ある日の帰り道、そら君は、道の曲がり角で、ぴたりと止まってつぶやきました。
「きょうは、この白い線の上を歩いて帰ろう。」
表紙の、線をじっと見つめるそら君の表情が、いいですね。
まるで、平均台の上を歩いているような緊張感。いろいろな誘いにものらず、ただひたすら、白い線の上。ところが、途中で、工事中があったりして、なかなか大変です。そんな時、そら君の頭の中の想像は、とんでもないことに…
読んでいて、とっても懐かしい気持ちになりました。自分自身、学校の帰り道、色んなことしていました。ある時、息子が、こんなことして帰ってたよなあと話してくれたこともありました。誰もが、経験した、また思い出のある学校の帰り道を、うまく表現していると思います。
読んだ後、親子の会話も、きっと弾むことでしょう。