まねっこでいいから」 みんなの声

まねっこでいいから 作:内田 麟太郎
絵:味戸 ケイコ
出版社:瑞雲舎 瑞雲舎の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2009年11月
ISBN:9784916016881
評価スコア 4.67
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みんなの声 総数 17
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  • 闇を感じる暗いイラストが・・明るくなる瞬間

    この表紙を見るだけで・・
    そして、タイトルを読めばなおさら・・

    何かしらのメッセージを訴えかけているのが誰にでもわかると思います。

    物悲しいような、心に闇が見え隠れするような、そんな繊細な心までもが絵で表現されていました。
    少し、大げさかもしれませんが表紙をみるだけで、背筋がピンと伸びる思いがして心してページをめくりました。

    一ページめくると、そこには内田さんがこの絵本を書くことになった経緯が書かれていて納得しました。
    読んでほしい相手はY子さん。

    幼児虐待という問題は、現代では社会問題にもなっています。
    地域の繋がりが薄れたことや、核家族家が増え、孤立した子育てをしているお母さんもいるでしょう。
    ましてや、親に愛されたという経験、抱っこされた経験がないというお母さんが、子どもを産んでも・・愛し方がわからないというのも当然の話かもしれません。

    なんだか信じられないような気もしましたが、きっと、自分が知らないだけで、こんな悩みを抱えて一人で苦しんでいる母親も多いのかもしれません。

    まねっこでもいいから抱っこして。

    我が子が愛しいという気持ちがわからなかったおかあさんの暗い顔、一人で遊ぶ子どもの姿・・切なさで胸が締め付けられる思いがしました。

    この絵本の中で唯一、陰気な色合いが明るくなるページがあります。
    心の中に降っていた雨があがっていくと表現されています。

    数ページ前から徐々に絵本の闇に光が差し始めるのがわかります。
    動物たちが登場し、それを見る親子の笑顔。

    きっとここまでになるまでにどれだけの時間がかかったのかは到底計り知れませんが、最後の空のページにホッと安堵して、最後の二人手をつなぐ影に思い切りエールを送りたくなりました。

    投稿日:2017/05/14

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  • 衝撃の始まりと穏やかな後味

    親から愛されずに育った人が
    我が子を愛せるか
    重たい課題にとりくんだ
    衝撃のストーリーではありますが
    ある特定の人を助けたいという思いからうまれた絵本のようですが
    不特定多数の方を救う役目をはたす絵本のように思いました
    最後が救われるストーリーでよかったです

    投稿日:2015/09/05

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  • みんなまねっこから学ぶのです

    はじめ、とても切なくて・・・。
    「まねっこでもいいから」という子どもの訴え。
    「まねっこでもいいなら」と挑戦する親の覚悟。
    絵本の後半では親子の表情が柔らかくなってきて・・・。
    どんな親でも、始めて親になったときはいろいろなことをまねっこしながら親になっていってると思います。すべての親に向けている本だと思いました。

    投稿日:2015/02/14

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  • せつない

    愛されることを知らなければ、愛することだって
    難しいのだろう。そう思います。
    だから、虐待の連鎖のようなことだって、おこって
    しまうこともあるのかもしれない。
    この絵本のママは、でも娘に「まねっこでいいからだっこして」
    って言われて、よかったなあって思います。
    まねっこから、ほんとの気持ちが生まれることだって
    あると思うから。
    小さな子どもを抱っこすることは、小さな子どもに
    抱っこされることでもあるんですよね。

    すごーく切ないんだけど、ブルドッグやにゃんこ、うさぎの
    まねっこも登場して、軽やかな空気も流れ、気持ちが
    楽になりました。
    味戸ケイコさんの雰囲気たっぷりの挿絵がとってもいいな
    って思いました。

    レビューを書く際、この絵本のモデルになった方がいたと
    知りました。内田太郎さんという絵本作家さんがいて
    よかったなあともほんとに思いました。

    投稿日:2014/12/15

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  • せつない。。

    虐待は連鎖するという話をよく耳にしますが,虐待を受けて育った子供が親(お母さん)になった時のお話で,お母さんの気持ち子供(女の子)の気持ちが何だかせつなくて読んでいて胸にきました(涙)。
    抱っこされて育ってこなかったから抱っこできない。。お母さん。
    「まねっこでいいから抱っこして」と言う。。女の子。
    まねっこでもいいから抱っこしてみたら。。
    それでもいいのだと思いました!!
    抱き合っている親子の姿によかった〜とうるうるしました。

    我が家の4歳年少さんの娘は「抱っこちゃん」です。
    もう幼稚園生になったというのに,「抱っこ抱っこ」と。
    正直うんざりと思う時もありますが,抱っこできる幸せ抱っこのぬくもりを大切に感じていきたいと思わせてくれる絵本でした。

    投稿日:2014/09/19

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  • まねっこ

    読むことが辛くなるような、お話でした。
    虐待をされて育った女性が、母親になりました。
    自分の子供が生まれて、幸せなはず・・・でも、虐待の苦しみは終わりではなかったのですね。
    やがて娘に救われて、心から幸せになれる予感がしました。

    投稿日:2014/02/27

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  • 祈らずにはいられません

    「抱いてあげたいけれど出来ない」
    「どうしたらいいのか分からない」

    そんな事って、本当にあるの?
    そう驚いたのは、
    きっと私が両親から惜しみない愛情を受けて育ったからだと思います。

    でも、もしも私も、虐待をされて育った子だとしたら・・・
    きっと、この絵本のお母さんと同じようになっていたと思います。

    これは、虐待を受けた子がお母さんになった時の話ですが
    私はとにかく、虐待をしていた母親に腹が立ってしまいました。

    とても優しい話なのですが、
    読むのが辛かったです。

    虐待をする母親は、自分が心の病であることを受け入れ
    不幸な子供が一人でも救われることを祈らずにはいられません。

    投稿日:2014/01/20

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