「こわくないったらこわくない おばけなんてこわくない」
ほんとう?
「くらやみだからこわいくらいのは あったりまえでしょう。」 いばっているとうちゃんだって、すぐ怒る先生だって、カミナリだってこわくない。 ユーカイだって、戦争だってこわくない。
ほんとうにほんとう? ほんとうじゃないとしても、 「こわくない」と言い切っちゃえば、やっぱり「こわくない」! 大人なんて、全部こわい。何から何までこわい。 くよくよ、おどおど・・・。
だけど本当にこわいものは、やっぱり戦争! これは絶対。 “死ぬのはカッコわるいからあっさり逃げましょう” 戦争のただなか、子どもだった谷川俊太郎さん、そして同じ年の井上洋介さんが、 子どもたちに発するメッセージは熱い。 こんなこと、当時の大人は誰も言ってくれなかったに違いない。
世の中がこわいことであふれている子も、世の中にこわいことなんて何もない!って子も。 そして、大人も。 この絵本を読んで、笑って、おどろいて、そしてガツンとやられちゃってください。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おばけだって、とうちゃんだって、カミナリだってこわくない。 ほんとうにこわいものは何か?
ほんとうにこわいものは戦争だ!
子ども時代戦争だった同い年の谷川俊太郎と井上洋介が描く平和への思い。 “死ぬのはカッコわるいからあっさり逃げましょう” いま子どもたちに伝えたい二人からの熱いメッセージ。
こわくない、と言うタイトルですが、何となく怖い絵本です。
男の子が、こわいものに対し、冷静に「こわくない」とはねのけるのですが、
最後の数ページを読んで、なんだか胸がチクチクしました。
大人になっても、怖いもの知らずな人はたくさんいると思いますが、
私はなんだか、妙に納得してしまいました。 (なーお00さん 30代・その他の方 )
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