
さぁ、しょうぶだ!! あれ?でもうしとひつじ、ぶたとりす、うさぎとかめ・・・。 これじゃあ勝負にならないんじゃない? ところがそうでもないみたい。 力くらべで一度も勝ったことのない牛と、力くらべで一度も負けたことのない羊のうでずもう。 やせているぶたと、太っているりすのすもう。 これは確かにいい戦いになりそうな組み合わせ。
実際に始まってみれば、力は互角、なかなか勝ち負けがつきません。 汗をかきかき、息も切れ・・・まさにこれこそいい勝負。
負けてばかりだった者と勝ってばかりで相手がいなかった者、 なかなかいい戦いができなかった両者にとって必要だったのはライバルだったんですね。 真剣勝負の面白さはここから! さぁ、次はどんな勝負をしようか。
テーマも絵もとっても個性的な一冊です。 ラストには楽しいしかけ付き。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

力の弱いうしと力の強いひつじのうでずもう、足の遅いうさぎと足の速いかめのかけっこ…。 いいライバルが出会って互角の戦いを繰り広げます。 真剣勝負の心地よさをユーモラスに描いた一冊。ラストは楽しいしかけ付き!

絵が可愛くて手にとりました。繰り返しのお話で大人からすると「あ、またこうなるのだろうな。」と簡単に予測できてしまいますが、息子に「どうなると思う?」と聞くと、「うーん、やせていて、、、弱いから、、、」といろいろ考えていました。次から次へとでてくる動物達はそれぞれ反対の言葉で表現されています。力の弱い牛と力の強い羊、足のおそいうさぎと足の速いかめ、、、、反対言葉が何気なく頭に入っていきます。海外で育っている息子にはいい言葉遊びでした。幼児からぜひお薦めの絵本です、
勝負をする楽しさやライバルがいることの素晴らしさも感じ取ってもらえるといいな、と思いました。 (リリィティナさん 30代・ママ 男の子8歳)
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