『手ぶくろを買いに』『ごんぎつね』(偕成社)『おかあさんの目』(あかね書房)他多数の作品がある。

紹介動画公開中

文/竹原雅子 編集/木村春子

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