ブランコは遊具でありながら、子どもから大人まで世代を超えて、様々な世界に人を誘うアイテムだと思います。
この絵本は、150ページに渡る長編の中で、何人もの人がブランコを通して、人生を語り、夢を語り、自分の世界を語っています。
どれもが納得の世界です。
ブランコは空に向かって飛び立っていくような躍動感があります。
ブランコは揺られることで、自分の心と向き合うような時間を醸し出します。
ブランコは友人や恋人と揺れ合うことで、二人の空間を演出してくれます。
(昔観た映画では、志村喬がブランコで残り短い人生を語り尽くしてくれました。)
そんなブランコが置かれ場所が海辺だったら、間違いなく自分も揺られるに違いないと思いました。
野辺にあっても同じかも知れません。
ブランコに揺られながら思い出と語り合いましょう。
ブランコに揺られながらこれからのことを想像しましょう。
町中のブランコは子どもたちに譲りましょう。
木立の側のブランコは恋人に譲りましょう。
どれも私の知っているブランコだったりします。
この絵本のブランコは味わい深く、私も漕がせてくれました。
意味のある大作です。