エスキモーの人々に伝わる一篇の詩をもとに生まれた、美しく、楽しく、そしてなんとも不思議な絵本。人と動物の区別がなかった大昔、みんなが同じことばをしゃべっていました。そのとき、ことばは、「魔法のことば」だったのです。ことばは、かつて霊的な魔力をもっていて、ことばを口に出して言うだけで、何かがおこりました。そんな、おおらかな生命力に満ちた世界が、シンプルで力強い絵と言葉で鮮やかに描かれています。
楽しかった〜。面白かった!!
お話会で一緒にやっている先輩に読んでもらいました。
この絵本は、絶対一人読みするより、読んでもらった方が素敵です!!
柚木沙弥郎さんの絵がとっても合っていました。
元々はアメリカ・インディアンの口承史で紹介されていた「エスキモーの人々に伝わる詩」だそうです。
いや〜、奥の深い詩でした。
『なりたいとおもえば、人が動物にもなれたし 動物が人にもなれた』
昔話ではよく人や動物が変化しますもんね〜。
『ぐうぜん 口をついてでたことばが ふしぎな結果をおこすことがあった』
これは《言霊》のことでしょうか?
また最後がいいんです。
『世界はただ、そういうふうになっていたのだ』
なんか達観しているって、感じです。
あまり小さいお子さんだと、この絵本のよさがわからないと思いますので、小学校の高学年以上のお子さんたちにいかがでしょうか? (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子11歳)
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